40男が体にムチ打って“アレ”に挑戦!
オープニングは見事成功するのか!?
ひょっとこ男のライフワーク開催!
今年も無事に開催することになった吉本新喜劇の口笛王子、烏川耕一のライフワーク『ひょっとこ大感謝祭』。「一応、50歳までやり続けたい」と言う烏川が目指す笑いが、このイベントの中にある。今年はミュージシャン、MINMIを迎えての音楽と口笛の競演を果たす!?
--前回も盛り上がりましたね。
おかげさまで沢山来ていただいて嬉しかったです。一年半ぶりに大きなイベントをやらせてもらいましたけど、楽しかったですね。そやけど楽し過ぎて終演時間を1時間ほど大幅にオーバーしてしまいまして、終わったのが夜11時前でしたわ(笑)。台本でちょうどくらいの終演時間やったところに、アドリブや遊びの部分を足してしまったのが原因で、お客さんもお腹いっぱいになるくらい楽しんで下さったと思うんですけど、さすがに今年は反省して、遊びが入ることを想定しての台本にしてます。
--オープニングが毎回見もので、ダンスを踊ったりしていますが、今回は?
今回はまだ秘密です。でもダンスではありません。ヒントを言いますと、今回のポスターって僕がハーレーダヴィッドソンならぬ、ひょっとこダヴィッドソンにまたがってるんですが、それが大きなキーワードになってます。年齢的に“それ”をやってる世代ではないんですが、実は小学校の時に懸賞で当たったんです。嬉しくて、当時一瞬やってみたんですけど、すぐにやめてしまってたんです。今回久しぶりにというか、新たな気持ちで挑戦します。とはいえ、去年はオープニングにブレイクダンスを披露したんですけど、公演当日までがんばって稽古したんです。で、いよいよ本番。背中でクルクルと回るバックスピンを披露するんですが、その時、回転を多くするために滑りやすくするスプレーを背中にかけるんです。でも、かけすぎたのか舞台に背中をつけた瞬間、回るよりも横に滑ってしまい、半回転くらいでグダグダになってしまって…。一番の見せ場やったのに。まぁ笑いは起きたんですけど、やはり心残りでして。それだけに今回は万全にしたいんですが、40過ぎた身体は正直でなかなか身に付かないですわ。ただ、“それ”に僕が一回挑戦してみて、見込みなかったら忌憚なく言うてほしいとある芸人さんに言いまして、挑戦してみたら「見込みあります」と言われたので、今はその言葉を信じてがんばって稽古しようと思ってます。
--今回のゲストはミュージシャンのMINMIさん! これまでの原口あきまささんや、笑い飯などとはまたガラリと毛色の違うゲストですね。
昨年、ラッパーのSHINGO西成さんのイベントがなんばグランド花月で行なわれて、彼とは同級生なんです。それで手伝ってくれへんかということで出させていただいた時、ゲストとして出てはったんがMINMIさんでした。舞台で絡んだ時もかなりノリのいい人やったんです。終演後の打ち上げで、アホのフリして「今度、僕、イベントやるんですけど、出て下さいよ~」ってお願いしてみたら「いいですよ~」って言うていただいて。これはもう約束を取り付けておかないとと、マネジャーさんの連絡先を聞いて改めてオファーしたら、OKをいただきました。もちろん新喜劇の部分にがっつり出ていただこうと思ってます。どういう出方かは、本番までのお楽しみです。
--これまでとは違った中味になりそうですね。
基本的には自分がいろんな人のボケを捌いて、そして引っ張って行く新喜劇なので、外部からの刺激をどう取り込んで化学反応を起こすかが、自分自身の腕のみせどころだと思っています。僕もそれが楽しみなんです。一応、この『ひょっとこ大感謝祭』もなんとか50歳までやり続けたいという目標があるので、一年に一回、気合いを入れる瞬間をお見せしたいですね。
(取材・文/仲谷暢之)
(2015年3月 6日更新)
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