ホーム > インタビュー&レポート > MBSの人気情報番組『ちちんぷいぷい』が落語会を開催! 番組プロデューサーと出演者が思いを語る
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松原謙介プロデューサー |
――ぷいぷいが落語会を開催することになったきっかけから教えてください。
松原:『らくごのお時間』という番組に2013年から携わっていまして、落語家さんから、「東京では落語ブームがきている」という話を聞いていたんです。でも大阪はどうなのか、と。それで関西の放送局として何かできたらいいなと思っていたところ、僕がぷいぷいを担当することになって、「なんて豪華な落語家さんがそろっているんだろう」という見方をしたんですね。それと同時に「なんで落語会をしていないんだろう。この出演者の皆さんだったら、落語を聴いたことがない人でも行ってみたいと思うんじゃないか」って思ったんですよ。でも、落語ブームを作るぞ!っていうような大層なことは考えていなくて、大阪の番組なので、大阪の文化が盛り上がるお力添えを少しでもできたらいいな。そして、その風に乗って番組もさらに盛り上がっていけたらと、この企画を提案したんです。
新堂:MBS内に落語好きが集まる「落語プロジェクト」というチームがあって、僕と松原もメンバーなんですね。それで、彼のそういう思いを聞いて、これだけのメンバーが一堂に会したら、きっと楽しい落語会になるんじゃないかと思ったんです。一人でも多くの人に落語を楽しんでいただけるようなことができるんじゃないかという期待があったので、ぜひやってみよう!と、進めることになりました。
――『ちちんぷいぷい』が手掛ける落語会ということで、どんなことを考えていますか?
松原:落語の他にも、会場だけでしか見せることができない映像を楽しんでいただこうかなと思っています。例えば、木曜の人気コーナー『昔の人は偉かった』の上方落語編を制作して流すとか。それは、落語に登場する世界を歩いてみようというもので、“落語は知らないけど番組が好きだから行ってみよう”という方にも喜んでもらえるようにしたいなと思っています。昼と夜でも内容が変わりますので、2回観ても楽しんでいただけます。
新堂:河田アナウンサーが全体の進行を務めて、『らくごのお時間』にも出演している福島アナウンサーには落語をよく知るナビゲーターとして登場してもらいます。さらに、豊崎由里絵アナウンサーには、座布団をひっくり返したりするお茶子さんをしてもらいます。そういう形で、毎日放送のアナウンサーも絡めて見せるのがぷいぷいらしいかな、と。
松原:あと、『らくごのお時間』で毎回福島アナウンサーがイラストを描いているので、それを一挙に飾って“絵で楽しめる落語”として、お見せしようと思っています。
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新堂裕彦プロデューサー |
――あまり落語に親しみがない方も来られるかと思いますが、どんなふうに楽しんでもらいたいですか?
新堂:入ったときの会場の雰囲気から、帰るときまで楽しんでいただけるように、会場やロビーを彩っていきますので、落語を聴いたことがなくても、何も身構えず来ていただけたらと思います。落語を観て、聴いて、帰るときには「本当に楽しかったね」と言っていただけるような企画にしたいと思いますので、ぜひ笑顔になりに来てください。
松原:落語は想像を膨らませながら聴いていたら、どんどん絵が浮かんでくるんですよ。初めて聴く方にも、そんな風に楽しんでいただけたらなと思います。また今回、ぷいぷいの出演者だけではなくて、吉弥さん、八光さんおすすめの桂佐ん吉さん、桂三語さんにも出演していただきます。この落語会で新しい落語家さんを知っていただくことで、また楽しいことにつながるんじゃないかなと思うんです。これまでに落語に縁がなかった若い方々が、同年代の好みの落語家さんと出会ってもらえたらうれしいですね。そして、楽しかったからまた落語を聴きに行こうと思ってもらえるきっかけになればいいなと思います。
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「大阪にも落語ブームがきたな~」っていう空気が生まれたらいいなぁと思うんです。その一助に「ぷいぷい落語会」がなってくれたらありがたいなぁと思います。これをきっかけに、「落語聴いたことなかってん」とか「生で聴いてみたかってん」っていうぷいぷいファンが来てくれたらうれしいですねぇ。座布団に座って、一人で物語を喋っていく中に、ギャグとか人間のいろんな感情が入っている。こんな素晴らしい芸はないと思うので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。ぷいぷいに出演しているメンバーは、ほんまに心地いい人らやし、面白い。第一回やし、みんな続けられるように頑張ろうとおもてるので、面白い落語会になるんちゃうかな。僕も楽しみにしてます。 |
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普段は普通の落語会しか出てないので、どうなるか分かりませんけど、こういう落語会は一人の人が頑張っても駄目なんですよ。出演者全員で作るものなので、みんなでいい流れを作っていけたらいいなぁと思います。落語を聴いたことがないぷいぷいファンの方たちが来て、落語を聴いて楽しんでくださる機会になるのは、とてもいいことだと思います。どんな空気の落語会になるのか、楽しみですね。 |
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僕は最近番組に出してもらうようになったので、すごいメンバーの中に僕も入れていただけて、すごく光栄です。あまりテレビに出ていなくても、面白い落語をやる人はいっぱいおるんですよっていうのを見せつけたいと思っています。なので、ぜひ聴きに来てください。僕は休憩前の中トリなので、重みがありつつ面白いものをやりたいなと思っています。また、僕がナレーションを務める『昔の人は偉かった』の上方落語編の映像も楽しんでください。 |
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なんで今までなかったんやろうって思いますよね(笑)。やってほしかったので、すごく楽しみです。ぷいぷいを観て、僕が落語家やっていうことを知ってくれてはる人も多いと思うので、この落語会を機会に初めて観てくれる方も多いでしょうね。“落語って難しいんちゃうかな”って思っている人も、そんな難しく考えずに、何の予備知識もなく来てもらえたらうれしいです。たくさんのお楽しみを仕込んでくれてはると思うので、ぜひ楽しみに来てほしいですね。 |
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通常の落語会は、落語を好きで来られる方がほとんどだと思うのですが、今回はぷいぷいの落語会なので、ぷいぷいファンの方や、聴いたことがない人も気軽に来ていただけたらうれしいです。落語というと、ちょっと敷居が高い印象がありますけど、実際に劇場に来て聴くと、難しいものではないんです。だから、何も考えずに楽しみに来てもらえたらと思います。僕は昼と夜の2回出させていただくので、いろんな人に観ていただきたいです。 |
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これだけ有名な落語家さんが出てるのに、何で今までしなかったんやろう?って思いますよね。だから、大変お待たせいたしました!という気持ちです(笑)。他の落語会では実現できないような方々がそろいます。番組をご覧いただいている方の中には、落語ファンの方もいらっしゃいますが、実際に聴いたことがない方も多いと思いますので、落語家さんのことをテレビでしか知らない方も、ぜひその話芸を体感していただきたいです。僕は『昔の人は偉かった』の上方落語編にも参加します。気軽にお越しいただけたらと思います。 |
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番組が手掛ける落語会なので、普段落語を観に行く習慣がない方が足を運ぶきっかけになるような落語会になればいいなと思います。落語初心者の方はもちろんですが、落語ファンの方にも“なかなかやるな”と思っていただけるように、落語好きの僕がナビゲーターとしての役割をしっかりと務めたいですね。進行役の河田さんよりも僕の方が知識が豊富なので(笑)、先輩のツッコミ役になれたらと思います。とはいえ、我々はあくまでも進行役なので、落語の邪魔にならないように、盛り上げていきたいです。 |
(取材・文/黒石悦子)
(2017年5月12日更新)