近代日本美術の粋、
皇室ゆかりの名品が一堂に!
代々の皇室に引き継がれてきた美術品群が国に寄贈されたことを受け、平成5(1993)年に開館した宮内庁三の丸尚蔵館。この宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中から、選りすぐった近代以降の作品約180点を紹介する「皇室の名品 近代日本美術の粋」が、11月9日(土)より京都国立近代美術館にて開催される。
日本画の横山大観、竹内栖鳳、油彩画の高橋由一、彫刻の高村光雲、七宝の並河靖之、金工の海野勝珉など、内国勧業博覧会や万博への出品作、御成婚や御即位を祝して制作された作品など、皇室ゆかりの名品が一堂に会し、体系的に展覧できる貴重な機会となる。これらは明治・大正・昭和と大切に受け継がれてきた、まさに近代日本美術の粋と言える作品群だ。
また、昭和20(1945)年5月に焼失した明治宮殿の、造営に当たっての資料を基として、部分的ではあるが、壁クロスや天井の再現を試み、実際に宮殿で使われていた作品を展示。さらに、天皇陛下御即位の折に開かれる宴・「大饗の儀」を体感できる企画もある。そして、今回の展覧会では高橋由一やエドアルド・キヨッソーネの《明治天皇御肖像》のほかに、五姓田義松の《昭憲皇太后御肖像》、荒木寛畝の《英照皇太后御肖像》などが出品。これまで一般に公開されることのなかった作品が多く、明治初期洋画の今後の研究の進展に大きく役立つものと期待される。
皇室の名品 近代日本美術の粋
発売中 Pコード:765-840
▼11月9日(土)~2014年1月13日(月・祝)
京都国立近代美術館
前売一般1100円 大学生800円 高校生300円 ペア引換券2000円
当日一般1300円 大学生900円 高校生400円
※9:30~17:00。最終入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日(ただし12/23、1/13は開館)、12/10、12/24、12/30~1/2。中学生以下、障がい者手帳等をご提示の方と付添者1名は無料。期間中1回有効。前期(11/9~12/8)と後期(12/11~1/13)で大部分の作品が入れ替わります。コレクション展も観覧可能。
京都国立近代美術館テレホンサービス
075-761-9900
(2013年10月23日更新)
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二代川島甚兵衞 《綴錦「百花百鳥之図」壁掛》 明治38(1905)年 宮内庁三の丸尚蔵 館所蔵 (前期のみ)
二代川島甚兵衞 《綴錦「百花百鳥之図」壁掛》 明治38(1905)年 宮内庁三の丸尚蔵 館所蔵 (前期のみ)
土田麦僊 《罌粟》 昭和4(1929)年 宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 (前期のみ)
横山大観 《朝陽霊峰》 右 昭和2(1927)年 宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 (後期のみ)
横山大観 《朝陽霊峰》 左 昭和2(1927)年 宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 (後期のみ)