ホーム > NEWS > 「須磨コレクション」を軸に見る 中国近代絵画と日本の関係性
中国の近代を中心に活躍した呉昌碩(ごしょうせき)、斉白石(せいはくせき)、高剣父(こうけんぷ)、徐悲鴻(じょひこう)等の絵画作品を、京都国立博物館が寄贈を受けた「須磨コレクション」を中心に展示する「特別展覧会 中国近代絵画と日本」が、2012年1月7日(土)より京都国立博物館にて開催される。
アヘン戦争にはじまる西洋の近代物質文明は、中国の社会全体にも大きな影響を与え、変革を促した。そんな中国の近代化において、身近な手本としたのが隣国の日本であり、中国絵画の近代化にも日本は少なからず関係している。
南京総領事を務めた須磨弥吉郎は、“収集は創造なり”との信念から、美術愛好家として中国一流の画家とも関わり、優れた画壇分析に基づいて先覚的で系統的な中国美術の収集を行った。京都博物館に寄贈された「須磨コレクション」は、外交官であった彼の1927年から1937までの11年に及ぶ中国在勤中に集められたもので、多くの中国美術品のなかでも近代絵画が充実している。
そんな「須磨コレクション」を軸に、国内外の名品を集めて展示し、中国近代絵画と日本の関係性を浮かび上がらせる本展覧会。その多彩な展開を通して、近代における日中文化交流の一面を垣間見ることができるだろう。
特別展覧会 「中国近代絵画と日本」
発売中 Pコード:764-812
※販売期間中はチケットぴあ店頭での直接販売および通常電話0570(02)9999にて予約受付。インターネット販売なし。
▼2012年1月7日(土)~2月26日(日)
京都国立博物館
前売一般1000円 大高生600円 中小生300円
当日一般1200円 大高生800円 中小生400円
9:30~18:00、金曜日は20:00閉館。最終入館は閉館30分前まで。休館日は月曜日、1/10。但し1/9は開館。障害者の方とその介護者1名は無料(障害者手帳等が必要)。平常展示館は建て替え工事のため閉館。
京都国立博物館 075-525-2473
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html
(2011年12月16日更新)