ふぉ~ゆ~、梅棒との初コラボ作は「何度も観てほしい」
唯一無二のエンタテイメント集団「梅棒」とふぉ~ゆ~が初コラボ作品を上演する。誰もが知るHit Tuneと熱いパッションをこめた極上のダンス・パフォーマンスで、ホストクラブの激烈バトルを繰り広げる「ふぉ~ゆ~ meets 梅棒『Only1, NOT No.1』」。「僕たちも梅棒のファン」と公言するふぉ~ゆ~・辰巳雄大が作品について大いに語った。
「初めてコラボさせていただくということで、念願が叶う瞬間がやってきました。『Only1, NOT No.1』は2020年に上演すると発表したのですが、コロナ禍でできませんでした。今回、リベンジというか、ついに始動するということで嬉しく思っています」と笑顔を見せる辰巳。
梅棒といえばセリフを用いないノンバーバル・パフォーマンスが最たる特長だ。「梅棒さんは、全編を通してセリフがほとんどない中で、誰もが知っているJ-POPや有名な曲を使ってストーリーを紡いでいく。それと、ダンスと体を使ってお芝居をしていくというスタイルです。実は、最初はふぉ~ゆ~にはセリフがあり、梅棒さんはノンバーバルの梅棒スタイルでやるという提案もしていただいたんですけども、せっかく梅棒さんとのコラボなので、ノンバーバルの世界に4人で飛び込むことになりました」。
「この曲の歌詞をそのシーンに当てはめると、そんなふうに聞こえるんだと思う瞬間がある」と、梅棒作品の魅力を語る辰巳。メンバー同士、年代も近く、ふぉ~ゆ~が演劇作品に出演するようになってからは梅棒のことを意識していたという。共通点は「男子校ノリ」。「男子がふざけたときの熱量が常に高いチームだなって、稽古を通して改めて思いました。毎公演、毎公演、違う魅力たっぷりな公演になるんだろうなって、男子校に入った気持ちで今から楽しみです」。
「ホワイトナイト」と「ブラックシップ」という2軒のホストクラブがバチバチのバトルを繰り広げる本公演。ふぉ~ゆ~の4人は「ホワイトナイト」のホストを演じる。「いろんな理由でホストにならざるを得なくなって、ホワイトナイトで働くというストーリーで。バラバラな出自の4人が集まるところからスタートするのですが、みんなのバックボーンをダンスとかアクションで表現していくので、そこもすごくワクワクします。僕が演じるリュウはダークサイドにいるような人で、いやいやホストで働き始めるのですが、そんな彼に当てはまる曲ってあれだよな…って、なんとなく思い浮かぶ曲で僕は踊らせていただきます。それがジャニーズのあの曲なんですけども…! そこまで言っちゃって良かったかな~(笑)。個性豊かなメンバーで、福田悠太は茶太郎というお笑い芸人の役で、松崎祐介が「犬が太い」と書いて犬太(けんた)という、田舎から出てきた役をやります。越岡裕貴が廻(かい)という役で、さわやかな男です。梅棒さんの作品って、劇中にいろんな話が隠されているので、1回目でも面白いし、2回観ても味があって、「だからこうなってたんだ」と合致するところもたくさんあります。『Only1, NOT No.1』も何度も観てほしい作品になると思いますし、何度でも観たい作品になるのではないかなと思います」。
辰巳は『ピカイチ!』という作品で梅棒と出会った。「あまりにも衝撃的で、実は1回観に行って、すぐおかわりしたんです(笑)。2回、見に行ったんですよ。2回目はオープニングで登場人物がバーッて出てきただけで、俺、大号泣しちゃって。それぐらいエモーショナルなものを感じました」。
一度幕が上がるとほぼノンストップ、舞台上を縦横無尽にかけめぐり、情感豊かにダンスを繰り広げるだけに、出演者の運動量も半端ではない。「正直、めちゃくちゃドキドキしています(笑)。最近まで出演していた『エダニク』という作品で毎公演、インスタント焼きそばとラーメンを食べるシーンがあって、毎日食べていたんです。しかも体を鍛えていたので、今、めちゃくちゃ体が大きくなっているんですよ。それで「踊れるかな?」ってメンバーの福ちゃん(福田)に相談をしたら、「いやいや、24年間ジャニーズの僕らの内にある筋肉は衰えてない」と言っていて。こないだ稽古で踊ったらそうだなと思いました。梅棒の世界に飛び込むとやっぱ踊っちゃうんですよね、思いっきり。みんな汗だくになりながら稽古をしています」。
「ふぉ~ゆ~はお客さんの前に一番立っているジャニーズだと自負している」と話す辰巳だが、ここ数年はコロナ禍もあり、なかなか来阪が叶わず、悔しい思いをたくさんしたという。それだけに『Only1, NOT No.1』大阪公演の幕開けを心から楽しみにしている様子だ。
「今回、梅棒さんとタッグを組んで、お客様を心の底から楽しませる作品が出来上がると思います。「『Only1, NOT No.1』、おもろかった~!」と言ってもらえる作品を必ず大阪に持ってくることを約束します。ぜひ劇場でその世界を楽しんでください。お待ちしております!」
取材・文:岩本
(2022年6月24日更新)
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