NEWS

ホーム > NEWS > 近代洋画の開拓者・高橋由一 過去最大規模の展覧会が 京都国立近代美術館にて開催

近代洋画の開拓者・高橋由一
過去最大規模の展覧会が
京都国立近代美術館にて開催

 

 江戸後末期から明治中頃まで活躍した、日本で最初の「洋画家」といわれる高橋由一。重要文化財<<鮭>>などで知られる彼の、過去最大規模の展覧会『近代洋画の開拓者 高橋由一』が、9月7日(金)~10月21日(日)京都国立近代美術館にて開催される。
 
 本展では、由一の代表作を網羅し、初期から晩年までの作品を一堂に紹介するほか、イメージソースとなった広重や司馬江漢らの作品、あるいは「由一史料」と呼ばれる文書類もあわせて展示し、「近代洋画の開拓者」高橋由一の魅力を探る。
 
 特に、由一の代表作<<鮭>>は、日本の初期の油絵として美術や日本史の教科書に掲載され、50円切手にも採用されて広く知られている。実際に作品を見ると、その意外な大きさと触ってみたくなるような迫真性に圧倒されるだろう。留学経験がなく本場の西洋画を知らずに写実に挑んだ由一の作品は、黒田清輝以降の日本洋画の流れとは一線を画す「和製油画」として日本的な写実を感じさせるものだ。
 
 この<<鮭>>と同様に重要文化財である<<花魁>>が全期間展示されるほか、京都限定公開となる<<豆腐>>、昨年新たに発見された肖像画なども本展覧会で公開される。



 

『近代洋画の開拓者 高橋由一』
発売中 Pコード:765-258
▼9月7日(金)~10月21日(日) 
京都国立近代美術館 
一般前売 1100円 大学生700円 高校生300円 
一般当日 1300円 大学生900円 高校生500円 
※9:30~17:00。最終入場は閉館の30分前まで。休館日は月曜日(ただし、9/17、10/8は開館、翌火曜休館)。中学生以下、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)。期間中1回有効。コレクション展もご覧いただけます。
京都国立近代美術館
075-761-4111
京都国立近代美術館テレホンサービス
075-761-9900

(2012年8月16日更新)


Check
≪鮭≫ 重要文化財 東京藝術大学蔵 1877年頃
≪花魁≫ 重要文化財 東京藝術大学蔵 1872年
≪豆腐≫ 金刀比羅宮蔵