NEWS

ホーム > NEWS > 西洋との出会いが生んだ日本美術 「南蛮美術」の革新的な美を体感!

西洋との出会いが生んだ日本美術
「南蛮美術」の革新的な美を体感!

 

 スペイン・ポルトガルによる世界進出が本格化し、その波は16世紀半ばの日本にも到達する。これに触発され誕生した日本美術の新潮流が「南蛮美術」だ。これを俯瞰する展覧会「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」が、4月21日(土)より神戸市立博物館にて開催される。
 
 
 1549年より日本で急速に普及していったキリスト教、特にその最大修道会派・イエズス会の周辺では、日本人の画家たちが礼拝用の聖画を手掛ける一方、西洋画の華麗で写実的な表現で屏風絵も描いていた。日欧の交流は狩野派など伝統的な絵師たちにも大きなインパクトを与え、南蛮人(南洋からやってきた西洋人)のファッションや舶来品を題材とする斬新な絵画・工芸品が多く制作された。しかし、17世紀前半に日本は鎖国に転じ、南蛮美術はその命脈を断たれることとなる。多くの作品が禁教により破壊されたが、代表作の《泰西王侯騎馬図屏風》をはじめ、現在まで伝世したものも少なくはない。
 
 
 例えば《泰西王侯騎馬図屏風》は、8人の帝王を描いた壮大な絵画で、神戸市立博物館とサントリー美術館にそれぞれ4人の王たちを描いた作品として現存するもの。この、ふたつの屏風絵に分かれていた8人の帝王たちが本展にて30年ぶりに再会を果たすこととなる。また、鎖国へと向かい弾圧と殉教の嵐が吹き荒れる時代に描かれた聖画はことごとく破壊されていった。そんな中、大正時代に発見された<<悲しみの聖母図>><<聖フランシスコ・ザヴィエル像>>などは、キリシタン弾圧の時代をくぐりぬけて残った稀有な作品だ。
 
 
 本展では、このほか様々な南蛮美術の名品約100件を、歴史的な流れを踏まえ七章に分けて紹介する。近世初期の革新的な美の数々を体感して欲しい。記念講演会やこども向けのプログラムなど関連イベントは、オフィシャルサイトを参照のこと。



 

開館30年記念特別展「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」
発売中 Pコード:764-989
▼4月21日(土)~6月3日(日) 
神戸市立博物館 
前売一般1100円 大高生750円 小中生350円
当日一般1300円 大高生900円 小中生500円 
※10:00~17:00。金・土曜日は19:00まで。最終入場は閉館の30分前まで。休館日は月曜日。但し、4/30は開館。
※販売期間中はチケットぴあ店頭での直接販売および通常電話0570(02)9999にて予約受付。インターネット販売はなし。
神戸市立博物館
078-391-0035

(2012年4月11日更新)


Check
重要文化財<<泰西王候図屏風>>(右隻) 桃山時代 長崎歴史文化博物館蔵(5月15日~6月3日まで展示)
<<悲しみの聖母図>> 16世紀末~17世紀初頭 南蛮文化館蔵(5月15日~6月3日まで展示)
重要文化財<<聖フランシスコ・ザヴィエル像>> 江戸時代初期 神戸市立博物館蔵 
<<元和八年 長崎大殉教図>>  17世紀前半  イタリア内務省宗教建造物基金(ジェズ教会)蔵     Il patrimonio del Fondo Edifici di Culto,amministrato dal Ministero dell'Interno d'Italia