ホーム > インタビュー&レポート > 兵庫公演まもなく開幕! 長塚圭史演出の舞台『花と龍』 「荒々しくも清らかな奮闘を劇場でご覧いただけたら」
KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』が、2025年2月8日に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>で初日を迎えた。
北九州・若松港を舞台に、ゴンゾと呼ばれる荷役労働者たちが独特の気風を誇りに活躍していた激動の時代を描く本作。脚本を齋藤雅文、演出を長塚圭史、音楽を山内圭哉が手がけるほか、出演者として福田転球、安藤玉恵、松田凌、村岡希美、稲荷卓央、北村優衣、山内、長塚、大堀こういちらが名を連ねた。
本作について長塚は、「新しい時代がいよいよ幕を開けようという明治後期の北九州が舞台。猛スピードで新しい価値観が押し寄せる現代と重なります。理不尽な世界の中で美しく生きようと足掻く金五郎とマンの荒々しくも清らかな奮闘を是非劇場でご覧いただけたら嬉しいです」とコメント。
また福田は「初日終わって疲れました。ただ、お客さんの拍手と楽しんでくれているんじゃないかな、というのが伝わってきまして、やれてよかったなと。そして、みんないろんな役をこなしておりますので、苦労も伝わっているんじゃないかと思います。まだまだ公演は続きますが、ぜひともこの劇場に来て体感していただきたいです」、安藤は「長塚さん演出のもと、あたたかい稽古場でみんなで作り上げてきた舞台なんだと改めて思います。お客様の前で言ってみると、齋藤先生が書かれたセリフの一言一言に『花と龍』という刻印が刻まれてるかのような錯覚になりました。山内さん作曲の音楽も心地よいです。そして、食べたり飲んだり出来る屋台もあります。芝居小屋体験をしにいらしてくださいね」、松田は「こんな祭りのような本作、見逃すとみなさま損をしてしまうと個人的に思っています。ぜひともこの劇場に明るい希望を探しに来てください」とそれぞれコメントを寄せた。
兵庫公演は3月8日(土)、9日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。開場中には、地元商店街の協力のもと、舞台上に屋台が出現。観客が舞台に上がり、屋台で買い物や飲食が楽しめるという前代未聞の試みだ。活気あふれる「花と龍」の世界を舞台上でも体感してほしい。
撮影/宮川舞子
「花と龍」KAAT 神奈川芸術劇場公演より
【屋台ラインアップ(予定)】
・おでん
・焼きそば、もつ煮
・いなり寿司
・日本酒、ビール、ワイン、烏龍茶
・焼き菓子【レモンケーキ、フィナンシェ、クッキー】、コーヒー(ホット/アイス)、アイスクリーム
・公演グッズ
※屋台の出店は開場中のみ。(12:00-12:50)
※入場には当公演の入場券が必要。
※当日食券を購入し、各屋台で商品と引き換え。食券の購入は現金のみ。
※飲食は舞台上のみ可。客席での飲食は不可。
※舞台上の混雑状況により、安全確保のため入場制限を行う場合あり。
※各店舗数量限定の販売につき、早めに営業を終了する場合あり。
■演出・出演:長塚圭史 コメント全文
4年ぶりのKAAT神奈川芸術劇場と新ロイヤル大衆舎のコラボレーションがいよいよ幕を開けました。今回はとにかく劇場内がかなり特別なことになっていますので、この楽しさ、美味しさ、賑わいを体験しに来ていただきたいです。そしてもちろん日本の演劇を明るく照らそうと立ち上がった新ロイヤル大衆舎らしく、今回もお客様のイメージを最大活用して世界を立ち上げていきます。『花と龍』は新しい時代がいよいよ幕を開けようという明治後期の北九州が舞台。猛スピードで新しい価値観が押し寄せる現代と重なります。理不尽な世界の中で美しく生きようと足掻く金五郎とマンの荒々しくも清らかな奮闘を是非劇場でご覧いただけたら嬉しいです。いや、それにしても舞台上の屋台が楽しいですからとにかく劇場へ来てみてください!
■出演:福田転球 コメント全文
初日終わって疲れました。ただ、お客さんの拍手と楽しんでくれているんじゃないかな、というのが伝わってきまして、やれてよかったなと。そして、みんないろんな役をこなしておりますので、苦労も伝わっているんじゃないかと思います。まだまだ公演は続きますが、ぜひともこの劇場に来て体感していただきたいです。
素晴らしいですから、屋台のお店の人たちも本当に頑張ってくれていますから、ぜひともKAAT神奈川芸術劇場にいらしてください。頼みます!
僕も頑張りますので、皆さんも来てね。ありがとう!
■出演:安藤玉恵 コメント全文
『花と龍』の幕が開きました。長塚さん演出のもと、あたたかい稽古場でみんなで作り上げてきた舞台なんだと改めて思います。お客様の前で言ってみると、齋藤先生が書かれたセリフの一言一言に『花と龍』という刻印が刻まれてるかのような錯覚になりました。山内さん作曲の音楽も心地よいです。そして、食べたり飲んだり出来る屋台もあります。芝居小屋体験をしにいらしてくださいね。転球さん演じる金五郎を追いかけて、20ステージ一生懸命やろうと思います。
■出演:松田凌 コメント全文
舞台『花と龍』遂に開幕いたしまして、稽古期間からなんて演劇に愛がある場所なんだろうと僕自身思っていました。そんな新ロイヤル大衆舎のみなさま、そしてKAAT神奈川芸術劇場さんの下、賑わいが各都市に訪れると思います。こんな祭りのような本作、見逃すとみなさま損をしてしまうと個人的に思っています。ぜひともこの劇場に明るい希望を探しに来てください。その答えがきっと舞台にあるはずです。よろしくお願いします。
(2025年3月 5日更新)