一貫して花鳥画の表現を追求し続ける、
日本を代表する画家・上村淳之の大規模個展
日本画の巨匠のひとり、上村淳之の大規模個展「上村淳之展-作家の眼」が、京都市美術館にて6月30日(土)より開催される。
1933年京都市に生まれた上村淳之は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)在学中の1950年代から今日まで一貫して、日本画における花鳥表現に東洋の独自性を見いだし追求を続けている。近年は平城京跡第一次大極殿内壁画を制作。現在も奈良市郊外のアトリエ「唳禽荘(れいきんそう)」で、多くの鳥たちに囲まれながら花鳥画の真髄を探求している。
また淳之は、最近では<<四季花鳥図>>(大阪新歌舞伎座緞帳原画)に見られる美術染色との関わりなど花鳥画を次のステージへと昇華させている。父・上村松篁同様に、花鳥画を描く中でさらなる可能性を追求するとともに、制作現場をうかがわせる資料を合わせ、これまでの歩みをたどる展覧会となっている。
本展では日本各地の美術館より、初期から近作まで厳選された代表作約60点により、創造の意義とその足跡を広く紹介する。なお6月30日(土)と8月4日(土)には、上村淳之本人による解説会が行われる(それぞれ14:00~15:00、事前申し込み不要、要入場券)。
「上村淳之展-作家の眼」
発売中 Pコード:765-168
▼6月30日(土)~8月19日(日)
京都市美術館
前売一般900円 高大生700円 小中生400円
当日一般1000円 高大生800円 小中生500円
※9:00~17:00、6/30は10:00開館。最終入館は閉館30分前まで。休館日は祝日を除く月曜日(月曜祝日の場合、振替休日はなし)。前売販売は6/29まで。
京都市美術館
075-771-4107
(2012年6月 5日更新)
Check
<<四季花鳥図>>(大阪新歌舞伎座緞帳原画)部分 2010年近畿日本鉄道株式会社蔵(松伯美術館管理)
<<梟Ⅱ>> 1959年 松伯美術館蔵
<<晴れ間>> 1981年 松伯美術館蔵
<<蓮池>> 2000年 個人蔵