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笑いの殿堂が恐怖の館に!?
芸人たちがとっておきの怪談を持ち寄って語る
『なんば怪談花月』がまもなく開幕!

7月28日(月)、なんばグランド花月で怪談ナイトが開催される。人々を恐怖の渦に巻き込む、とっておきの怪談噺を持つ語り部たちが集い、体験談や伝聞など身の毛もよだつネタを披露するこちら、去年も怪談好きから怖いもの見たさに集まってきた観客たちで大盛況。語り部は芸人とあって、恐怖と笑いのバランスもお見事、震えながら笑うという特殊な状況も生まれかねず、それもまた「なんば怪談花月」の魅力だ。そこで、去年もMCをつとめたピース・綾部にこの怪談イベントの見どころを聞いた。

――『なんば怪談花月』ですが、綾部さんは怪談は平気なんですか?

ビビりなんで怖いんですけどね。みんなそうだと思うんですけど、怖いもの見たさでなんか聞いちゃうっていうところがありますね。

――昨年もMCをされまして、どうでしたか?

『なんば怪談花月』は怖い話もありつつ、合間合間では笑いでわ~ってなって。でも、ひとたび話し込むとぐーっと緊張感がみなぎりますね

――怪談でよくありがちなのが機材トラブルですが、去年はイベント中に何かハプニングがあったりしました?

機材はなかったんですが、怖いのは若手が緊張してネタを飛ばすという、そういう怖さですね。でも、そこが楽しみで(笑)。なんばグランド花月というのはよしもとの芸人にとっては聖地でもあるので、そこで漫マイク一本で一人だけ出て、怪談を語るというのは、若手にとってはプレッシャーになって。そういったところを見るのも楽しみです。

――怪談もきっちり構成して語らないと、難しいですよね。

いわゆる漫談も簡単なものではないのですが、怪談も本当に、語り部がよくなければ。それこそ噛んでしまったり、フリがいまいちだったら、最終的に何だったんだろうなとか、ありますから。話術が必要とされますよね。

――綾部さんは、怪談のご経験は?

何回かしたことあるんですよ、テレビとかで。それこそ初めてテレビで話したときは、『笑っていいとも!』の増刊号のコーナーで。タモリさんとか久本さんか中居さんがいらっしゃる中でしゃべったんですけど、たまったもんじゃなかったですね(笑)。今回の『なんば怪談花月』は、ゲストに島田秀平さん、山口敏太郎さんと、もうプロですから、お話をじっくり聞いていただいて、ひんやりしていたければと思います。

――ちなみに霊感はお持ちですか?

全然ないんですけど、ただ、ある場所に行って、すっごい嫌だなっていう気になったりとかはあります。あと、電化製品がいきなり動き出すとか、僕の周りの家電が壊れたりします(笑)。テレビも買った直後に、1万台に1台の割合という不具合を起こしたり、空気清浄機が動かなくなったり、携帯も不具合が出たりして。引き悪いなって思うんですけど、そういうことを研究している人「家電をおかしくする電波を出してるのかもしれない」って言われて。そんな特殊能力あっても…。買ったものがすぐ壊れるって、うれしくないじゃないですか。変な電磁波出してて、買ったものがすぐ不具合を起こすっていうの、しちめんどくさいじゃないですか。でも、電化製品だけやたらとダメになります。コンポとか、DVDプレイヤーも、おかしくなって。

――その能力、他のことに使えないですかね?

充電が減りづらいとか、充電してなくてもどんどんたまっていくとかならいいですけどね、ちょっとだけ不具合になる(笑)。

――そして『なんば怪談花月』の出演者ですが、ゲストの島田さん、山口さんは怪談のすぺりゃリストですが、芸人さんの中ではどなたがすごいですか?

関西じゃあんまり知られていないかもしれませんが、ポテト少年団の中谷はすごいですね。何回も経験しちゃうんですよ。今回、何、喋るんだろ? ガリクソンも何、話すんだろう。こいつ頭おかしいから…。絶対行ったらいけないってところに行ってますからね。

――しゃれにならないくらい怖い話が出てくる?

出てくると思いますよ。怪談噺の何が怖いかって、お客さんの悲鳴ですよね。人によって恐怖のポイントが違うから、一人が「ギャー!!」って言うと、それに反応して「キャー!!」ってなって。あと、前回での恐怖でいうと、シンクタンクのタンクさんが出演してくださって、トリだったんです。で、演出で、最後にものすごい怖い女性の顔を後ろの画面にドーンと出そうと。それを音と映像でやるってなって。それで本番では、そのオチが終わって3秒ぐらい後にすっと、怖い映像が出たいうとんでもないトラブルが発生して。全然怖くないんですよ。お兄さんが「どうしてくれるんだ」って(笑)。タンクさんが一番、怖い思いをした事件があったので、今回はそういうことはないように。あれは本当、僕の芸歴の中では「あんなことはあってはいけないベスト5」に入ります。本来は音と映像のセットで演出していたので。なんだかわかんないことになってましたね。……もしかしたら俺の電磁波かもしれない(笑)。……ゆりやんレトリィバァも出るんですね! (怪談)持ってないでしょう!? ただ、漫談がへたでも、怪談噺だったらうまいっていう人もいますよね。おしゃべりでわ~って盛り上がっても、怪談はいまいちとかもありますし。やっぱり語り部の声のトーンや緩急であったり、登場人物がはっきりと分かりやすいとかですよね「これ、誰が喋ってんだ!?」っていう違和感が出ちゃうと、それだけ恐怖感は薄れしまうので。

――なるほど。ゆりやんレトリィバァさんは未知数ですね。

楽しみですね(笑)。今のところ僕がお客さんに謝罪する確率90%ぐらいですね(笑)。「申し訳ございません、部外者が侵入していました」ってなるかもしれません。逆にバイク川崎バイク(BKB)なんかはネタでの人(にん)があるので、ちょっとしたことで笑われてしまうこともあるかもしれない。そしたら空気が逃げちゃうので…。普段のBKBを忘れさってほしいですね。グイグイ大脇なんかは、前回やらかしたヤツですから。

――そうなんですね、ちゃんとおしゃべりされたと思ってました。

グイグイは一瞬でお客さんの渦に巻き込まれてしまいました。怪談も、話の入り方はいろいろなパターンがありますけど、大脇は「某ボウリング場に行ったとき」って入ったんですよ。「某」と「ボウリング」の「ボウ」が近すぎて、くすくすってなって(笑)。そこにみんな引っかかってて、大脇も途中で迷子になって。それで「ちょっとすみません」って止めて、「お前、今、迷子になってるし、某ボウリング場でもう、みんなが…」ってやり直すようにしたら、もう顔が引きつってテンパってて。「僕が××××に行ったときの話なんですけど…」って実名出しちゃって、みんなどっかーんって笑って、「もう無理!終了!」って。名前出したらダメじゃないですか。ダメなのに実名出して言い出したので、もう途中で終わらせました。

――語り部には、そういう恐怖があるんですね。

ありますね。若手の怪談噺も楽しみですね。ツートライブのたかのりは本当に怖いものを持ってますしね。怪談噺のいいところは、知らない若手でも聞いてもらえるんですよ。漫談とかだと「誰?」ってなりますけど、怪談は耳を傾けてもらえるというメリットがあるんです。漫談は知られていないといまいちウケづらいところがあるんですけど、怪談噺は逆に知られていない人の方が怖がられることもありますから。あくまで内容とお話の仕方が勝負なので。

――知らない芸人さんがいらっしゃったとしても、ぜひと。

そうですね、やっぱり夏と言えば怪談なので、夏の風情としてなんばグランド花月でぜひとも楽しんでもらって、ヒヤッとしていただければと思います!



(2014年7月22日更新)


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ピース・綾部

なんば怪談花月
~身の毛もよだつコワ~イ噺~

発売中

Pコード:437-694

▼7月28日(月) 19:30

なんばグランド花月

全席指定-2000円

[司会]ピース・綾部/福本愛菜

[出演]ダイノジ・大谷/水玉れっぷう隊/かまいたち・山内/ガリガリガリクソン/ポテト少年団・中谷/バイク川崎バイク/他

[ゲスト]島田秀平/山口敏太郎

※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。飲食可。

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

なんばグランド花月
http://www.yoshimoto.co.jp/ngk/

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