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ヤゲオ財団コレクションから
現代美術の中核が集結する展覧会

 台湾資本の世界的電子機器メーカー、ヤゲオ・コーポレーションの会長、ピエール・チェン氏が四半世紀にわたり収集した現代美術コレクションを紹介する「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」が、3月31日(火)より京都国立近代美術館にて開催される。海外の有名美術専門誌で、ここ二年間に渡って世界トップ10にランクインしているヤゲオ財団コレクション。そのユニークな現代美術コレクションから、約40作家による約70点の作品を展示する
 
 アーティストは、常玉(サンユウ)、フランシス・ベーコン、ザオ・ウーキー、アンディ・ウォーホル、サイ・トゥオンブリー、ゲルハルト・リヒター、杉本博司、蔡國強、ロン・ミュエク、ピーター・ドイグ、マーク・クイン(以上、生年順)など、現代美術界を代表する作家から、日本ではあまり知られていない中国・台湾の作家まで含まれる。
 
 彼らは現代美術の挑戦者であり、中核と言える人ばかり。難解なイメージを持つ人も多い現代美術の作品だが、本展はタイトルが示すようにこれらが「世界の宝」であることを示す内容となっている。まず、市場価格的あるいは保険評価額的に「世界の宝」であるという点。同時に、美術史的な意味でもそれは「世界の宝」であるという点。本展ではそうした世界の宝である「現代美術のハードコア」を、「ミューズ」「崇高」「記憶」「新しい美」といったキーワードを使いながら10章に分けて展示。作品の見どころや現代美術の表現の多様性を紹介するとともに、これまで美術館では正面から語られることのなかった現代美術とコレクターとの関係、作品が持つ美的価値と経済的価値の二面性に観る者の意識を誘い、質・規模ともに世界屈指といわれるプライベート・コレクションの魅力を最大限に引き出すものだ。
 
 また本展ではインタラクティブな仕掛けとして、コレクターの感覚を追体験することができる「ゲーム」が提供され、作品の「価値」とはなにかを考える場にもなっている。



現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより
チケット発売 2月1日(日) Pコード766-500
▼3月31日(火)~5月31日(日) 
京都国立近代美術館 
前売一般1000円 大学生350円 
当日一般1200円 大学生500円 
※9:30~17:00、金曜は20:00閉館。最終入館は閉館30分前まで。月曜休館、ただし5/4(月)は開館。高校生以下、心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください)。本料金でコレクション展もご覧いただけます。
京都国立近代美術館
075-761-4111
http://www.momak.go.jp/

(2015年1月15日更新)


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マーク・クイン《ミニチュアのヴィーナス》 2008年 ヤゲオ財団 ©Marc Quinn
ウィレム・デ・クーニング 《無題Ⅴ》 1975年 ヤゲオ財団 ©The Willem de Kooning Foundation, N.Y./ARS, N.Y./JASPAR, Tokyo, 2014 E1293