京都が美しい彩りを魅せる春の時期に、寺社や町家など趣のある歴史的建造物やモダンな近現代建築まで、京都ならではのロケーションを舞台に世界各国から選び抜かれた写真で街全体が満たされる。今年で3回目を迎える写真フェス「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」が4月18日（土）より開催される。

 

　本展は、日本および海外の重要作家や貴重な写真コレクションが展示されるのはもちろん、伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションを実現するなど、京都ならではの特徴ある写真祭。第3回を迎える今年は、会場を15カ所に設置、計9カ国14組の作家が参加する。20世紀を代表する写真家マルク・リブーの「Alaska」展がシャネル・ネクサス・ホールより巡回するほか、一般初公開となるフランス国立ギメ東洋美術館所蔵の写真コレクション展では、幕末に撮影された希少な武士の肖像写真などを展示。また、名門ブルーノートの作品を彩ったジャズ界伝説の写真家フランシス・ウルフのプリントや、デザイナーのリード・マイルスの作品を含む貴重なアーカイブがニューヨークから日本初上陸する。さらに、世界的に注目を集める南アフリカ在住のアーティスト、ロジャー・バレン待望の国内初個展が2会場で開催。そして建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞した建築家・坂茂による紙管パビリオンが京都市役所前広場に登場するほか、ヨシダキミコ、山谷佑介といった日本の作家も参加する。

 

　期間中は、展覧会場のほかに市内各所の画廊、カフェ、教育施設など約50の会場で、国内外の若手作家展を中心としたサテライトイベント「KG+(ケージープラス)」や、子どもから大人までを対象とした様々なパブリックプログラムなど、関連イベントも多数予定されている。なかでも、フランシス・ウルフ展と連動し、KYOTO JAZZ MASSIVE沖野修也の新ジャズバンドKYOTO JAZZ SEXTETが始動。展示会場には併設のジャズラウンジが設置され、沖野修也×菊地成孔によるジャズディナーショーも4月26日（日）にハイアット リージェンシー 京都にて開催される。

 

 

　現在、全会場を観覧できるお得な前売パスポートのチケットが発売中。各会場ごとの趣を活かした展示など、見どころ満載の国際的写真フェス、ぜひ心地よい春の京都を感じながら楽しんで欲しい。会場の詳細、関連イベントなどはオフィシャルサイトを参照のこと。