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ルーヴル美術館が誇るコレクションから
“風俗画”の歴史と魅力を一望する展覧会。

 世界最大級の美術館であるフランスの国立美術館「ルーヴル美術館」。その膨大なコレクションから、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の多彩な展開を、約80点の名画によって紹介する「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が、6月16日(火)より京都市美術館にて開催される。
 
 日常生活を題材とする風俗画は、制作された社会の状況や世相を反映しているため、その表現は時代・地域によってさまざま。多様性にあふれる風俗画の歴史を包括する展覧会は、世界でもほとんど例がない。そんな中、本展では各国・各時代の「顔」ともいうべき画家たちの珠玉の名画が集結する。特に注目は、17世紀オランダを代表する画家フェルメール円熟期の傑作、《天文学者》の待望の初来日だ。ルーヴル美術館に所蔵されるフェルメール作品は、2009年に来日を果たした《レースを編む女》と、《天文学者》のわずか2点しかないため、《天文学者》は、ルーヴルを離れることがほとんどない作品のひとつ。本展は、この貴重なフェルメール作品を日本で堪能できるまたとない機会となる。
 
 また、風俗画とは、身分や職業の異なるさまざまな人々の日常が描かれるいっぽう、必ずしもありのままの現実が描かれているとは限らない。日常の装いの中に、複雑な道徳・教育的意図が込められていることも少なくない。このように風俗画には読み解きの楽しさも含まれている。厳選された作品から、その奥深い魅力を体感してほしい。



ルーヴル美術館展
日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
発売中 Pコード:766-766
▼6月16日(火)~9月27日(日) 
京都市美術館 
前売一般1400円 高大生900円 小中生400円
当日一般1600円 高大生1100円 小中生600円 
※9:00~17:00。9/19・20は9:00~20:00。入館は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし7/20、9/21は開館)。障害者手帳等をご提示の方、小学生未満は無料。小中生は日・祝無料。「マグリット展」とのセット券も販売中(Pコード766-763)
ハローダイヤル
050-5542-8600

(2015年4月30日更新)


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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)》 1647-48年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF - DNPartcom
レンブラント《聖家族》、または《指物師の家族》 1640年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF - DNPartcom
ヨハネス・フェルメール《天文学者》 1668年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF - DNPartcom
アンニーバレ・カラッチ《狩り》 1585-88年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF - DNPartcom