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柚希礼音&新妻聖子、大谷亮平が誘うラブサスペンス開幕

全編ホイットニー・ヒューストンの珠玉の名曲で綴るミュージカル『ボディガード』日本キャスト版の全貌がついに明かされた。1992年公開の名作映画を題材に、スター歌手、レイチェル・マロン(柚希礼音・新妻聖子)と孤高のボディガード、フランク(大谷亮平)との禁断の恋を描いた物語。昨年の来日公演に次ぐ、日本人キャストによる新演出、日本語訳詞での上演となる。

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なんと言っても劇中に挿入される熱狂のライブパフォーマンスが圧巻。柚希レイチェルは来日版かと見紛うほど、セレブリティ感溢れる仕上がりに目を奪われる。長い巻き毛をなびかせ、鍛え抜かれた美脚も惜しみ無く披露する。音に乗りステージ中央へと闊歩する姿には、トップスターとしての誇りとオーラがみなぎる。ビジューの衣裳なども難なく着こなし、頭ひとつ飛び抜けた存在感で迫力あるダンスシーンを繰り広げる。エンターテイナーとして、歌唱ではかつてないほどの高音にも果敢に挑戦している。

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他方、アイドル顔負けのキュートさで視線を集めるのは新妻レイチェルだ。軽やかに刻むステップとは裏腹に、全身から放たれる歌声はヘビー級。原曲のグルーヴ感はそのままに、日本語歌詞がより深く役の心情を届けるから、とりわけバラードが胸に迫る。新妻が甘く切なく、名曲の名曲たるゆえんを味わわせてくれる。

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恋の駆け引きでは純な反応にトキメキが伝わる柚希と、照れる仕草がコミカルで楽しい新妻レイチェル。一人息子を育てる母親としての表情にも違いがあり、ダブルキャストの醍醐味が堪能できる。同じくダブルでストーカー役に挑むのが佐賀龍彦と入野自由。レイチェルへの執着心と犯行の手口は一緒でも、真逆にもとれる役へのアプローチが興味深く印象に残った。

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ミュージカル初挑戦の内場勝則も、さすがの貫禄でマネージャ役を好演する。吉本新喜劇の元座長らしい面目躍如な見せ場もあり、楽しませる。そして、初舞台で当たり役を射止めたのが大谷亮平だ。スーツの上からでも分かるマッチョなボディと渋い声色も期待を裏切らず魅力的。だが、特筆すべきはほろ酔いで聴かせる名曲「オールウェイズ・ラブ・ユー」だろう。あまりの“上手さ”に客席が沸くほど。愛嬌ある佇まいで、役に厚みをもたせることに成功している。

取材・文:石橋法子
撮影:岸隆子(Studio Elenish)



(2020年3月27日更新)


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ミュージカル『ボディガード』
日本キャスト版

チケット発売中 Pコード:497-200

▼上演中~3月29日(日)まで

梅田芸術劇場メインホール

S席-13500円 A席-9500円 B席-5500円
注釈付S席-13500円 注釈付B席-5500円

[原作]ローレンス・カスダン(ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」)
[脚本]アレクサンダー・ディネラリス
[振付][演出]ジョシュア・ベルガッセ
[出演]
柚希礼音・新妻聖子(※Wキャスト)/
大谷亮平/
AKANE LIV/
佐賀龍彦(LE VELVETS)・入野自由(※Wキャスト)/
水田航生/大山真志/内場勝則/他

※注釈付は場面により見づらい可能性のあるお席です。
※3/19(木)~3/22(日)公演は中止となり、払い戻しをいたします。また、3/24(火)以降の公演は上演予定ですが、感染予防のためにご観劇を取り止められる場合にも払い戻しをいたします。チケットは3/13(金)~4/10(金)まで払い戻しを受付。
※店舗営業時間にご注意下さい。未就学児童は入場不可。一部Wキャストあり。

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3800

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