ホーム > NEWS > 美しい裸婦像の名手、伊藤清永 生誕100年を記念した大規模な回顧展
兵庫県出石町(現・豊岡市)の生まれで、美しい裸婦像を描く名手として知られる昭和期の洋画家、伊藤清永(1911~2001)。その生誕100年を記念した大規模な回顧展が、兵庫県立美術館にて12月10日(土)より開催される。
生涯を通じて正統的な写実表現を追及し続け、明るく芳醇な色彩で裸婦像を描いた伊藤清永。中学時代から油絵を描き始め、周囲の反対を押し切って上京、東京美術学校に進むと、卒業翌年の文部省美術展覧会鑑査展に出品した大作「磯人」が選奨となり、戦後の48年の日展では「室内」で特選を受賞。また、禅寺に生まれ僧侶の訓練を受けており、仏教者である自覚から制作に邁進した愛知学院大学百年記念講堂壁画の大作《釈尊伝四部作》を完成させたことでも有名だ。本展では、縦約4メートル、横約3メートルの大画面4枚から成る同壁画を、設置後初めて大学から搬出し展示するほか、戦前から晩年にかけての油彩画約60点と下絵・デッサン約10点を紹介する。裸婦を主な題材に、正統かつアカデミックな具象絵画を追求した彼の作品をたっぷりと堪能できる。
『絵筆に託す愛と祈り 生誕100年 伊藤清永展』
発売中
Pコード764-904
※販売期間中はチケットぴあ店頭での直接販売および通常電話0570(02)9999にて予約受付。インターネット販売はなし。
▼12月10日(土)~2012年1月22日(日)
兵庫県立美術館
前売一般1000円 大学生700円
当日一般1200円 大学生900円
※高校生・65歳以上は取り扱いなし。10:00~18:00、金・土曜は20:00閉館。最終入場は閉館の30分前まで。月曜および12/31~1/2、1/10休館。但し、1/9は開館。
兵庫県立美術館078-262-0901
http://www.artm.pref.hyogo.jp/
(2011年11月16日更新)