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戦前戦後の映画ポスター約120枚で甦る!
グラフィック・デザイナー野口久光ワークス

 1930年代以降のヨーロッパ映画の、日本公開時オリジナルポスターを紹介する『野口久光シネマ・グラフィックス』が、6月4日(土)から西宮市大谷記念美術館にて開催される。
 ヨーロッパ映画の持つ魅力を余すところなく画面に盛り込み、芸術的なポスターに仕上げた野口久光。独特の手描き文字によるタイトルや、映画の名場面を端正に描いたその作品は、映画評論家の淀川長治が「映画のムードをこれくらいつかんだポスターはもう見られまい」と語るなど、高く評価された。またヌーヴェルヴァーグの巨匠、フランソワ・トリュフォーは野口の描いた『大人は判ってくれない』のポスターを気に入り、終生自らの仕事部屋に飾っていたと言われている。また野口は、グラフィック・デザイナーとして以外にも、映画プロデューサー、音楽評論家としても知られ、本展の関連イベントとして、DVDによる名作映画の上映や、レコードコンサートやジャズコンサートなども開催される(それぞれの詳細はオフィシャルサイトにて確認を)。
 同展では『天井桟敷の人々』『フレンチ・カンカン』『禁じられた遊び』『どん底』『巴里の空の下セーヌは流れる』など、戦前戦後の名画ポスターを中心に、スターの肖像画や、映画雑誌の表紙絵など約200点を展示。グラフィック・デザイナー野口久光の仕事を振り返る。“街の中のもう一つの絵画”と呼ぶに相応しい、魅力あふれるポスターの数々。戦後の多くのグラフィック・デザイナーにも影響を与えた野口久光の描く世界を堪能してほしい。




『野口久光 シネマ・グラフィックス』


●6月4日(土)~7月31日(日) 10:00~17:00
西宮市大谷記念美術館
一般800円 高大生600円 小中高生400円 
※最終入場は閉館30分前まで。水曜休館。20名以上の団体は各料金から200円割引。西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書)。ココロンカード・のびのびパスポートをお持ちの方は無料。身体障害者・療育・精神保健福祉手帳などをお持ちの方は無料
[問]西宮市大谷記念美術館0798-33-0164

西宮市大谷記念美術館オフィシャルサイト
http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/

(2011年6月 2日更新)


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