ホーム > インタビュー&レポート > 国内ではめったに見られない一流のパフォーマーが なんばグランド花月に大集合! デュオ・パピヨン×AFRA スペシャルインタビュー!
--まず、AFRAさん、デュオ・パピヨンによるスティルトのパフォーマンスをご覧になってどうでしたか?
AFRA:スティルトの高さにびっくりしました。あと、てんとう虫とパピヨンの恋愛物語が温かいなと思いました。
アナスタシヤ・ブコフスカヤ(以下、アナスタシヤ):ありがとうございます(笑)。
--デュオ・パピヨンのおふたりは、先ほどVTR収録の際にAFRAさんがビートボックスをちょっとだけ披露されていましたが、あの時初めてご覧になったんですか?
デュオ・パピヨン:そうですね。
AFRA:ただ、あれは1%しか出していないです(笑)。
--その1%、いかがでしたか?
アナスタシヤ:声色がすごく素敵で、すばらしかったと思います。気持ちのいい音でした。
スラーヴァ・コロミエツ(以下、スラーヴァ):それは天性のもなんですか? それとも練習して?
AFRA:その両方だと思います。子どもの頃から近所に住んでたネコとか、先生のモノマネをするのが好きで、声マネとかをやっていて。それからこういうパフォーマンスに出会って、始めました。
--スラーヴァさんは最後の方でちょっとマネされていましたね。
スラーヴァ:すごく気に入りました(笑)。
--この『THE 舶来寄席2015 winter』では、世界の錚々たるパフォーマーがなんばグランド花月に集結されますが、この中に名前が連なる、一緒のステージに出るというのは、どういうお気持ちですか?
AFRA:僕はすごく光栄です。ヒューマンビートボックス自体、ここ10年から5年くらいで急激に世界中に増えたパフォーマンスですが、まだまだマイナーなジャンルなので、こういう機会を与えられて自分も世界のトップパフォーマーの勉強をしたいと思っています。
アナスタシヤ:私たちも同じように光栄に思います。皆さんと舞台ができることを大変光栄に思っています。『THE 舶来寄席2015 winter』では、お互いにポジティブな気持ちを交換しながら、団結して一つのショーを作っていきたいですね。
AFRA:そのとおりです!
アナスタシヤ:一つのすばらしいショーを作り上げるために、舞台裏ではアーティストたちでしっかり団結をしたいと思います。
AFRA:ぜひ! 頑張りたいと思います。お願いします。
--なんばグランド花月は日本で唯一、もしかしたら世界で唯一、一年を通じて公演をしているお笑いの劇場ですが、その“お笑いの聖地”でロングラン公演に出られるという面では、いかがですか?
AFRA:心底楽しみにしています。僕は大阪の吹田市出身で、いつも『吉本新喜劇』を見ていたので、まずステージに立てることが光栄です。そして、好きで始めたビートボックスを関西の皆さん、地方の皆さんと、いろんな方になんばグランド花月で見せられることが僕の中では意味があることなので、ベストなライブができるように頑張りたいなと思っています。あとは本当に楽しみです。
スラーヴァ:私たちもこのすばらしい劇場で演技をお見せできることを非常に楽しみにしていますし、ドキドキしています。ぜひお客様に満足していただいて、皆様にたくさんの笑顔をプレゼントできればと思っています。
アナスタシヤ:てんとう虫と蝶の物語を皆さんに観ていただいて、喜んでいただければと思います。
--デュオ・パピヨンのおふたりは、NGKの昼公演でもパフォーマンスを披露されましたね。そのときのご感想を教えてください。
アナスタシヤ:初めて舞台に立たせていただいて、初めて大阪のお客様と相対して、少し緊張しましたが、何のアドリブもない私たちのそのままの演技を観ていただきました。そこでハーモニーというか、自分たちが舞台に立っていてすごく気持ちのいい、お客様から温かいものを感じました。
--普段はアドリブもあるんですか?
アナスタシヤ:はい。世界のいろんな国でショーをしているのですが、それぞれの国でその国の人たちと触れ合う中で、自分たちが気に入ったジェスチャーやニュアンスなんかを少しずつ足すようにしています。舞台は生ものですから、毎日違ったショーになると思います。毎回変わる私たちの演技をお楽しみいただければと思います。
--大阪の雰囲気は今から掴んでいく感じですか?
アナスタシヤ:まだまだこれからといったところですが、日本人の皆様は温かくて、礼儀正しい人たちだなと感じています。
--それぞれ、ご自身のパフォーマンスにめぐり合ったときのことを聞かせてください。
アナスタシヤ:私たちはまず、アクロバットを用いてコメディを表現したいと思い――エキセントリックというジャンルのコメディ・アクロバティックなんですけど、それをしたいと思っているうちにスティルトに出会いました。そしてお互いに一緒に演技をするパートナーを見つけて、演出家にも会い、今に至ります。
--スティルトを用いた今のスタイルを確立するまで、何か苦労されたことはありますか?
スラーヴァ:練習をする上で失敗はつきものですから、1つ1つの失敗を克服することも苦労でしたし、また、スティルトをちょうどいい高さにするのも苦心しました。演技をしていく上で舞台に出たときに一つの絵を作るわけです。その絵がすごくいい絵になる、例えば後ろにブリッジをする技があるのですが、そのときにちゃんとパートナーと釣り合いが取れるようにとか、そういった意味で高さを調節していってという、そういう苦労もありました。
--では、今が一番、美しい絵になる高さなんですね。
アナスタシヤ:そうですね。
--AFRAさんはどうですか?
AFRA:僕はもともと音楽が好きで、HIPHOPがすごく好きになり、ちょうど『ダンス甲子園』とかのダンスブームがあった時期にそういうものに出合ったんですけど、そこでダンスをちょっとやったり、ラップをしたりってやっている中でニューヨークのビートボクサー、ラゼールを見て。それが衝撃で。まず、口だけで音楽を奏でているということに衝撃を受けて、もう、その日の帰り道からやっていました。その日がちょうどスタートですね。
--その衝撃がすべてというか。
AFRA:そうですね。それがトラウマで始めてます(笑)。
--では、ご自身のパフォーマンスには、どのような魅力を感じられていますか?
スラーヴァ:自分たちが気に入ってなかったら、やる必要もないと思うんです。それくらい気に入っています(笑)。
--どういうところに惹かれたのでしょうか?
スラーヴァ:さっきの話と矛盾しているかもしれないですが、最初、アクロバットを修行していて、その後にスティルトを始めたんです。そして、やっていく中で私たち個人の持っている雰囲気とか、そういったものからこの作品を作り上げました。ロシアは、クラシックとそうでないものの差がかなり厳密で、それはサーカスの世界でも同じなんです。アクロバットとか、スティルトとか、ジャグラーとか、ジャンルはあるのですが、私たちはスティルトを使っているにも関わらず、そういったものとは一線を画している新しいものなんです。コメディとアクロバット、そしてスティルトを融合させたものなんです。
--パフォーマンスに物語性を孕んでいるというのも、そういうことなんですか?
アナスタシヤ:そうですね。それこそが、まさに私たちが語りたいことです。世界のどこに行っても、通訳を介せずとも理解してもらえる、そういうストーリーですね。自然界におけるお互いの関係性をお伝えできればと思っています。
--AFRAさんは?
AFRA:僕はライブが好きで、ビートボックスをやることでお客さんに喜んでもらえる、楽しんでもらえるということが続けられる理由でもあるし、ビートボックスで新しい技を出したりするのも――まあ、難しいところではあるのですが、それが自分の作品を作ることでもあり、自分自身のメンタルにいいというか、自分そのものなんです。ヒューマンビートボックス自体が自分そのもの。なので、その成長とともに自分も成長できるし、それこそがやり続ける理由であって。『THE 舶来寄席2015 winter』のステージも、自分にしかできない、ほかのビートボクサーができないことをやりたいなと思ってます。
--先ほど、スラーヴァさんが「ロシアはクラシカルなものとそうでないもの差が厳密」とおっしゃっていましたが、ロシアのパフォーマンスや大道芸には、何かはっきりとした特徴などあるのでしょうか?
スラーヴァ:サーカスにしても、やはりそれぞれの国でその国の文化や伝統なんかを帯びていると思うんです。それはなかなか言葉では表しにくいのですが、例えばロシアのバレエを観たとき、「あ、これってロシアだな」ってなんとなくわかるものってあると思うんです。そういったものがロシアのサーカスにもあると思います。ロシアのサーカスは何らかのストーリーを伝えるというより、どうしても技を修練して見せるという感じなんですが、最近では個の部分を加えていくようにもなっています。
--個を加えるというのは?
アナスタシヤ:自分たちが演技を磨いていく中で起こってくる変化でもあります。今回お見せするパフォーマンスも、最初、ステージで演技をする際に彼が時々奇声を発していたのです。今も言葉にならない、何語でもない、ワーとか、キャーとか言いながらやっていいます。最初は、何となく自然と声が出てしまっていたので、演出家から「止めろ」と言われていました。ところがある日、音響のミスでBGMが止まってしまって。それでどうしようってなって、思わず声を出してしまいました。それが逆にお客さんにウケて、今では奇声をはっするようになりました。そんな感じで、石が磨かれるように、徐々に個性を加えていっています。
AFRA:ミスから生まれて。
アナスタシヤ:はい。なんばグランド花月のステージは音響がすごく良いので、スラーヴァの奇声も結構、響いてました(笑)。
--AFRAさんのビートボックスは音楽でもあり、パフォーマンスでもあり、一つのジャンルに括るにはなかなか難しいものがあると思うんですが、音楽とパフォーマンス、その間に何か、共通点があるとしたら何だと思いますか?
AFRA:違う部分もありますが、ステージを通じて楽しい時間を過ごしたいという部分は共通だと思います。視覚でもあるし聴覚でもあるんですけど、人の心を相手にしているというところは変わりないので、そこを自分なりに表現できたらと思います。舞台は生なので、現場現場で対応していきたいですね。“対応”というと警備員さんみたいになるけど(笑)、自分も楽しみながら、そのときの空気を掴んでいきたいと思います。
--最後にメッセージを。
AFRA:2月6日から28日まで、全部で20日間公演ですが、たっぷりあるようであっという間に終わるような気がしています。今回の組み合わせも、今回しか見られないと思うので、僕自身も楽しみにしていますし、絶対に見逃さないように来ていただきたいと思います。こういう世界を目指している方、ビートボックスが好きだったり、大道芸が好きだったり、この世界でやっていこうと思っている方も勉強になると思います。もちろん、皆様に来ていただきたいと思います。
アナスタシヤ:お客様に満足していただけるように私たちも精一杯演技をしたいと思います。皆さんの期待に応えられる楽しいステージをお見せしたいと思います!
(2015年2月 5日更新)
発売中
Pコード:440-635
▼2月6日(金)~28日(日)
なんばグランド花月
全席指定
【一般】-4700円
【中学生以下】-3100円(5歳以上)
☆一部は新喜劇メンバーによるスペシャルコメディに、選抜された日本人パフォーマーが登場する「オールよしもとジャパンプレミアをお届け
▼2月6日(金)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]テンダラー
▼2月7日(土)19:00
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]桜 稲垣早希/小泉エリ
▼2月8日(日)19:00
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]メッセンジャー
▼2月10日(火)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]ライセンス
▼2月11日(水・祝)19:00
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]たむらけんじ/宇都宮まき
▼2月12日(木)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]博多華丸大吉・大吉/浅香あき恵
▼2月13日(金)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]ハリセンボン
▼2月14日(土)19:00
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]矢野・兵動
▼2月15日(日)19:00
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]陣内智則/ケンドーコバヤシ
▼2月17日(火)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]ロザン
▼2月18日(水)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]チュートリアル
▼2月19日(木)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]トミーズ
▼2月20日(金)18:30
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]ウーマンラッシュアワー
▼2月21日(土)19:00
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]レイザーラモン
▼2月22日(日)19:00
[出演]辻本茂雄(新喜劇)
[ゲスト]キングコング
▼2月24日(火)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]ロバート
▼2月25日(水)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]ピース
▼2月26日(木)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]NON STYLE
▼2月27日(金)18:30
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]小籔千豊
▼2月28日(土)19:00
[出演]すっちー(新喜劇)
[ゲスト]ハイヒール
☆二部は連日、世界のスゴ技パフォーマーによる、驚きのステージを!
[パフォーマー]ジェローム・ミュラ/デュオ・パピヨン/フランク・ザバタ/レーザー・ファイターズ/タチアナ・クンディク/ベン・ブラック/ジョルディ・ベルトラン・カンパニー/
※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。変更・払戻不可。最新の出演者情報等詳細はなんばグランド花月ホームページでご確認下さい。
[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100
THE 舶来寄席 2015 winter
http://the-hakurai.com/