日本初公開!貴族の美意識に触れる
ポルディ・ペッツォーリ美術館展
イタリア・ミラノの邸宅美術館である「ポルディ・ペッツォーリ美術館」。ヨーロッパで最も美しいと言われるこの美術館のコレクションを日本で初めて公開する展覧会「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」が、あべのハルカス美術館にて5月31日(土)より開催。
名門貴族であるポルディ・ペッツォーリ家の末裔、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリは、1846年に24歳の若さで先祖代々の素晴らしい財産を受け継ぐ。それらはパルマの名門ポルディ家出身の祖父と、ベルガモの名門ペッツォーリ家出身の祖母の財産、そして父が結婚したミラノ有数の貴族トゥリヴルツィオ家の財産を加えた、莫大にして華麗なるコレクションだった。
ジャン・ジャコモは、この恵まれた環境で育まれた審美眼によって自らも蒐集を始め、武具や宝石、タペストリー、そして絵画へとコレクションは拡大していく。1879年の死後、彼の遺志を受けて邸宅は美術館として公開されることとなる。第二次世界大戦下、爆撃による被害を受けながらも美術館は常に彼の嗜好を踏まえながら再建され、複数の個人・団体からの寄贈でそのコレクションは発展し続けている。ポルディ・ペッツォーリ家の美意識の系譜は、今なおミラノの人々によって受け継がれているのである。
現在、ポルディ・ペッツォーリ美術館はミラノを州都とするロンバルディアをはじめ、フィレンツェやシエナを中心とするトスカーナなど、ルネサンスから近代まで300点以上の絵画コレクションを誇る。本展覧会では、美術館の代名詞ともいわれるピエロ・デル・ポッライウォーロの《貴婦人の肖像》 をはじめ、ジャン・ジャコモが亡くなる数日前に購入したとされるボッティチェッリの《キリストの哀悼》、ラファエッロ(帰属)の《フランチェスコ会の聖人が描かれた行列用十字架》などの絵画をはじめ、武具、工芸、蔵書など貴族の美意識あふれるコレクションの数々約80点を日本で初めて公開する。
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション
発売中 Pコード766-061
▼5月31日(土)~7月21日(月・祝)
あべのハルカス美術館
前売一般1300円 大高生900円 中小生300円
当日一般1500円 大高生1100円 中小生500円
※10:00~20:00、土曜日・日曜日・祝日は18:00閉館。入館は閉館30分前まで。月曜休館。但し、7月21日(月)は臨時開館(10:00~18:00)。心身に障がいのある方と付添者1名は各当日料金の半額。証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求め下さい。
あべのハルカス美術館
06-4399-9050
(2014年5月22日更新)
Check
ピエロ・デル・ポッライウォーロ ≪貴婦人の肖像≫ 1470年頃
サンドロ・ボッティチェッリ ≪死せるキリストへの哀悼≫ 1500年頃
ポルディ・ペッツォーリ美術館 内観:武器室