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パウル・クレーの仕掛けた秘密に迫る!
“特別クラス”を含む約110点を展示。

 独特の作風で知られる20世紀スイスの画家、パウル・クレー。クレー作品の重要なコレクションを擁するベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31点、国内のコレクションを含む110点あまりを展示する「パウル・クレー だれにも ないしょ。」が、9月19日(土)より兵庫県立美術館にて開催される。
 
 パズルのピースを思わせるクレーの断片的な作品の姿は、それらがつながったときに現れるであろう全体や、どこかたわいない遊びを感じさせるもの。それらが近年の研究により、例えば作品の下塗りの層や裏側にもうひとつ別のメージを意図的に“埋蔵” するなど、この画家が仕掛けた密やかな暗号の全貌が、明らかになりつつある。本展ではクレーが何を描き、どうスタイルを展開させ、どのような手順で作品を作ったかという紹介をするとともに、クレーの謎を正面から考えるものだ。キーワードは「秘密」。時系列ではなく、6つのテーマで構成し、謎解きだけではなく常にミステリアスな気配をまとうクレーの思考と感性に分け入る展覧会となる。
 
 作品は、自身が「特別クラス」とランク付けし、例外的に高値を付けたり、非売とした愛蔵作品40点が集結。展示は、表裏に描かれ内容的に関連づけられたとされる作品を、両面が見えるようにしたり、画中の隠しイメージを紹介するなど、その“秘密”に迫るものとなっている。親しげだが深いクレーの世界を通じ、その独特の感性に触れて欲しい。



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パウル・クレー だれにも ないしょ。
Pコード:766-967
▼9月19日(土)~11月23日(月・祝)
兵庫県立美術館
前売一般1200円 大学生800円  
当日一般1400円 大学生1000円 高校生・65歳以上700円 
※10:00~18:00。入場は閉館の30分前まで。ただし会期中の毎週金・土曜は~20:00(入場は~19:30)。月曜休館。ただし9月21日、10月12日、11月23日は開館、9月24日(木)、10月13日(火)は休館。障がいのある方とその介護の方1名は各当日料金の半額(65歳以上を除く)。割引を受けられる方は、証明できるものを持参のうえ、会期中に美術館窓口で入場券をお買い求めください。
兵庫県立美術館
078-262-0901

(2015年9月 2日更新)


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