ホーム > インタビュー&レポート > 崖っぷち芸人たちの青春群像劇 ”カミシモ”新シーズンが始動!
――前作の反響やシリーズを振り返っての感想をお願いします。
陳内:配信イベントがあって即興劇をしたんですけど、SNSのトレンドにまさかの「アマゲン」が入るという(笑)、それほど皆様見てくださっていたし、偶然生まれたなんでもない『東京ばな奈』の差し入れがあんな形で尾を引いていくとは全然考えていなかった(笑)。やっぱりアマゲンもそうですけど、カミシモというコンテンツが愛されているんだなとイベントでも実感しました。
梅津:久しぶりにアマゲンとしてイベントに参加したんですけど、妙に手応えを感じて(笑)。
陳内:感じたよね、謎な手応えをね(笑)。
梅津:やはりアマゲンis FOREVERだなって(笑)。アマゲンってすごい面白いんだなって思いましたね。シリーズを振り返ると、2021年からアマゲンが生まれてカミシモが始まって愛されてここまできて、それってすごいことじゃないですか。
陳内:すごいよねえ。
梅津:もっと早くに終わるものかな、なんて思ったものですけど、こんなに長く応援していただけるというのは、これ以上ない幸いなことだなと思います。
――今回キービジュアルもアマゲンがセンターです。シリーズを見ていた人たちにはとても感慨深いビジュアルになっているのではと思います。
陳内:確かに、出世していますよね。
梅津:アマゲンが!?って。シーズン1が始まったときはこんなことになるとは誰も想像していない(笑)。
――シリーズを見ていた方は、特に現多さんがセンターに居ることがグッとくるものがあるんじゃないかな、と。
陳内:そうですよね、最年長のスベリ先輩みたいな(笑)。
梅津:結構みんな設定的にもキャラクター的にも若さがあって、まだここで失敗してもどうにかなりそうだな、みたいな感じがありますけど、現多さんっていよいよなところまで来てるから(笑)。
陳内:いよいよな年齢だからね(笑)。
梅津:格好といい、設定といい、そう考えるとすごくエモいビジュアルですよね。
陳内:ドラマの後半で「まだ辞められないよ。僕はまだ爆笑を経験してないんだよ」ってセリフがあって。舞台ではめちゃくちゃ爆笑を経験させていただいて、設定的にも「あれ?アマゲンが笑いをとれちゃって良いのかな?」みたいな。でも、あれだけウケて、みんな賞レース1回戦敗退だからな。
梅津:おかしな話ですよね。どれだけ周りのレベルが高いんだっていう(笑)。
――単独ライブもされていましたね。
陳内:カミシモのコンビの中で最初の単独だったので、制作陣も手探り状態の中、後半の風船で遊んでいる10分くらいが1時間くらいに感じられるような(笑)。
梅津:今でこそ言いますけど、本当に何してるんだろう、と思いました(笑)。
陳内:なんで我々はお客様の前でずっと風船を割っているんだろう?という謎の時間があったりしたんですけど(笑)、それもあって後輩のロングリードとかはちゃんと朗読劇とかも作っていて。
梅津:それやりたかったな(笑)。
陳内:でも、それがやれていないから、今回の舞台でフィーチャーされるのかな?とポジティブな思いです(笑)。
梅津:あれはあれで楽しかったですけどね!
陳内:大喜利勝負とかね!
梅津:キャラクターをまとった上で、イベントのようなことをするのはスリリングでした(笑)。基本的にはあまり喜怒哀楽が表出しないキャラクターで作ってしまった故に(笑)。
陳内:梅ちゃんは朝ごはん食べないじゃん。最近食べる?
梅津:食べないです。
陳内:やっぱり漫才とかって頭使うからさ、そういうときってSNICKERSだけ食べるじゃん。だから僕は相方にSNICKERSを常備しておこうと思っていました(笑)。
梅津:食べてましたね~! そういうときありました(笑)。
陳内:あったよね~。
梅津:SNICKERS食べてる自分カッコイイなと思ってました(笑)。
陳内:あはははは!
――舞台では、毎回好評だというキャラソンも気になります。
陳内:ネタで終わればいいのに、って思うときあるよね(笑)。
梅津:そうですよ、だってめちゃくちゃ物語も熱くなって、漫才やって爆笑になって、みんなこれからも頑張ろうってキレイに終わるのに、突然音楽がかかって歌って踊る(笑)。
陳内:あのときちょっと恥ずかしいよね。陳内としてというより、現多さんとして「なんで僕は歌っているんだろう?」って(笑)。
梅津:自分は天野として踊ることで折り合いをつけやっていましたね。
陳内:バッキバキにやってた。現多さん、バッキバキに踊るやん!って。
梅津:バッキバキにやってましたよね。それは現多さんとして面白いじゃないですか。
――今後もしシリーズが続いていくとしたら、展開で希望する、期待することはありますか?
梅津:勝手に言ってるんですけど、現多さんが天野の父親説......みたいな。
陳内:そうだったら、本当に面白いよね。
梅津:天野の母親が誰なのかも、まだハッキリとは明かされてないんですけど。でも、現多さんが父親だったとして、自分が自分の父親と漫才をしていると想像したら、結構鳥肌ものですね(笑)。
――今後のストーリー的な展開も気になりますが、また単独ライブなどはいかがですか?
陳内:僕はやりたいな。
梅津:コントをやりたいと思っていて。みんなで漫才の賞レース「パチファン」に出るというストーリーがあるところで、必然性としてコントを組み込むことが難しかったりもするので、だとしたら単独ライブだったり、何か企画をいただけたらいいなと思います。
――7月にシーズン3のTVドラマの放送も予定されています。今回の舞台を観ておくと、7月からのドラマもより楽しめると。
陳内:きっと、そういうことですね。だから、今回の舞台に出演しないコンビのファンの方もこの舞台から観ておかないと、何も繋がらない可能性があります!
梅津:僕らはシーズン3のドラマまでにまた何か一波乱起きないといけないので、やっぱり漫才辞めよう、僕らに漫才のセンスはなかった、となるのかもしれない(笑)。
陳内:キングオブコントみたいな、漫才じゃなくコントの賞レースを目指して、コント師として優勝するというサクセスストーリーもいいですね、今勝手に言ってますけど(笑)。
――今後の展開含め、舞台を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
梅津:本当に未知数なんですよ。僕らで自由に膨らませられる部分があるとすれば、たぶん漫才も日々変化していくと思いますし、時事ネタを入れつつ、その時々面白いものを考えて毎日出すので、毎公演観たほうが良いんじゃないかなと思います(笑)。
陳内:アマゲンファンの皆様、カミシモファンの皆様、「ただいま」という言葉が合っているのかわかりませんが、シーズン1の舞台で人前での漫才で拍手だったり笑い声だったり、抑制された世の中だったのに、あんなに笑い声が聞こえてきたというのは、すごく僕らの背中を押してくれましたし、感謝しています。またその景色に相方と飛び込めるのがとても楽しみです。
そしてプロデューサーさんが「5月の舞台は特に演劇的な人間ドラマにしたい」と意気込みを僕に聞かせてくださったので、それを笑いの面でも、梅ちゃんと一緒につくれるということが楽しみなので、ぜひ皆様楽しみにしていてください。
取材・文/能一ナオ
ヘアメイク:竹内研登・竹田恭子
スタイリスト:稲葉江梨
(2024年4月26日更新)
▼5月3日(金・祝)〜12日(日)
IMM THEATER
チケット発売中 Pコード:524-886
▼5月18日(土)17:30
▼5月19日(日)11:30/16:00
サンケイホールブリーゼ
全席指定-10800円
[総合演出]橋本和明
[脚本・演出]諏訪雅(ヨーロッパ企画)
[出演]
〈アマゲン〉現多英一役:陳内将、
天野守役:梅津瑞樹
〈ノノクラゲ〉東雲嵩紀役:溝口琢矢、
狭間くらげ役:大平峻也
〈ねあんでる〉千波未明役:木津つばさ、
黒旗晩役:中尾暢樹
現多源吉役:廣田高志、現多春子役:石井麗子
※未就学児童は入場不可。公演中止、または延期の場合を除きチケットの払い戻しはいたしません。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境を踏まえ、ご判断いただきますようお願いいたします。お席の場所によりましては舞台・映像・演出の一部で見えづらい箇所がございます。車いす席をご利用のお客様はチケットをご購入の上、事前にお問い合わせ先にご連絡ください。出演者及び公演スケジュールは予告なく変更となる場合がございます。
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