いよいよ開館!横尾忠則現代美術館
開館記念展のテーマは「反復」
兵庫県西脇市出身の美術家、横尾忠則のほぼ全作品・資料コレクションを3,000点以上収蔵する「横尾忠則現代美術館」が、11月3日(土・祝)に開館する。これは兵庫県立美術館王子分館「原田の森ギャラリー」の西館を今年3月に改修したもので、モダニズム建築で知られる村野藤吾のデザインを生かした魅力的なものとなっている。そして、同日より、開館を記念した「開館記念展Ⅰ 横尾忠則展「反反復復反復」」が開催される。
横尾作品の大きな特徴のひとつとして、特定のモチーフが繰り返し描かれるという要素が挙げられる。60年代の代表的絵画シリーズ「ピンクガールズ」は、90年代に突如再生産され近年に至るまで断続的に描き続けられている。また、2000年以降の「Y字路」などのシリーズも、同じ場面が少しずつ変貌を遂げながら何度も描かれるというものだ。本展は、こうした横尾芸術の重要なテーマである“反復”を軸に約100点で紹介する。
また、既存のイメージを描き写すこと=“模写”も横尾の大きなテーマであり、自らの作品をも模写の対象としていく。こうした作品づくりに対するスタンスは、美術界の常識に対する批判的精神に裏打ちされた、確信犯的な営みともいえるだろう。そして、今回新たに制作された新作も交えた本展は、執拗に反復を繰り返す横尾忠則の独自の美術世界に迫る内容となる。
開館日には横尾忠則が講師として登壇するアーティストトーク(聴講無料)のほか、11月25日(日)には細野晴臣のミニライブ(有料・要予約)、また12月には横尾忠則による「歳末大公開制作」など、様々な関連事業が開催される。詳細は
オフィシャルサイトにて!
開館記念展Ⅰ 横尾忠則展「反反復復反復」
発売中 Pコード:765-386
▼11月3日(土・祝)~2013年2月17日(日)
横尾忠則現代美術館
前売一般600円 大学生400円
当日一般800円 大学生600円
※10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)。入場は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(但し、12/24、1/14、2/11は開館、12/25、1/15、2/12は休館)、年末年始(12/31、1/1)。期間中1回有効。中学生以下は無料。高校生・65歳以上はチケットぴあでの販売は無し。障害のある方とその介護の方(1名)は各当日料金の半額(65歳以上除く)。証明できるものを持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求め下さい。
横尾忠則現代美術館
078-855-5602
(2012年10月19日更新)
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《人生にはゴールがない》2005年 国立国際美術館蔵
《暗夜光路 N市-II》2000年 個人蔵
《暗夜光路 N市-II 四度(よたび)》2003年 作家蔵