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川平慈英×伊原剛志の漫才コンビ「なにわシーサー's」が
大阪に登場!

俳優の川平慈英と伊原剛志による漫才コンビ「なにわシーサー's」。坂東玉三郎演出の舞台『ロミオとジュリエット』での共演を機に40年来の付き合いとなるふたりが、「そろそろ一緒に面白いことをやろう」と2024年12月に結成し、2025年7月に自ら企画・プロデュースした漫才ミュージカル「なにわシーサー's」を東京で上演、大好評を博した。その話題作が2026年1月、ついに大阪・ABCホールに登場する。ツッコミ担当の川平と、ボケ担当の伊原による結成1年の‟新人コンビ“による挑戦は、始まったばかりだ。

――漫才ミュージカル「なにわシーサー's」がいよいよ大阪で上演されますね。

伊原 7月に東京で上演して、評判が良かったので、大阪のお客さんにもすごく評価してもらえるんじゃないかなと思います。東京では野田秀樹さんも来て大笑いしていました。大阪での上演は、僕にとって一つの夢でした。その夢が叶います。

川平 東京公演は、正直、最初はお客さんの食いつきがもう一つだったのですが、10日間の公演の最後の方はチケットが取れない状態になって。大阪にも呼んでいただけたということは、すごくいい方向に向かっているのではないかと思ってます。面白い作品を大阪の皆さんにお見せできるという自負でいっぱいです。

――本公演の注目ポイントや見どころを教えてください。

伊原 休憩なしの1時間半、登場人物は3人。場面転換も全部自分たちでやるので、一度舞台に出たら休みなし。袖では着替えているだけみたいなノンストップミュージカルです。物語は、僕らが本当に行った1970年の大阪万博から始まって、そこで僕らは出会います。そして、漫才師になりたい大阪生まれの僕と、漫才に興味を持っていた沖縄生まれのジェイが出会って、いつか一緒にコンビを組もうよと約束します。大人になって再会して、なにわシーサー'sという名前でデビューするのですが、それからこのコンビの姿をミュージカルで描いています。物語には、ふたりの実際のエピソードも盛り込まれているので、フィクションかノンフィクションか、ちょっとわからないようになっています。オリジナルの歌あり、ダンスあり、漫才は4本あります。

川平 合計125歳のおっさんふたり、短パンを履いて、小学校1年生の役からやります。そこからのインドダンス、ジャズダンス、コメディダンスをオリジナルナンバーとともに繰り広げる、圧巻のミュージカルです。同世代にも、また年配の方々にも元気とハッピーパワーをお届けできる舞台になっております!

――彩乃かなみさんの役どころは?

伊原 彼女は僕らの主戦場の新世界劇場の妖精だったり、ジェイのマミー、お母さんだったり、なにわシーサー'sのマネージャーだったり、お好み焼きの店員、インドのダンサーだったり、いろんな役をやってもらいます。

――ダンスに歌にと、いろんな要素がありますが、7月の公演で一番大変だったことや苦労した点は何ですか?

伊原 ダンスです。ジェイはミュージカルをやってきているので、踊りとかも平気なんですよ。実は、ダンスは37年ぶりでした。若い時に千葉真一さんのJAC(ジャパン・アクション・クラブ)にいた時にミュージカルをちょっとやっていただけで。だから、劇中も踊った後に言うてるんです。「何させんねん、俺に」って。

川平 皆さん、これも見どころのひとつですよ。身長180cm超の伊原剛志の大柄なダンスも必見ですから。すごいですよ。

伊原 振付師がJACの後輩なんですよ。だから「あんまり難しい振付、つけんなよ」って言って。

川平 僕は剛志によく怒られます。出番がない時、舞台袖でしゃべったり、笑っちゃうんですよ。「お前、今日もうるさいねん。しゃべんな」って。自分ではしゃべってるつもりないんだよな。

伊原 めくりをめくってる時にね、「よいしょ」とか言うんですよ。それを言ったら、「俺、言ってないよ」って。だいぶ老化が始まってます(笑)。

――今、実際にコンビ活動もされていますが、憧れの漫才師の方はいらっしゃいますか?

伊原 僕のナンバーワンはやっぱりやすきよ(横山やすし・西川きよし)さんです。そしてオール阪神・巨人さんですね。

川平 僕はスティーブ・マーティンとエディ・マーフィーとかのアメリカン・コメディーが好きで、自分でも以前、スタンドアップ・コメディーの舞台を作ったりしていました。小さい頃はクリスマス会でハブとマングースの一人決闘ショーをやって、親戚を笑わせてましたね。両親は頭を抱えてましたが(笑)。

――東京の東洋館にもご出演されたそうですね。

伊原 もう4回、出ています。

川平 ねづっちさんの後に出たこともあります。毎回、袖で見るんですけど、もうすごい。みんなゲラゲラ笑っていて。東洋館の出番が決まった話を最初に聞いた時は、「いやいや、国立競技場に草サッカーチームが出るようなもの。絶対ヤバいだろう」と思って。その前から、何十回も東洋館に行っていて、もう大好きで。「ここに立つ日が来るなんてありえない」ってドキドキしました。

――では、おふたりにとって相方とは何ですか。

伊原 僕はね、ずっと一緒にいたら鬱陶しくなるけど、離れていたらちょっと会いたいなと思う人。愛しい相方ですかね。

川平 あえてサッカーにつなげちゃいますが、どんなパスでも拾ってくれる大切なチームメイトかな。僕も彼のどんなパスも受けられるチームメイトというか、ソウルメイトだと思う。

伊原 俺がこけた時、顔踏んでくるやん(笑)。

川平 それは笑いが取れるから(笑)。ジャンプして踏むでしょ!

――最後に、改めて漫才ミュージカル「なにわシーサー's」のPRをお願いします。

川平 本当に面白い、おもちゃ箱をひっくり返したような作品だし、どこを切っても面白い金太郎飴みたいな舞台です。

伊原 難しい話ではないので、わかりやすく笑って、最後ちょっとほろっと。

川平 そうですね、ほっこりと、あったかい気持ちになると思うね。

伊原 あとは、「私も、僕も、頑張ろう。この人ら、こんなに頑張ってるやん」って思ってもらえたら。よく言われるんですよ、観に来た人に。「頑張ろうと思いました。すごいですね」って。その言葉を聞いて、本当、やって良かったなと思いました。

川平 シーズン2、シーズン3も考えています。次回は「なにわシーサー's、UFOに連れ去られる」とか、「なにわシーサー's、ゾンビになっちゃう」とか、クレイジーキャッツじゃないですけど、「なにわシーサー's、ハワイに行く」とか、いろいろ考えてます!

取材・文:岩本




(2025年12月22日更新)


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漫才ミュージカル
『なにわシーサー’s』

チケット発売中 Pコード:538-476
▼1月18日(日)13:00/16:30
ABCホール
全席指定-8800円 
[脚本]畑中翔太 [漫才台本・指導]博多ヒト志
[音楽]小澤時史 [振付]平澤智 [演出]小山ゆうな
[出演]なにわシーサー’s(川平慈英、伊原剛志)/彩乃かなみ
※未就学児童は入場不可。出演者変更に伴う払戻し不可。車いす席をご利用のお客様はチケットをご購入の上、事前にお問い合わせ先にご連絡ください。2枚以上でご購入されたお客様は、状況によっては連席でご案内できない場合がございます。予めご了承ください。公演中止の場合を除き、チケットの払い戻しはいたしません。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境をふまえご判断くださいますようお願いいたします。駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。
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