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ガッチャマンからガンダム、ボトムズ…
大河原邦男のメカデザインを堪能!

 70年代から今まで、日本のアニメにおいて重要な存在である「ロボット」などのデザイン。その第一人者といえるのが大河原邦男。その大河原デザインの秘密に迫る展覧会「超・大河原邦男展ーレジェンド・オブ・メカデザインー」が、3月23日(土)より兵庫県立美術館にて開催される。

 
 大河原邦男は、主にアニメーション作品に登場するロボットなどをデザインするメカニカルデザインという仕事を日本において確立した、生きた伝説とも呼ぶべき存在。「科学忍者隊ガッチャマン」(1972)、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(1977)、「機動戦士ガンダム」(1979)などのアニメ作品は、今も世界中の多くの人々に親しまれている。その人気を支えているのが大河原によるメカデザインだ。硬質でリアリティにあふれるものからユーモアにみちたものまで、多様な魅力をたたえる大河原デザイン。それは20世紀の視覚文化における最も重要なもののひとつであり、国境も世代も越えた影響力を保ち続けている。
 
 本展ではまず、アニメ史上初めてロボットなどのメカを専門にデザインする「メカニックデザイン」としてクレジットされた「科学忍者隊ガッチャマン」(1972)を中心に、それまでの日本のアニメ作品における代表的なメカデザインを紹介。ロボットアニメの黄金時代である70年代後半から、「機動戦士ガンダム」(1979)における「モビルスーツ」という概念や、氏のメカデザインのひとつの頂点である「装甲騎兵ボトムズ」(1983)に至る「兵器としてのロボット」を経て、キュートなキャラクターやリアリズムの拡張・洗練と、年代を追ってその仕事を追っていく。
 
 合計7つの章により大河原デザインに迫る出品作品の中核をなすのが、大河原直筆の設定資料。これはこれまで門外不出とされてきたもので、そのほとんどが本邦初公開となる。総出品作品数は400点以上。かつてない規模の、まさに「超」大河原邦男展である。
 
 
 



 

特別展「超・大河原邦男展ーレジェンド・オブ・メカデザインー」
発売中 Pコード:765-517
▼3月23日(土)~5月19日(日) 
兵庫県立美術館 
前売一般1100円 大学生700円 
当日一般1300円 大学生900円 
※10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)。入場は閉館の30分前まで。休館日は月曜日(ただし4/29・5/6は開館、翌4/30・5/7は休館)。中学生以下は無料。高校生・65歳以上はチケットぴあでの販売はなし。
兵庫県立美術館
078-262-0901

(2013年3月14日更新)


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「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」        B全判ポスター原画 1981 (C)創通・サンライズ

「科学忍者隊ガッチャマン」基本設定(決定稿コピー):ミクロサターン 1973頃 (C)タツノコプロ


「装甲騎兵ボトムズ」基本設定(決定稿):スコープドッグ ランドセル装備 1983 (C)サンライズ


「銀河漂流バイファム」初期設定:バイファム スリングパニアー 1983頃 (C)サンライズ


「太陽の牙ダグラム」ポスター原画 1983頃 (C)サンライズ