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青い炎に包まれたイジェン火山の
幻想的な光景とこの地で生きる
労働者に肉薄したルポルタージュ

フィリピンの監獄、韓国の暴走族、マニラのスモーキーマウンテン、ロスのギャング・チカーノ…etc、世界各地の“闇”に潜り込み、そこに暮らす人々の生活を撮り続ける写真家、名越啓介。時には危険と隣り合わせになりながらも、目に映ったものをとにかく撮る。被写体に肉薄したその絵はセンセーショナルでありながら、明らかに“関心を寄せた”痕跡、すなわち愛を持って接したと感じ取れる優しさに満ちている。
 
現在、大阪・梅田のキャノンギャラリー梅田で開かれている名越の写真展「BLUE FIRE」の舞台は、インドネシアのジャワ島東部に位置するイジェン火山。硫黄が燃えるこの山はブルーの炎に包まれ、幻想的な情景を作り出している。しかし有毒ガスに覆われ、死と隣合わせというのが現実。そんな山にも、硫黄を採掘し、生活の糧にしている労働者たちがいるのだ。今回名越が追ったのは、この青い炎が燃え盛る美しい光景であり、過酷な労働状況で生き抜く人々の姿だ。そこには、この世のものとは思えない幻想的な世界と労働者たちの現実が紙一重となって映し出されている。
 
1枚1枚の写真に硫黄の匂いが立ち込めているような、そんな臨場感もぜひ体感してほしい。4月2日(水)までキャノンギャラリー梅田で開催中。



(2014年3月28日更新)


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(C)名越啓介

名越啓介写真展「BLUE FIRE」 

▼3月27日(木)~4月2日(水)10:00~18:00(最終日15:00まで)

キヤノンギャラリー梅田(休館日:日曜、祝日)
所在地:大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル B1F
JR大阪駅 桜橋口より西へ徒歩5分

[問]キヤノンギャラリー梅田06-4795-9942    

名越啓介公式サイト
http://www.keisukenagoshi.com/

キヤノンギャラリー梅田
http://cweb.canon.jp/gallery/umeda/index.html