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「僕ら今、ホンマに漫才が楽しいんです!」
コンビ結成10周年の銀シャリにインタビュー!

今年でコンビ結成10周年を迎えた銀シャリが、それを記念して、初めてなんばグランド花月で単独ライブを行う。何事もうまいこと例える橋本と天然過ぎる、珍名の鰻のコンビ。そんな彼らに意気込みを聞いた。

--10年を振り返ってみていかがでした?
 
橋本「早かったですね。あっという間でした。僕らNSC25期生なんですけど、同期にジャルジャルとプラスマイナスがおりまして、彼らが早々と注目されてグイーンと露出が多くて、反面、僕は約2年コンビを組んでは解散をくり返し、ピン芸人でもやったりしてていた暗黒期間がありましたから、よけいにそう感じます」
 
--それが鰻くんと出会って運命が変わるんですね。
 
橋本「でも、その時は(僕は)別の相方とコンビを組むはずやったというか、組みかけてたんですよ。それをなんとか組ませないようにしてたのか、邪魔してたのか、自分の存在を誇示していたのか、ずっと僕のとこに来てて。それでまぁ漫才の稽古しよかということになってやってるうちに、最初は組むかどうか気持ちの上で迷ってたんですけど、稽古してたらやっぱりこいつやなと思うようになって」

「一年くらい、相方のおる伊丹に通ってたんです。ほぼ毎日。僕、家が八尾なんですけど、バイクに乗ってね。春も夏も秋も冬も通ってました。千里中央でアルバイトもしてたんで、バイト終わりで伊丹まで行ったり。冬なんかほんま寒かったですよ。今考えると自分でもよう通ったなと思うし、橋本と組むためにようがんばったなと褒めてやりたいです(笑)」

橋本「ほんまよう来てたよなぁ。伊丹にある某体育館で稽古してたんですけど、そこの係の人がいつも見てくれてたんでしょうね、体育館の鍵を閉めた後に缶コーヒーとかくれはったりしたことも何度かあったなぁ」
 
--舞台衣装を青ジャケットにしたのは「横山やすし・西川きよし」という漫才師へのリスペクトからと聞いてますが、今回はその青ジャケットを卒業するとか。
 
橋本「いえいえ、それはまったくの誤解で(笑)。僕らはこの青ジャケットのおかげで皆さんに覚えていただいたんですから、それを卒業することはなく、改めて新調するということです」
 
--そうだったんですか!?
 
「まさかですよ! 勝手に噂が一人歩きして、演歌歌手さんみたいなラメラメとかになるんちゃうやろか言われたりしてるんですけど決してそんなことはなく、青の衣装を捨てるわけではないですからね!(笑)」
 
橋本「“中学、高校、大学で10年”に当てはめると、それまで詰め襟とか学ランやったのが、就職決まってスーツを新調しましたっていう感じですかね」

「今のうまいこと例えてるような例えてないような感じやけど(笑)」

橋本「ええねん! ま、そういう感じです。ジャケット四代目ってことです」
 
--衣装は着古して、着れなくなったら次のをと思っていましたが。
 
「違うんですよ。一応、これまでのもTPOに合わせて着用してます。漫才用は三代目、ロケ用は初代、西川きよし師匠からいただいた二代目は賞レースやここぞって時にっていうふうに。ちなみに初代のはロケ対応なんで耐久性が強いですけど結構ボロボロ(笑)」

橋本「生地も分厚いんですよ、初代は。それで耐久性がある(笑)」

「代を重ねるごとに生地の値段も高くなってきて、薄く軽くなってきてます」

橋本「一応、こだわりもあって、ベースはやすきよ師匠のスタイルですけど、ちょっとモッズっぽくタイトに、丈も短めにしたり、合わせのところをキュッと見えるようにしたり。そういうのでロケや舞台、テレビとかで違いがわかる人は銀シャリマニアやと思います」
 
--これまでのを着分けてるということは、体型も変わってないってことですよね。
 
橋本「そうですね。先日、四代目のジャケットの採寸に行った時、測ってみたら変わってなかったんで自分らでも驚きました」

「ジャケットに袖を通しただけで自分の体調がわかるんですよ(笑)」

橋本「これホンマなんです。なんとなくわかるんですよね、こればかりはうまく言えないんですけど(笑)、イベント当日は新しい衣装のアンケート取ろうかなと思ってます。どっちが似合うかどうかって」

「前あった都構想みたいに」

橋本「なんでそれを引き合いに出すねん(笑)」
 
--衣装アンケートも取るという案もある10周年イベントですが、どんな感じになりそうですか?
 
橋本「自分で言うのもなんですが、今ホンマに漫才が楽しいんです。やっと力の抜け具合がわかってきたというか、脂が乗ってきたというか。ま、相方が鰻だけに」

「そんなんいうとややこしなるから、フツウに」

橋本「そういう時期なんでもっともっと漫才に力を入れて、その結果を今度のイベントでお見せして笑っていただけたらなと」

「確かに相方との漫才がずいぶん変わってきたなと」

橋本「最初は、”相方もっとしっかりせえよ”とかあったんですけど、ある時からこの人を直そうとするのはおこがましいことやなと、人間的な良さでいいな。ニンとニンの掛け合いでええかなと。そう思い出したら、さっきも言ったように凄く肩の力が抜けてきたんですね」

「あと、日頃行かせてもらってるロケですね。これは鍛えられます。僕以上に個性の強い方々とほぼ毎日掛け合いしてますから。関西テレビの朝の番組の『よ~いドン!』での『いっちょうらコレクション』なんて、1日5本収録ですから。後は風呂入らせてとか、ご飯食べさせてとか、服下さいとか、もうムチャムチャ(笑)」

橋本「そやからもう、他人の家に入ることに何の抵抗もない(笑)」

「そういやイベントにこれまで登場していただいた奥さんら、一張羅で来てくれはれんかな(笑)」

橋本「アカンアカン、僕らの衣装以上にそっちに目がいくがな!」

「まぁロケで鍛えられたことも当日の漫才の中に、きっと垣間見ることができると思いますんで、見に行こうかどうか迷ってはる方は、後悔せんためにもぜひ劇場に足を運んでほしいです」

橋本「先ほども言いましたけど、今本当に漫才が楽しいんで、僕たちが楽しんでることはきっと笑いとなってスパークすると思うんで、なんばグランド花月という笑いの殿堂で、僕らの漫才に思う存分酔いしれていただきたいですね。あとゲストにナイツさんをお迎えするので、漫才の奥義を堪能できると思います!」
 
取材・文/仲谷暢之(アラスカ社)



(2015年6月29日更新)


Check
ぎんしゃり●写真右:橋本直(はしもとなお)1980年9月27日生まれ。同左:鰻和弘(うなぎかずひろ)1983年8月31日生まれ。共にNSC25期。『週末応援ナビ あほやねん!すきやねん!』(NHK大阪)、『よ~いドン!』(関西テレビ)、『銀シャリの炊きたてふっくらじお』(KBS京都)などで活躍中。

銀シャリ10周年記念ライブ
「10周年もギンギラ銀にシャリげなく」

発売中 Pコード:444-376

▼7月10日(金) 19:30

なんばグランド花月


全席指定-2300円

[出演]銀シャリ

[ゲスト]ナイツ

※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。変更・払戻不可。

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

鰻和弘ツイッター(@ginsyariunagi)
https://twitter.com/ginsyariunagi

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