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京都で生まれ受け継がれてきた「琳派」。
生誕400年を記念しその名品の数々を展示。

 「琳派」とは、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ言葉。京都で生まれ、脈々と受け継がれてきたその琳派の誕生400年を記念した、琳派誕生400年記念特別展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」が、10月10日(土)より京都国立博物館にて開催される。
 
 琳派の源は、京都洛北の鷹峯に住し、書をはじめ様々な芸術に関与した本阿弥光悦へと遡る。本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的で大規模な琳派展だ。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質を堪能できると同時に、琳派の系譜を紹介する。
 
 展示されるのは、国宝5件、重要文化財36件を含む、多彩なジャンル(絵画、書、陶芸、漆芸、染織)で琳派の名品たち。琳派の流れは、直接の師弟関係を持たずに、芸術家たちが自らの経験の中で出会い、選び取ることによって継承されてきた。その姿勢を端的に示すのが、模写という行為だ。今回展示される名高い「風神雷神図屏風」は、宗達、光琳、抱一の三者が描いている。写すことは憧れの表明であり、三組の「風神雷神図屏風」は、一見同じように見えて三者それぞれの個性を秘めている。加えて本展では、光琳の「風神雷神図屏風」の裏面に抱一が描いた「夏秋草図屏風」も展示される。
 
 また関連企画として、講演会やシンポジウムなども開催される。詳細はオフィシャルサイトを確認のこと。



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琳派誕生400年記念特別展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」
Pコード:766-952
▼10月10日(土)~11月23日(月・祝)
京都国立博物館
前売一般1300円 大学生1000円 高校生700円 
当日一般1500円 大学生1200円 高校生900円 
※9:30~18:00。入館は閉館の30分前まで。ただし会期中の毎週金曜日は~20:00(入館は~19:30)。月曜休館。ただし、月曜が祝日の場合は開館し翌火曜休館。障がい者の方とその介護者(1名)は、障がい者手帳などの提示で無料。
※会期中、一部の作品は展示替あり。
【主な展示替:前期=10/10~11/1、後期=11/3~11/23】
京都国立博物館
075-525-2473(テレホンサービス)

(2015年9月 2日更新)


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