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全世界で支持される韓国発ノンバーバル・パフォーマンス
『NANTA』が間もなく大阪に上陸!
キッチンを舞台にダイナミックかつリズミカルに魅せる
“すご技パフォーマンス”の見どころをキャストが語る!

包丁やまな板などキッチン器具を楽器として用い、韓国の伝統音楽の一つでもあるサムルノリのリズムに合わせてアクロバティックなパフォーマンスで魅せる韓国発の『NANTA』。結婚式場のキッチンを舞台に料理人と支配人の丁々発止のやり取りで沸かせるステージは、1997年の初演以来、世界各国で上演され、約870万人以上の人びとに驚きと感動を与えてきた。
昨年末からは日本7都市のツアーを開催しており、大阪では間もなく2月14日(金)から森ノ宮ピロティホールで幕を開ける。そこで、パフォーマーのイ・ウォング(料理人/ヘッドシェフ役)、ユン・ヘジン(女性料理人/ホットソース役)、ソン・ジンウ(料理人/セクシーガイ役)、イ・ドンヒョン(料理人/支配人の甥っ子役)に、『NANTA』について話を聞いた。

--世界各国で支持されている『NANTA』は日本でも大人気で。まずは日本の印象を聞かせてください。
イ・ウォング:親切で綺麗で、とってもマナーのいい国だと思います。大好きです。
ソン・ジンウ:本当に「最高!」の一言です。
ユン・ヘジン:韓国公演の時、日本の女性がたくさんいらっしゃって。日本人のお客さんはおとなしく観てくれて、しかし、終演後には盛大に拍手してくれます。あと、常に笑顔でかわいらしい印象がありますね。
イ・ウォング:勝手なイメージですが、韓国のおばちゃんは力強くて気が強いというイメージなんですが、日本はおとなしくて、もっと女性らしいおばちゃんが多いと思いますね。

--大阪には“大阪のおばちゃん”というある種のジャンルがありまして…。
ソン・ジンウ:日本の中でも大阪は熱狂的だそうですね。

--はい。おばちゃんも元気です(笑)。では、『NANTA』は、演じられる側からご覧になって、どういうところが魅力的ですか?
ソン・ジンウ:『NANTA』は言葉が通じなくても理解できて、笑っていただける舞台。そこが一番の魅力だと思います。
イ・ドンヒョン:そこにひとつ付け加えると、コメディーの要素もありますし、韓国の伝統音楽のリズムも用いていますので、そこも魅力です。
イ・ウォング:初めから最後まで集中して観ていただける公演です!
ユン・ヘジン:パフォーマーにはいろんな役割があります。舞台上には支配人も入れて計5人の役者が登場して、それぞれのキャラクターも魅力的です。結婚式のパーティーに向けた準備をする中で、物語としてもいろんなことが起こるので、その辺りにも注目していただけたらうれしいです。

--今、日本でもたくさん韓国の演劇が上演されていますが、そういう中において『NANTA』の特異性とは何だと思いますか?
イ・ウォング:『NANTA』は韓国の伝統音楽を軸にしている公演ですので、そこは世界中のどの国に行ってもアピールできる部分です。海外公演の際には、現地の文化を取り入れて変えるのではなく、韓国の伝統文化や伝統音楽を世界に広めていく舞台だと思っています。
イ・ドンヒョン:『NANTA』の特徴は、ウォングも話したとおり、韓国の伝統的な文化やリズム、音楽で、それは韓国を代表できるものだと思っています。
ソン・ジンウ:『NANTA』はキッチンが舞台です。キッチンは世界のどの国にもあるので、他の国でも伝わりやすいと思います。
ユン・ヘジン:他の公演と違うのは、より鮮やかな演出だと思っています。どこかサーカス的な要素もあって。結婚式の当日という場面も、お客様により共感していただけて、分かりやすいと思います。
イ・ウォング:他の公演と一番違うところは、僕らは言葉や歌ではなく、演技と演奏のみで伝えているところだと思います。その雰囲気をお客さんに堪能していただく演出になっています。

--ユンさんが「サーカス的な要素がある」とおっしゃいましたが、公演に向けてどういうお稽古をされているんですか?
イ・ドンヒョン:私の場合は、練習生としての期間が5ヶ月間あって、その間は1日12時間練習をしました。1ヶ月や2ヶ月で習得できるものではないので…。
イ・ウォング:そういう、サーカス的でアクロバティックなシーンは、平均で5、6ヶ月のトレーニング期間を設けています。ストレートプレイなどの俳優さんとは違って、この公演に向けて訓練する期間は、他の演劇や舞台よりも長い気がします。
イ・ドンヒョン:『NANTA』は、俳優が音楽を習得するところからスタートするので、やっぱり時間はかかりますね。
ユン・ヘジン:私も5ヶ月くらいかかりました。大学で演技を習っていたのですが、『NANTA』では皿を投げたり受け取ったり、包丁を自在に操る技術を要します。実は最初は皿を受け取るのが苦手で、練習で落としていっぱい怒られたんですけど、5ヶ月間の練習があって、今は本番中に皿を落とすことなくできるようになりました。
ソン・ジンウ:私の場合は9ヶ月間かかりました。それは下手ではなく、いろんな問題があったから。決して下手なわけではないです!(笑)。運が悪かっただけです!(笑)

--皆さん、『NANTA』に入られて技を覚えられたんですね。
ソン・ジンウ:それまでは普通の俳優だったのですが、『NANTA』に入ってからいろんなことを練習して、できるようになりました。初めは太鼓の叩き方も分からない状況でした。

--なぜ『NANTA』に入ろうと思ったんですか?
イ・ウォング:元々はいわゆる俳優だったんです。実際に『NANTA』を観て、舞台に立ってる役者が僕だったらと考えて、ああいう歓声を受けたいなと思って。
イ・ドンヒョン:5年前に初めて『NANTA』を観て、韓国人の自分でも『NANTA』とは何なのか全く分からなかったんです。『NANTA』は音楽だけと思っていましたが、実際はドラマとかいろんな要素があって。海外から来られた方と一緒に観たんですけど、その方も言葉が通じなくてもとても楽しまれていて。それに韓国を代表する舞台なので、そんな舞台に実際に立ちたいと思いました。
ソン・ジンウ:きっかけは学校の先輩に誘われて一緒に観たことですね。その時、『NANTA』に惚れました。
ユン・ヘジン:私も大学生の時に初めて『NANTA』を観て、新鮮な衝撃を受けました。今やっている役にも衝撃を受けて、オーディションを受けて入ることになりました。

--皆さん憧れて入られて。やがてステージに立つようになった今、一番好きなシーンはどこですか?
イ・ドンヒョン:プロローグです。手にろうそくを持って出るシーンなんですが、韓国の伝統音楽の要素がありますし、私が観客として観に行った時も、そのシーンが印象に残りました。自分が演じていても思いは変わらず、今も一番素晴らしいと思っています。
イ・ウォング:中盤に10分間ほど私一人になるシーンがあるんですね。そのシーンの時は、お客様が私だけに視線を送ってくれて、集中して観てくださります。そこが魅力ですし、やりがいもあります。
ソン・ジンウ:カンフーのシーンがあって、二人で戦い合うシーンなんですが、実際にカンフーをやるわけではなくて、キッチンの器具や掃除道具を使います。その辺りをお客様に注目しほしいし、自分で演じていても魅力的ですね。
ユン・ヘジン:キッチンのシーンですね。野菜を切る派手な演出もあって、代表的なシーンですし、一番好きです。
イ・ウォング:野菜を切るシーンでは、よく「本物の包丁を使ってるんですか?」とお客様に聞かれますが、もちろんすべて本物です。

--では、最後に公演を楽しみにしている日本のファンの方へメッセージをお願いします。
イ・ウォング:また日本で、そして大阪で公演することができて大変嬉しく思います。韓国を代表する公演ですので、私達も情熱を持って一回一回のステージに臨んでいます。ぜひ皆さん、観に来てください!




(2014年2月 7日更新)


Check
写真左から、ソン・ジンウ、ユン・ヘジン、イ・ウォング、イ・ドンヒョン

「NANTA」

発売中

Pコード:431-438

▼2月14日(金)19:00
▼2月15日(土)11:00/15:00
▼2月16日(日)11:00/15:00

森ノ宮ピロティホール

全席指定-7350円

※3歳以上はチケット必要。3歳未満は膝上無料。但し、お席が必要な場合は有料。

[問]キョードーインフォメーション
[TEL]06-7732-8888

「NANTA」日本公演 公式サイト
http://www.nanta.jp/

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