ホーム > インタビュー&レポート > 桂ざこばも復活! 大好評の『ぷいぷい落語会』が今年も開催! 出演の落語家にインタビュー
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桂ざこば 昨年は脳梗塞で「ぷいぷい落語会」に出演できなくなりましたが、今年も呼んでいただいて、一席披露することになりました。一生懸命リハビリを頑張って、同期やお弟子さんから教えてもらいながら練習もして、最近ようやく2つ3つできるようになったんです。普段の喋りは問題ないけど、落語は難しいんですよねぇ(笑)。だからまだ高座に上がるときは、“言葉が出てこなくなったらどうしよう”っていう不安もありますけど、やっぱり、皆さんの前で落語を披露できるのはうれしいです。周りの人からは、「病気になる前より、今のほうが上手くなった」と言われるんですよ。どういうことやねんなぁ(笑)。このぷいぷい落語会は、ベテランの南光さんから、売れっ子の八光ちゃんまで、個性豊かな人たちがたくさんいてはります。みんなそれぞれに面白いと思うので、初心者の方にも楽しんでいただけたらありがたいなと思います。 |
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桂南光 前回は、ぷいぷいファンのお客さんがたくさん来られていて、全体的に温かい感じがしましたね。「落語を聴いたことがないけれども、ぷいぷいの落語会やから行こう」って思ってくれた人が多かったんでしょうね。去年は脳梗塞で出演できなくなったざこばさんの代理で2席やりましたけど、今年はざこばさんも出演されますし、トリは吉弥君と南天やから、いろんな意味で楽にやらせてもらいますよ(笑)。トリはより責任がありますからね。こういう落語会で若手がトリを経験させてもらえるのはとてもいいことやと思います。彼らには実力もありますしね。落語を聴く方が増えることはうれしいことですから、皆さんがいつも『ちちんぷいぷい』を気楽に見てはるように、落語会も気軽に楽しんでいただきたいですね。アナウンサーと落語家が一緒に作る落語会なので、今年もみんなでいい空気を作っていきたいと思います。 |
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桂南天 昨年出させていただきまして、皆さんすごくいいお客さんばかりでした。番組でこの落語会を知って来はった人たちが多いと思いますから、すごく好意的に、新鮮な気持ちで聴いてくれてはったんちゃうかなぁと。僕は月に1回しか番組に出ていないので、他の皆さんと比べると認知度は低いかもしれませんが、負けませんよ! 今回は昼公演のトリを務めますが、びくともしません(笑)。ざこば師匠の後をやらせていただくのはすごくワクワクしますし、ほかの落語会にはない組み合わせで楽しいですね。17時公演では、僕がナレーションさせていただいている『昔の人は偉かった』の“上方落語編”が流れます。いつもはディレクターさんからイントネーションを訂正されるんですけど、上方落語については僕のほうがよう知ってるので、上方落語らしいイントネーションで、いつもとちょっと雰囲気変えてやりたいと思います。今回もフレッシュなお客さんがたくさん来られると思うので、“落語って面白いな”と思っていただけるようにやりたいと思います。これだけのメンバーが揃っているので、落語のいろんな魅力を知っていただけると思います。 |
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桂吉弥 『ちちんぷいぷい』をはじめ、テレビとかラジオに出させていただく中で、楽しい番組をお届けするのはもちろんですが、やっぱり落語家としては、桂吉弥という名前を知っていただいて、それをきっかけに落語を聴いていただけるのが一番の喜びなんです。だから昨年、落語を初めて聴く方が多かったと聞いてすごくうれしかったです。『昔の人は偉かった』など、番組のコーナーを劇場特別編で観れるのも面白いですよね。そういうところにぷいぷいらしさがあると思います。今年の出番は17時公演で、南光師匠の後にトリをやらせていただきます。“ごっついのんやって感心させたろう!”というような気負いはないですが、「面白いもんやってくれるんちゃうか」という期待には応えたいですね。13時公演ではざこば師匠も出演されますので、最近姿見てなくて寂しいなぁという方は、ざこば師匠の元気な姿を観にいらしてほしいです。この落語会はずっと続いてほしいなと思いますし、いつか落語会だけじゃなくて、ハイヒールさんが漫才、小籔(千豊)さんが新喜劇とか、番組関係者全員が出演するイベントができたら楽しいやろなぁと勝手に思ってます(笑)。 |
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月亭八光 番組をご覧になっている方は、世代も性別も幅広いと思うので、これをきっかけに落語に触れていただけるのがすごくありがたいなぁと思うんです。いろんな落語会がある中で、これだけのメンバーが揃うことはなかなかないので、初心者の方にとってはすごく観やすいと思います。前座で出演する若手も、毎日放送さんが自信を持ってオススメする人なので、間違いないですよ。きっと、最初から最後まで楽しんでいただけます。落語って、しかめっ面して聴きながらも“面白いなぁ…”としみじみ思ったり、ソファでダラッとくつろぎながら観ていても、“面白いなぁ~”っていう言葉が出てきたりするんですよ。不思議な芸ですよね。例えば、僕、ざこば師匠の『笠碁(かさご)』という落語を聴いたとき、笑いながら涙が出てきたんです。面白いのに哀愁があって。その一ヵ月後くらいに(笑福亭)鶴瓶師匠の『妾馬(めかうま)』を聴いたら、そのときは先に涙が出てきたんですけど、聴き続けてるとめちゃくちゃ可笑しくて。哀愁の中に笑いがあったり、笑いの中に哀愁があったりする。落語の面白さってそこにあると思うんです。この落語会で面白くなかったら、誰の何を観ても楽しめないと言えるくらいの顔ぶれなので、落語を聴くきっかけとして来ていただけたらと思います。 |
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月亭方正 僕は今年が初出演なんですけど、以前八光君が「ドラマシティが昼夜とも満席で、半分くらい初めて落語を聴く方なんです。これは(いろんな人に聴いてもらう)チャンスですよ!」って言ってたのが印象に残ってて。他の落語家さんも知っている方ばかりですし、ドラマシティにも出たかったし、僕は楽しみしかないです。落語を初めて聴く方が多い落語会なので、分かりやすくやりたいなと思います。今年で落語を始めて10年で、3~4年前は小さな劇場でもお客さんがあまり入らなかったんですけど、最近では800席くらいの兵庫芸文(兵庫県立芸術文化センター)が売り切れたり、なんばグランド花月が発売から間もないのに残席が少なくなってたりして。うれしい反面、期待に応えなくちゃいけないというプレッシャーにもなってますね。この10年、落語が僕の人生になって、自分の芯がブレなくなったと思うんです。神社にお参りに行っても、今までだとそのときの欲にまかせてお祈りしていたんですけど、落語を始めてからは家族の健康と未来のこと、そして立派な噺家になることだけ。一切変わってないんです。それは、自分がやるべきことが分かったということなので、落語と出合えて本当に良かったなと思っています。僕が一生懸命落語に取り組んでいる姿、皆さんにも観ていただけたらうれしいです。 |
(2018年4月20日更新)