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作品世界を改めて輝かせる
「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」

累計発行部数2300万部超(※2022年7月時点)の大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』(原作・野田サトル)が、この4月に約8年に及ぶ連載を堂々完結。それを記念し、連日盛況となった東京会場に続き、7月9日から京都文化博物館 4・3階展示室にて「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」が開催中。
 
物語の舞台は、明治時代末期の北海道・樺太。“不死身の杉元”との異名を持つ日露戦争の元兵士・杉元佐一と聡明なアイヌの少女・アシㇼパを中心に、網走監獄の脱獄囚や維新志士らも介入し、巨額の金塊を追い求める一大エンタテインメントだ。同展では120点を超えるイラストや作中に登場した民具などの関連資料がたっぷり展示され、杉元とアシㇼパたちがたどる旅路を追体験できる。
 
そして、本展の冒頭を飾るのは、作中で象徴的に用いられてきた「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」という意味を持つアイヌのことわざ。その言葉を6つのゾーンにわたって体現できる展示となっている。

01_sub1.jpg軍服などキャラクターを形づくる資料がズラリ (C)野田サトル/集英社
 
時に共闘し、また時に敵対してきた数々の魅力的なキャラクターを深掘りする第1ゾーンでは、彼らが着用していた軍服や愛用の武器などの資料を併せて展示。金塊争奪戦のカギを握る囚人たちに迫った第2ゾーンでは、網走監獄をイメージした空間づくりで、『ゴールデンカムイ』の世界へより一層没入させる。そして歴史的背景や食事、文化面を取り上げた第3ゾーンへ。アイヌ民族らが厳しい土地で生き抜くための知恵を詰め込んだ民具や料理模型を交えながら、作中で生き生きと描かれた生活ぶりを立体的に浮かび上がらせていく。大きな3つの戦いを時系列で追った鬼気迫る第4ゾーン、厳選された美麗なグラフィックが大集結する第5ゾーン「黄金色名画廊」では単行本の表紙なども全景で鑑賞することができ、時間が経つのを忘れるほどだ。
 
出色はラストを飾る第6ゾーン「そして未来へ」。核心に迫るエンディングの描写や数多の描きおろし作品に、大きく心を揺さぶられるに違いない。また全ゾーンを通し、原作の数々の場面に野田サトル氏からのコメントが添えられたものもあり、全てのシーンが改めて輝いて見えることだろう。
 
なお、来場曜日別に「描きおろしミニ色紙」プレゼントの特典や、毎週金曜日は人気キャラのお面を配付し、それをつけて鑑賞できる「脱獄王 白石由竹フライデー&鶴見中尉フライデー」といったイベントも催される。開催は9月11日(日)まで。

取材・文・撮影:後藤愛
(C)野田サトル/集英社



(2022年8月24日更新)


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杉元たちが何度も遭遇したヒグマの剥製 (C)野田サトル/集英社
網走監獄をイメージした第2ゾーン (C)野田サトル/集英社
北の大地の伊吹が感じられる第3ゾーン (C)野田サトル/集英社
緊迫する第4ゾーン (C)野田サトル/集英社
登場人物たちが躍動する圧巻のビジュアル群 (C)野田サトル/集英社

「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」

チケット発売中 Pコード:993-680

▼9月11日(日)まで開催中

京都文化博物館 3・4階展示室

一般・大学生-1500円
中・高校生-1200円(入場の際、学生証・生徒手帳・保険証等要提示)
小学生-900円(入場の際、学生証・生徒手帳・保険証等要提示)

※10:00~18:00。金曜日は19:30まで。最終入場は閉室30分前まで。休館日は月曜日。来場者特典及び「白石・鶴見フライデー」を実施中。詳細は、京都会場公式サイトで確認。小学生以上チケット必要。未就学児はチケットをお持ちの18歳以上の保護者1名につき1名まで無料入場可(チケット未所持の未就学児への来場者特典はなし)。障がい者手帳等をお持ちの方は、手帳のご提示でご本人と付添1名まで入場無料(付添の方への来場者特典はなし)。チケット購入後の券種変更・払戻し・再発行等、一切変更不可。期間中1回有効。
※2階総合展示室と3階フィルムシアターもご覧頂けます(ただし催事により有料の場合があります)。チケット詳細及び注意事項を必ずご確認下さい。予告なく変更の場合あり。チケットご購入前とご来場前にも、必ず京都会場公式サイトをご確認下さい。グッズ付きチケットの販売はありません。また、東京会場のグッズ付きチケット特典「アクリル万年カレンダー」の公式ショップでの取り扱いはありません。中・高校生、小学生の方が一般料金で購入された場合の差額返金、払戻しは不可。また、一般・大学生の方が中・高校生、小学生料金で購入された場合、差額をお支払いいただいても入場はできません。

[問]京都文化博物館■075-222-0888

チケット情報はこちら


京都会場公式サイト