建築家・中村竜治が、132 5. ISSEY MIYAKEの服【CIRCULAR】からインスピレーションを得たオブジェで世界観を演出する「円を折る」が、3月5日(木)よりELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBAにて開催される。

 

　今シーズンの132 5. ISSEY MIYAKE は「丸」をインスピレーションに、円形の縫製上の制限（特性）を活かし、見返しを取り払い裾や襟の縁を軽やかに仕立てている。円形3Dシリーズ【CIRCULAR】は、同サイズの円形を数枚裁断し、規則的に数箇所縫い止めるだけで服となり、エレガントな世界感を表現している。【CIRCULAR】は、たたまれている時は“円”であり、着ると、その構造により“弧”が幾重にも現れ、柔らかなシルエットが生まれるというものだ。

 

　今回、【CIRCULAR】にインスピレーションを得たオブジェを製作する中村竜治は、住宅、店舗などの設計を全般的に行うほか、展覧会の展示空間、美術館でのインスタレーション、舞台美術なども手がける建築家。「円を折る」では、服の大きさを6倍にした“円”を折り、その折り方によって様々な“弧”の連なった立体が出来あがる。

 

　“円”というひとつの形から、思いがけない形が生まれる瞬間は、この服を着て鏡の前に立つ瞬間とまさに同じ驚きと喜び、魅力を感じさせてくれるだろう。