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ホーム > インタビュー＆レポート > 落語界の巨星、桂米朝を偲んで賑やかにお届けする 舞台『地獄八景亡者戯』が大阪松竹座で開幕！ 芸者・小糸役で“地獄”に華を添える三倉茉奈に 本公演にかける意気込みなどを聞いた

落語界の巨星、桂米朝を偲んで賑やかにお届けする
舞台『地獄八景亡者戯』が大阪松竹座で開幕！
芸者・小糸役で“地獄”に華を添える三倉茉奈に
本公演にかける意気込みなどを聞いた

桂米朝の代表作で知られる、上方落語随一の大ネタ『地獄八景亡者戯』が芝居に！　昨年三月に逝去した米朝を偲んで、明るく楽しい“地獄めぐり”を展開する。主演は、桂ざこば。江戸時代の大坂、売れない落語家“泥丹坊堅丸（どろたんぼうかたまる）”を演じる。そして米朝一門はもちろんのこと、ISSAや三林京子、元OSK日本歌劇団の桜花昇ぼると洋あおい、長江健次など多彩かつ異色の顔ぶれが登場。劇中、落語のネタ『たちぎれ線香』に登場する芸者、小糸も登場。演じるのは三倉茉奈だ。ざこばら主要キャストが登壇した製作発表では「ざこば師匠が座長でしたら、絶対楽しくなると思います」と期待を寄せた茉奈。本公演にかける意気込みを聞いた。
－－舞台『地獄八景亡者戯』、共演されたことのある出演者は？

三林京子（桂すずめ）さんは、ドラマ『ふたりっ子』のときに、（共演はしていないのですが）同じ作品に出させていただき、2008年の『だんだん』でも、大阪松竹座で舞台化された時も、私のおばあちゃん役でご一緒させていただきました。公私ともにいろんなことを教えていただいています。私は数年前から大阪の山村流で日舞をお稽古しているんですが、山村流をご紹介してくださったのも三林さんでした。昨年9月に、国立文楽劇場で山村流の舞の会で初めて舞わせていただいた時も、三林さんも観に来てくださり、「よかった」と言っていただいてホッとしました。今回、小糸の役なので、もしかしたら日舞を披露する場もあるかもしれません。役者としても成長できる、すごくいいチャンスになると思うので、精一杯がんばりたいと思います。
 
－－三倉さんの日舞、楽しみですね。
 
まだまだ未熟すぎるので必死に、本番までに何とかステップアップして舞台に立てたらと思います。あと、芸者さんの役も初めてなんです。『だんだん』のときは（妹の）佳奈が舞妓さんの役をやって、私は普通の女の子の役で。佳奈にもちょこちょことアドバイスをもらいながら、本番に向けて、お作法などいろいろ勉強できたらなと思っています。あとは落語の「たちぎれ線香」という噺に出てくる小糸という役なので、そのイメージも大切にできたら。
 
－－米朝師匠との思い出はありますか？
 
『だんだん』でご一緒させていただきました。私が演じるめぐみという女の子が介護福祉士になって、最後に島根県の隠岐の島に移って病院で働くんですけれど、その時、お宅を訪問して介護をするおじいちゃんの役が米朝師匠で。一緒に隠岐の島にロケで行きました。その時は、やっぱり米朝師匠にしか出せない雰囲気、優しさ、今までの人生の重みが感じられて、一緒に共演させていただけることがすごくありがたいなと思いました。とにかく優しいお顔をされていて、パワーをすごくいただきました。
この作品の出演が決まって、改めて米朝師匠の落語を映像で見させていただいているのですが、昔からずっと続いてきた芸能、落語だったり、日舞もそうですけど、そういう文化を絶やしちゃいけないなとすごく感じます。
 
－－共演される三林京子さんは、19年前に南座で米朝一門の方とお芝居をご一緒されて、それを機に落語家になられましたが…。
 
いや、私は落語家にはならないですよ！(笑)。私はまだまだです(笑)。でも、日舞もそうですし、文楽、歌舞伎、映画とか、ドラマも、何でもプラスになる、芸の肥やしになる世界だと思いますし、今回こういうふうに上方の文化に触れることができるので、もっともっと自分の感受性を高めていけたら嬉しいなと思います。
 
－－2月23日に30歳。20代最後の舞台になりますね。
 
そういう節目に、この作品に出させていただけるということは、ステップアップできるチャンスだと思うので、いろんなところにアンテナを張って吸収できたと思っています。芸の神様なのか、米朝師匠なのか、どなたかがご縁を結んでくださったと思うので、大事にしたいです。
 
－－では、最後に、舞台を楽しみにされている皆様にメッセージをお願いします。
 
『地獄八景亡者戯』はベースが落語の噺なので、この舞台をきっかけに米朝師匠のことを調べるもよし、出演される落語家さんの落語を聞きに行くもよし、他の出演の方の作品や舞台を見るのもいいと思います。上方の芸能や文化がすごく詰まっているので、ぜひ舞台をご覧になって、何か次につながるきっかけにしてくださればと思います。私も大阪出身で、上方文化は大事に続いてほしいと思っているので、少しかもしれないですけれど何かお役に立てたらなと思います。落語から舞台に飛び出してきたという感じで、とにかく楽しく、みんなで作ることができたらと思いますので、米朝師匠になじみのない小さいお子様も、気楽に。おじいちゃん、おばあちゃんたちと、二代、三代で観にきていただけたら嬉しいです。
 



（2016年2月 5日更新）


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三倉茉奈
みくらまな●1986年2月23日生まれ、大阪府出身。1996年、“NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で子役デビュー、“マナカナ”の愛称で国民的人気を得た。そして2008年には同じくNHK朝ドラ『だんだん』でヒロインとなり、“朝ドラ”史上初、2作品でヒロインを演じた。ドラマ、映画、CMなど出演中。

桂米朝 追善芝居『地獄八景亡者戯』

発売中
Pコード：447-515

▼2月6日(土)11:00／15:00
▼2月7日(日)11:00
▼2月8日(月)11:00／15:00
▼2月9日(火）11:00／15:00
▼2月10日(水)11:00
▼2月11日(木・祝）11:00／15:00
▼2月12日(金)11:00／15:00
▼2月13日(土)11:00／15:00
▼2月14日(日)11:00／15:00
▼2月15日(月)11:00
▼2月16日(火)11:00／15:00
▼2月17日(水)貸切／15:00
▼2月18日(木)11:00／15:00
▼2月19日(金)11:00
▼2月20日(土)11:00／15:00
▼2月21日(日)11:00／15:00
▼2月22日(月)11:00／15:00

大阪松竹座

1等席-12000円

2等席-6000円

3等席-4000円

[出演]

桂ざこば
　ほか米朝一門

ISSA（DA PUMP）
三倉茉奈

桜花昇ぼる（Wキャスト）
洋あおい（Wキャスト）

長江健次
関口まい

桂南光（Ⅲキャスト）

三林京子

※4歳以上は有料｡

[問]大阪松竹座
[TEL]06-6214-2211

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