高さ300メートル、日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」の16階に位置する「あべのハルカス美術館」が、この春ついに開館。開館記念展覧「あべのハルカス美術館開館記念特別展 東大寺」が、3月22日(土)より開催される。

 

　東大寺は、創建以来1250年以上にわたって、日本の文化、信仰、美術史上において重要な位置を占め、また国民に親しまれてきた。本展では、国宝『誕生釈迦仏立像』をはじめ、創建当初の姿を伝える宝物、学問の寺としての伝統を伝える絵巻や古文書、数度にわたる被災からの再興の歴史を物語る宝物など、国宝4件、重要文化財20件を含む約70件を精選して展示する。3章に分けられた展示構成で、東大寺創建以来の伝統や伝承を物語る作品、空海らにより密教が伝えられてからの信仰に関わる作品、復興の歴史など、どの時代においても、朝廷・幕府から民衆まであらゆる人々とともにあった東大寺の姿を紹介する。

 

　また、東大寺南大門の２体の仁王さんの頭部と手首原寸大模型を展示。細かな作りまで間近で見ることができるほか、大仏殿の柱も原寸大で登場する。