インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 三国志最強の武将・呂布に挑む月組トップスター・鳳月杏 「これが宝塚歌劇の三国志」

三国志最強の武将・呂布に挑む月組トップスター・鳳月杏
「これが宝塚歌劇の三国志」

4月4日(土)に幕を開ける宝塚歌劇団月組による三国志炎戯『RYOFU』とAmazing Fantasy『水晶宮殿クリスタルパレス』。栗田優香が演出する『RYOFU』は、并州(へいしゅう)の奪取と天下取りを狙う猛将・呂布と貂蝉(チョウセン)をめぐる愛憎を、ケレン味たっぷりに描く新たな三国志劇。『水晶宮殿』は、砕け散ったクリスタルパレスの再興を目指し、流星の騎士メテオが伝説のプリンセスと星々を巡る、ゴージャスでスペクタクルなファンタジーショーだ。

三国志屈指の武勇を誇り、裏切り者としても知られる武将・呂布を演じるトップスター・鳳月杏(ほうづき・あん)は、「これまでとは一味違うアクションになる」とアピールした。「最強の武将ということで、やはり方天画戟ほうてんがげきという槍のような武器を使った立ち回りが一番の見どころかなと思います。殺陣の先生にいろいろなことを教えていただきながら、強い立ち回りをお見せしたいです」と語る。壮大な歴史ロマンの中でどんな呂布像を描くのか、期待が募る。

呂布というキャラクターについては、「主人公が悪役というのは、なかなかない設定なので、それもすごく嬉しかったです」と鳳月。さらに、「これが宝塚歌劇の三国志だと、自信を持ってお届けできたら」と力を込める。呂布の野心、裏切り、そして恋。濃密な感情の起伏を大きな振り幅で見せる、宝塚歌劇ならではの三国志が立ち上がる。

役づくりについては、「三国志は漫画で読むのが一番理解しやすい」とアドバイスを受けたことから、基礎知識は漫画で学んだという。また、外部作品の映像も参考にしている。「劇団☆新感線さんのアクションや、派手なお芝居の作り方、リアルを誇張するような表現などを、色々な舞台映像を見ながら勉強しています」。歴史大作に真正面から挑みながら、エンターテインメントとしてどう高めるのか。研究の成果も、公演の厚みにつながっていきそうだ。

視覚面の華やかさも注目だ。「舞台の色味や使い方がとても派手ですし、衣装も本場の中国で作っていただいたものもあり、鎧の色味も今まで見たことのないものがあります。見た目の美しさも大事にしたいので、着こなしやお化粧も研究していきたい」と意欲を見せる。

『RYOFU』のもう一つの鍵となるのが、"愛"だ。「愛というものを呂布が知ったときの生き方がメインになってくると思います。権力争いの中で燃え上がる恋がキーワードです」と鳳月。劇中では、并州奪取のために丁原の娘・雪蓮に近づく呂布の野心が描かれる。雪蓮を演じるトップ娘役・天紫珠李(あまし・じゅり)との関係についても、「同じタイミングで(トップスターに)就任したこともあって、心強いですし、一人じゃないという感覚です」と信頼を寄せた。

ショー『水晶宮殿クリスタルパレス』は、齋藤吉正が手がける、氷と水晶のイメージに彩られたファンタジー作品。鳳月は、伝説のプリンセスに恋をする"流星の騎士メテオ"を演じる。「齋藤先生のショーは、すごくストーリー性があって華やかです」と笑顔を見せる。自身の衣装についても「こういうビジュアルは見たことがないというものがあるので、楽しみにしていただきたいです」と明かす。鳳月の新たな一面に出会えるに違いない。

激しい戦いと愛憎が渦巻く『RYOFU』、幻想的で華やかな世界が広がる『水晶宮殿』。異なる世界観の2作を通して、鳳月の新境地を印象づける舞台となりそうだ。

取材・文/岩本




(2026年4月 2日更新)


宝塚歌劇月組 宝塚大劇場公演
三国志炎戯『RYOFU』
Amazing Fantasy『水晶宮殿(クリスタルパレス)』

(c)宝塚歌劇

チケット発売中
▼4月4日(土)~5月17日(日)
宝塚大劇場
SS席-14000円 S+席-10500円 S席-8000円 A席-5500円 B席-3500円 
[出演]鳳月杏/天紫珠李/他
※3歳以上は有料。
※公演スケジュール等の詳細は公式サイトをご確認ください。
[問]宝塚歌劇インフォメーションセンター■0570-00-5100

公式サイト
https://kageki.hankyu.co.jp/