ホーム > インタビュー&レポート > “40カラットの輝き”を放つ女性たちに贈る 大ヒット・ラブコメディー『40カラット』について 主演の大地真央にインタビュー!
まずは共演者について。元夫のヘンリー役の植草克秀とは13年前、舞台『ワンスアポン・ア・マットレス』で共演して以来だ。
「その時、植草さんは王子様の役だったのですが、ぴったりでした。何とも言えない品があって、チャーミングな方で。『40カラット』ではどんなふうに一緒にお芝居できるのかなと、すごく楽しみですね」
また、初共演となる薮宏太は「背がすらっと高くて、発言もしっかりしてらして。(役の)ウィルも23歳で、とてもしっかりしていて自分の考えを持っている人。その役柄にぴったりの方だなと思いました」と印象を語った。
1967年にパリで上演されたものを新たに翻訳した上演台本・演出で贈る。「ライト・ラブコメディですが、単に軽いのではなく、考えさせられる部分もあります。共感できる作品に仕上がるんじゃないかなって思います」と台本を読んでの感想を語る。
また作品の魅力を尋ねると、「タイトルの『40カラット』というのは女性の年齢のことで、1歳が1カラットで40歳は40カラットという意味なんです。光輝く女性は、ひとつ年を重ねるごとに輝いていけるという、女性に夢と希望と勇気を与えることができる作品だと思います。また、男性の方にも、女性は若いからいいっていうものでもないということを感じてもらえるのでは(笑)。私はこの作品の中でうんと年下の彼から思いを寄せられる役ですが、年齢の垣根を越えているというか、人と人との繋がりを感じられる作品です」。
大地扮するリザは、二度の離婚経験があり、母と娘の3人暮らし。不動産会社の女社長で、いわばキャリアウーマンだ。「リザはいろんなものを背負っているというか、一人でがんばっている女性で。そこにうんと年下の男性が現れる。そのことに対して”あり得ない”と言う彼女はものすごくリアルだと思うんですよね。やっぱり女性は現実派だし、5年後、10年後、きっと苦労して悲しい思いをするんじゃないかとかね。そんなリザに共感する部分もありますし、これからどういうふうにリザという人物を作っていこうか、稽古場で生まれる化学反応を楽しみにしています」と意気込む。
会場の大阪松竹座には2010年の舞台『ガブリエル・シャネル』以来、3年ぶりに出演する。「大阪松竹座は、お客様との距離感とか好きですね。お芝居をするには本当にいい劇場です。前回の『ガブリエル・シャネル』の時は看板もシャネル仕様のものを作ってくださって、全然違う劇場になったような、それぐらい何にでも合う劇場だと思います。洋館の造りも残しながら、紫式部(『紫式部ものがたり』2008年3月上演)のときは紫式部にも合って、『クレオパトラ』(1997年11月上演)の時はクレオパトラに合うし、不思議な劇場ですね。また、何より大阪が初日というのが。宝塚をやめてから初めてなんです。いつも東京で上演したものを大阪に持ってきていたので、その点でも私も鮮度が高くてちょっとドキドキしているんですけど、ワクワクしますね(笑)」と幕開けを楽しみにしている様子だ。
主人公のリザと同世代である30~40代の女性にとって、この年代はちょうど人生の重大な決断を迫られたり、分岐点に立ったり、取捨選択しなければならなかったりと悩みが尽きない時期でもある。最後にそんな女性たちへエールを送ってもらった。
「『40カラット』を観てください。答えがありますから! これを観ていただかないと……ダメです!(笑)。この作品がエールですね。それぞれの方がいろんな思いを胸に、幸せになって帰っていただけたらいいなと思っています」
舞台『40カラット』は9月2日(月)より大阪松竹座で開幕、15日(日)まで上演。チケット発売中。
(2013年8月26日更新)
発売中
Pコード:430-531
9月2日(月)18:00
9月3日(火)13:30/18:00
9月4日(水)13:30
9月5日(木)休演日
9月6日(金)13:30
9月7日(土)12:00/16:30
9月8日(日)12:00/16:30
9月9日(月)13:30
9月10日(火)13:30/18:00
9月11日(水)13:30
9月12日(木)休演日
9月13日(金)13:30/18:00
9月14日(土)13:30/18:00
9月15日(日)13:30
大阪松竹座
1等席-9000円
2等席-5000円
[作]ピエール・バリエ/
ジャン・ピエール・グレディ
[演出]福島三郎
[出演]
大地真央
薮 宏太
(Hey! Say! JUMP)
松村雄基
清水由紀
谷川清美
外山誠二
未沙のえる
高林由紀子
植草克秀
※未就学児童は入場不可。
[問]大阪松竹座
[TEL]06-6214-2211
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/
二度の離婚を経験しているリザは不動産会社を経営するビジネスウーマン。
今はニューヨークで母マーサと17 歳になる娘アリスの3人で暮らしている。
それはある夏のバカンスでのこと。
旅の途中で車が故障し、立ち往生したリザは22歳の青年ウィルと出会い、二人は野宿をする羽目になる。
ニューヨークに戻ったリザのもとには、前の夫のヘンリーがお金を借りに来たり、魅力的なクライアントのエディが現れたり。
そんな中、偶然家を訪ねて来たアリスの友人、それはほかでもないウィルだった。
旅先からすぐに姿を消したリザが忘れられずにいたウィルは、数日後、彼女の事務所を訪れる…。
理由をつけては現れるヘンリー、ウィルをアリスの恋人と信じているマーサ、
さらにエディやアリスも加わって思惑が絡み合う中、
リザへの思いを募らせるウィルにリザが出す答えとは…。
(大阪松竹座 公式サイトより)