ホーム > インタビュー&レポート > 合唱しながら笑わせる女性2人組初の単独ライブ 必見のオバちゃんコント、大阪特別バージョン!?
スーパーにいるオバちゃん、オバちゃんがホストクラブに行ったら…さまざまなオバちゃんたちの生態を取り込み、合唱入りでコントに仕立て上げる。東京都世田谷区阿佐ヶ谷在住で、姉妹じゃないけど「阿佐ヶ谷姉妹」。劇団東京乾電池の養成所で知り合った渡辺江里子(姉)・木村美穂(妹)が結成して10年、40代の自称オバちゃん2人がオバちゃんネタを引っ提げ、初めての単独ライブ「産声」を東京と大阪で開催する。
若手芸人が台頭する今、スタート時期も遅く、10年経って初の単独ライブ。「遅咲き?みたいな」(渡辺)、「咲いてもいないかも、ぐらいなんですが(笑)」(木村)と言い合いながら、会見では無茶ブリに応え、コントまで披露するサービス精神を発揮しつつ思いを語った。
“合唱コメディエンヌ”との異名も取る2人は、主にボケ担当の木村が大学の音楽科卒業、「私はカラオケバカで、ただのハモり好き(笑)」と、ツッコミの渡辺。笑いの本場・大阪でも、2人でハモる女性合唱コンビはいない。しかも、ネタの中にアカペラで合唱を取り込み、笑いを生むという独自のスタイル。また、オバちゃんネタを繰り広げるオバちゃんコンビも珍しい。が、あえてレアものを狙ったわけではない。「顔が似てるから」と気の合った2人、阿佐ヶ谷に住んでて姉妹みたいだと、近所のうなぎ屋さんが「阿佐ヶ谷姉妹」と命名。「せっかく名前をもらったから」と、ブログに「何か出来ることがあれば」と書いたら、お笑いライブから声を掛けられたのが始まり。結成しよう!と結成したわけではない。「それが、ぼんやりとしたキャラクターにつながったのかも(笑)」。そして今、「オバさんが何か小さくはしゃいでいるところに共感してもらえているみたい」。年配のお客さんも多いため「声は大きめに。休憩時間は必ず入れ、トイレの場所も細かくご案内しています」。
今回「新たな声を上げていこう。自分たちの中での新たな笑いを生み出していこう」との思いを込めた初ライブ「産声」。構成は、前半5~6本の歌なしコント・漫才で40分、休憩10分、後半は歌ネタと歌のコーナー40分の90分。「ピンクのドレスは脱ぎ捨てて」衣装替えもけっこうあるとか。「新ネタを中心に、いろんなオバさんがいっぱい出てくるコントを。くだらなくて、逆に感動しちゃったみたいなライブにできたらいいなと」(木村)。大阪のライブでは関西在住の友人をリサーチし、“大阪のオバちゃん”ネタも盛り込む予定だ。「特に同世代の方に観に来てほしい。大阪の皆様にどのように受け入れていただけるか、心配でも楽しみでもありますが、2人で力を合わせて楽しい舞台にします!」(渡辺)。
取材・文/高橋晴代
(2016年10月26日更新)
▼10月31日(月) 19:00
近鉄アート館
当日券-4500円
[出演]渡辺江里子/木村美穂
[構成][演出]坪田塁
※未就学児童は入場不可。
[問]近鉄アート館
[TEL]06-6622-8802
10月31日(月)18:00~近鉄アート館にて当日料金(-4500円)販売。