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横尾忠則の視点を通して考察する
「ポップ」と「戦争」展

 横尾忠則現代美術館初の二本立てによる展覧会「横尾忠則展 わたしのポップと戦争」が4月16日(土)より開催される。
 
 第1部「戦争」では、少年時代の横尾が体験した戦争の記憶が様々に反映された作品を特集。第二次世界大戦時に小学校低学年だった横尾の郷里・西脇では、特に軍事上の攻撃目標もなく街が破壊されたり身近に戦死者が出ることはなかった。それもあって横尾にとっての戦争体験は、死の恐怖と幼少期の記憶とが結びついた、どこか情緒的でノスタルジックなものとも捉えられる。
 
 第2部「ポップ」では、60年代から70年代半ばにかけての、横尾のポップアート的な表現を紹介する。ポップアートは本来、大量生産・大量消費社会を背景に興った美術表現を指すが、近年同時代の国際的な広がりのなかで、ポップアート的な表現を捉え直す試みが相次いでいる。ここでは、そうした文脈において再評価が進みつつある横尾の作品を特集する。
 
 共に20世紀の物質文明の産物である「ポップ」と「戦争」は、コインの表裏のような関係ともいえる。本展は、それらをアーティスト横尾忠則の視点から読み直す試みとなる。



横尾忠則展 わたしのポップと戦争
▼4月16日(土)〜7月18日(月・祝)
横尾忠則現代美術館 
前売一般560円 大学生440円 高校生・65歳以上280円
当日一般700円 大学生550円 高校生・65歳以上350円
※10:00~18:00(金・土~20:00)。入館は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし7月18日(月・祝)は開館)。
※障がいのある方とその介護の方(1名)は減免措置があります(65歳以上除く)。割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求めください。
横尾忠則現代美術館
078-855-5607

(2016年3月24日更新)


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