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松岡充×丸尾丸一郎のユニット
Vol.Mが約8年ぶりに始動、音楽劇を上演!

SOPHIAの松岡充と劇団鹿殺しの丸尾丸一郎。音楽と演劇という異なるフィールドで活躍する二人の「M」が結成した演劇ユニット、Vol.M。枠にとらわれないエンターテインメント作品を創造することを目的に2017年に始動し、徳川吉宗の虚像と保険金詐欺事件の実像が交錯する傑作スリラーの舞台『不届者』を上演した。2026年、約8年ぶりにVol.Mが再始動、『不届者』をベースに音楽劇『UME -今昔不届者歌劇-』として上演される。

初演時から松岡充の歌で音楽劇にしたいという気持ちがあったと、丸尾はこう話す。「ただ、当時は、音楽制作の自信がなかったので、松岡さんに演じてもらうことに重きを置いていました。8年間、僕自身もいろんな音楽劇を作ってきて、今ならできると思い、数年前に"もう1回、音楽劇にしませんか"と、自分からお声がけしました」。

キャリアも人生経験も豊富な"先輩"とのクリエーションについて、こう続ける。「松岡さんは稽古でも常にこだわりを持って参加していて、歌詞の言葉数とか細部まで提案してくれます。それは正直、大変でもありますが、強いものを返していったら絶対面白くなると感じて、松岡さんとやって良かったと思います」。

そして、8年という時間が二人の関係に変化をもたらしたとも。「8年前は僕たちが主催で、松岡さんに"来ていただく"という関係でした。今回は、松岡さんと僕が主催です。広報や会場のロビー演出も含めて、松岡さんと同じ立場で一緒に作っています。脚本についても、松岡さんがもう一人の自分のように気づきをくださって、稽古場では松岡さんからたくさんの"宿題"をいただいています」と丸尾。その"宿題"は容易いものではないと苦笑いしつつ、充実した表情を浮かべた。

お笑い芸人の街裏ぴんくや、シンガーのBeverlyも出演する。「『UME』は音楽劇ですが、残念ながら僕は歌が歌えないんですよ。驚くほど歌えない。それでキャストについて松岡さんとお話しているときに、松岡さんも僕もぴんくさんのお名前を挙げて、すぐオファーしました。ぴんくさんは初ミュージカルでソロもあるし、ダンスも覚えなきゃいけないしで、稽古場ではテンパることもありますが、僕が言ったことを精一杯やろうとしてくれたり、めちゃくちゃ頑張っています。Beverlyさんも初舞台ですが、彼女は歌が本当にすごいので、彼女の歌があった方が絶対に素晴らしい舞台になる。今はみんな稽古場で悪戦苦闘していますが、バシッとハマったらすごいことになるだろうなと思います」。

劇団鹿殺しとしては、2025年7月には初の海外公演を行った。スコットランド・エディンバラで開催された「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」に出演し、チケットは全日完売、現地メディアから絶賛され、星5の評価も得た。「2年ほど前から、(演出の菜月チョビ)チョビが海外挑戦を望んでいたのですが、僕は当初、海外公演で失敗するリスクが怖くて反対していました。でも、エディンバラでは"すみませんでした!!"って言うくらい良い結果が出ました」と丸尾。自分たちがやってきたことは間違っていなかったと、その経験は大きな自信となった。

劇団を始めて25年。「劇団としてとにかく大きくなりたいという時期は、やらなきゃ、やらなきゃという感じで、ちょっと苦しくもありました。そういう時期を経て、そういう力みが抜けて、自分のやりたいことを自分のペースでやっていこうと思っていて、1作品、1作品が"この作品が今の自分すべて"というスタンスに変わってきていて、それはすごく幸せなことだと思います」。

松岡充をはじめ、古田新太や森山未來、秋元康らとの出会いは、自分に足りないものを知ったという。「だから、ずっと足りない、悔しいと思っています。特に僕は自分の頭の固さが悔しい。もっと自分の発想を突き抜けたいと思っています」。

そんな思いを抱えながらも、松岡とのクリエーションにたくさんの刺激を受け、ますますやる気がみなぎっている。「これからもライフワークとしてVol.Mを続けていきたいと思っています。この『UME』も、海外で上演できるチャンスがあるなら、最少の人数でもいいので、いろんなものを削ぎ落とした形でやっていきたいですね」と、さらなる意欲を見せた。

取材・文/岩本




(2026年2月25日更新)


Vol.M 『UME -今昔不届者歌劇-』

【大阪公演】
チケット発売中 Pコード:539-219
▼2月27日(金)~3月1日(日)
(金)18:30 (土)13:00/18:00 (日)11:30/16:00
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

【和歌山公演】
▼3月7日(土)12:00/16:30
紀南文化会館 大ホール
S席-9500円 S席(U-18)-5000円 
【脚本・演出】丸尾丸一郎
【出演】松岡充/街裏ぴんく/阪本奨悟/雷太/Beverly/大平峻也/山田ジェームス武/藍染カレン/橘輝/仲田博喜/丸尾丸一郎
※未就学児童は入場不可。U-18チケットはご来場時に18歳以下のお客様が対象になります。劇場入口で年齢のわかる身分証をご提示ください。
[問]オフィス鹿 ticket@shika564.com

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