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「10年前の自分に聞かせたい。
“こんないいことあるよ”って」(真栄田)
ひょんなことからなんばグランド花月での
単独ライブが決まったスリムクラブにインタビュー!

笑い飯との漫才対決、キャン×キャンとの沖縄漫才対決、ケンドーコバヤシ、次長課長井上との大喜利対決、次長課長河本とのエピソードトーク対決、すっちー&松浦真也との歌ネタ対決、三浦マイルドとの一発ギャグ対決、銀シャリとの漫才対決、モンスターエンジンとのコント対決と、錚々たるメンバーにお笑い八番勝負を挑むのは、沖縄が育てたモンスターコンビ、スリムクラブ。「コンビ結成8周年!」とポスターには記されているが、その裏にはとある“事件”があって…。災い転じて福となすか!? 来たる9月11日(水)、なんばグランド花月にて行われる『スリムクラブのバトルクラブ~スリムクラブがこの日スケジュールの空いていた真の実力者8組に挑む!~』に向けて、当人たちにインタビュー。イベント決定の経緯から話を聞いた。

--ぴあ関西版WEBです。今日はよろしくお願いします。聞くところによると、このイベントの発端は、真栄田さんがなんばグランド花月の出番に遅刻したからとかで…。
 
真栄田:そうなんです…。普通は出禁になるんですよ。支配人に謝りに行ったら、それがなぜかイベントをやるということでつなげてくれて。支配人はラグビーやってて、僕もラグビーやってて。……ラグビーやってよかったなって。僕らはこういうイベントに不慣れなので、支配人が「ゲスト呼ぶか」って集めてくれたんですけど、すさまじいことになりました。
 
--ということは、ゲストありきで『バトルクラブ』になったんですか?
 
真栄田:そうですね。ゲストを呼ぶことが先でした。僕らでは集客力が弱いので、強いメンバーを呼んで。それで、ゲストの方も、僕たちも、どっちも得する形式でバトルにしました。
 
内間:ケンコバさんは昔から憧れている存在なので、一緒に大喜利するなんて不思議な気持ちです。大先輩なので。もう幸せですね。
 
真栄田:CAN×CANは沖縄にいる時に全然勝てなかったんですよ。お客さん投票ライブでいつもCAN×CANにぼろ負けしていたので、ここで勝ちたいですね。コバさんは、日本で一番面白いと思うんです。だから幸せです。すっちーさんと松浦さんの歌ネタは、僕たちがチャレンジしたことのないジャンルなので、ここは修行という意味合いが強いです。あと、僕らは『THE MANZAI』『R-1ぐらんぷり』『M-1グランプリ』と全部、決勝に行ってるんですが、唯一、『キングオブコント』だけ行ってなくて。コントの雄のモンスターエンジンさんを倒せば行ったことになるかなっていう、僕の架空の設定で決めさせていただきました。
 
--1日で八番勝負とは、結構なボリュームじゃないですか。
 
真栄田:そうですね。お客さんには十分な睡眠をとってきてもらいたいですね。食事も。時間はボリュームがありますが、そう感じさせないようにします。中身がよければあっという間なので、いけると思います。
 
--笑い飯、CAN×CAN、銀シャリと漫才対決が3本ありますが、対戦相手によって漫才の見せ方は変えるんですか?
 
真栄田:そうですね。スーツを変えようと思います。
 
内間:衣裳。
 
真栄田:ファッションに注目してください。
 
内間:攻めますよ。
 
--また、歌ネタは修行という意味が強いとのことですが、歌ネタ自体のご経験はないんですか?
 
真栄田:1回、あるんですよ。コンビ組んで吉本に入ったぐらいの頃、若手が1000組ぐらいいる“会議室”っていうジャンルに入れられまして。そこではライブには出られないんですよ。で、1ヶ月に1回、1分だけ、社員にネタを見せられる機会がありまして、そのときに1回やりましたね。
 
--そのときのことは覚えてますか?
 
真栄田:覚えてますよ! “ス~リム!”。
 
内間・真栄田:“カロリーチェッ~ク~ぅ♪”。
 
真栄田:っていう。何かボケて、それ言って、“今のカロリー、○○のカロリーに匹敵する!”。
 
内間:“ス~リム! カロリーチェッ~ク~ぅ♪”。
 
真栄田:これで合格しました。500倍の難関を突破しました。その後、一切してません。
 
--では歌ネタ対決では8年ぶりにその封印を解くことに?
 
真栄田:そうですね! 箱を開けますね。
 
--勝ちに行くための策は?
 
真栄田:そうですね……内間が今、三線教室に通い出しているんですよ、真剣に。
 
内間:はい。今、修行やってます。
 
真栄田:僕らは三線を使っていこうと思って。だから、勝負の分かれ目は、内間が当日、三線を忘れてこないかどうかっていう。
 
内間:そうですね。
 
--何か弾けるんですか?
 
真栄田:基本的なやつですけど、それを1曲だけ、きちんと弾けるように仕上げてきます。
 
--内間さんが三線を弾かれている間、真栄田さんは何をしているんですか?
 
真栄田:僕はそうですね、トローチをなめてます。
 
内間:準備万端ですよ、もう。
 
真栄田:僕はB'zの稲葉さんの真似をして、ビールをやめました。家ではエアコンもあまりかけないようにしました。もう意識はB'zですよ! ギターを三線に変えて。最強ですよ。三線のソロもありますよ。
 
--松浦さんとのギター対決も期待できそうですか。
 
真栄田:そこのところ頼むよ。
 
--イベントまであと1週間ですが、どうですか?
 
内間:そうですね、本当に仕上がっているので。あとはどうアレンジするかっていう。
 
真栄田:アレンジまで行く? 言うね~! 遅刻がきっかけでできたイベントなので…。もし、ダメだったらどうしようかな。支配人が何か得することしないといけないので…。あ、支配人にビッグスクーターを贈ります! ちょっとトイレ行っていいですか!
 
内間:はい。最近、便通もよくて、このイベントに向けて新陳代謝も活発になりましたね。
 
--コントや漫才は、新ネタを考えられているんですか?
 
内間:相方がほぼ120%、考えるんですけど、今、新ネタは詰めの段階まで来てます。
 
--こういうイベントは東京でもされているんですか?
 
内間:したことがないんですよ。
 
--初めてのNGKで、こういうパターンも初めて?
 
内間:そうですね。僕ら、単独ライブもやったことないので。結成8年で1回もないんですよ。それで急に決まったのがこんなビッグイベントで。だから自分たちもドキドキですね、どうなるかって。
 
--ということは、単独のノウハウもない?
 
内間:全く知らなかったので、作家さんに相談しながらですね。
 
--それはすごいことですね。
 
内間:そうなんですよ、一発目からNGKって普通に考えたらすごいなって思いますね。いろんなタイミングが重なって。遅刻からのことなので、まじめに生活していたら多分、なかったと思いますね…。相方の遅刻のおかげなので。遅刻をしてなかったら、普段のNGKに出させてもらって、東京に帰るぐらいですかね。
 
--でも遅刻した時は、気が気じゃなかったのでは?
 
内間:僕は関係者に頭下げてました。助っ人で藤崎マーケットが来てくれて。藤崎にも頭下げて。僕は藤崎マーケットのネタを舞台袖から見てました。
 
--ありがたいですね。それで単独をさえてもらえるなんて。
 
内間:そうなんですよ。普通だったら何ヶ月間もNGKに出られないですけど…。だから遅刻のおかげで…。
 
--今、スリムクラブにとって初めての単独ライブが今回のNGKだということを内間さんにお聞きしていたのですが、真栄田さんの心境も教えてください。
 
真栄田:そうですね。吉本の聖地……。芸人はここに出られることがステータスなので、NGKに立たせてもらうだけでもありがたいんですけど、その上でさらに僕らの名前がついたイベントをやらせてもらえるっていうのは、感動ですね。10年前の自分に聞かせたいですよね、“こんないいことあるよ”って。“だからがんばれよ”って。っていうぐらい、ありがたいです。
 
--10年前にはもう東京に出ていらっしゃった?
 
真栄田:そうですね。出てきた頃ですね。金もなくて。不安ばっかりで。そっから奇跡的なことが起きているわけですから……、すごいです。
 
--遅刻も、大遅刻だったそうで。
 
真栄田:大遅刻です…。その上で、昔から憧れている芸人さんたちと一緒のステージでできるなんて。キャン×キャンとNGKでできるっていうのも感慨深い。とにかく感謝しかないですね。ありがたい。感謝の気持ちをお客様に還元できるように、楽しくやらせてもらいます。
 
--ネタは新ネタだそうで。
 
真栄田:まあ、漫才やコントに関しては、内間がどうしてもというのであれば、確実な営業ネタをやらせてもらいます。
 
内間:ハハハハハ。
 
真栄田:内間次第ですけど。僕は新ネタをやりたいと思ってるんですけど、どうしても内間さんが確実に行くと言うのであれば。
 
内間:心配性ですからね。
 
真栄田:ただ、これ、自分たちで言うのもアレなんですけど、チケットが2000円なんです。めちゃくちゃ安いですよね。2000円でこのメンバーを見られるっていうのは。
 
--安いですね。大阪でもなかなか見られない顔ぶれですし。
 
真栄田:そうですよね。そういうことでもお客さんに得してもらうライブにしたいですね。値段だけじゃなくて、内容も。
 
--そしてNGKをいっぱいにして。
 
真栄田:いっぱいにして、支配人も喜んで、みんなが笑顔になる。ウィンウィンのライブにしたいですね。
 
内間:お~いい言葉。
 
--八番勝負とは言えど、誰が勝つとか負けるとかではなく。
 
真栄田:そうですね。バトルと銘打ってますが、みっちり勝敗を付けるということに実は重きを置いていなくて。それぞれ、“この2組が戦っているのが面白いよね”っていう感じですね。
 
--バトルの組み合わせも新鮮ですもんね。
 
真栄田:そうですよね!? だから、いいライブだと思うんですよねぇ……はい。あの、ジャングルポケットとか、チーモンチョーチュウとか、最近女子に人気のパンサーとか、大阪でライブやるって言ってるんですけど、そういうところに行く暇があったらこっちに来いっていう。
 
--『バトルクラブ』は男の人に人気がありそうな顔ぶれですね。
 
真栄田:そうです。でも、こういうところに来てくれる女の子とお付き合いしたいですよね…。チーモンチョーチュウとかに行くような子じゃなくて。副題はだから、「チーモンチョーチュウ、これが本当のお笑いだ」ですね。
 
内間:チーモンチョーチュウさんに対してどうかしたんですか。
 
真栄田:僕、女子に人気があるヤツ、嫌いなんです。
 
--副題のようなことも、このイベントから発信していくと。
 
真栄田:そうですね!
 



(2013年9月 4日更新)


Check
写真左から真栄田賢、内間政成。

スリムクラブのバトルクラブ
~スリムクラブがこの日
スケジュールの空いていた
真の実力者8組に挑む!~

発売中

Pコード:431-017

▼9月11日(水) 19:00
なんばグランド花月

全席指定-2000円

[出演]スリムクラブ

[ゲスト]
ケンドーコバヤシ

次長課長

笑い飯

すっちー&松浦真也

モンスターエンジン

三浦マイルド

銀シャリ

キャン×キャン

※未就学児童は入場不可。飲食不可。

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

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