インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 柳美里の小説を原作に、親子の絆を描いた キャラメルボックスのゴーストファンタジーが 7年ぶりに再演!

柳美里の小説を原作に、親子の絆を描いた
キャラメルボックスのゴーストファンタジーが
7年ぶりに再演!

cb_012.jpg
写真左から、吉田里琴、大内厚雄。

2006年にキャラメルボックスが上演した舞台『雨と夢のあとに』。柳美里の同名小説を原作に、親子や家族の深い絆を描いた物語が、7年ぶりに再演される。

 

中学2年生の女の子・桜井雨は、父・朝晴との二人暮らし。ある日、蝶の採集が趣味の朝晴は、幻の蝶を捕まえるために台湾へ出かける。無事に帰国して雨は喜ぶが、その姿は雨にしか見えなかった……。

 

初演では多くの涙を誘った、ゴーストファンタジー。今回は実際に中学2年生の吉田里琴を雨役に迎えて上演する。初舞台となる吉田は「生の舞台でちゃんと伝えられるように頑張りたいです。前回の雨ちゃんと重ならないように、中学2年の私らしい雨を演じたいと思います」と意気込みを語る。最初は不安に感じていたと言うが、段々慣れてきた様子。「最初は厳しいことを想像していたんですが、真逆でした。みなさん優しくアドバイスしてくれるので、とても居心地がいいですね。お父さん役の大内さんも真顔では怖い印象ですが(笑)、とても面白い方で安心しました」。

 

それを受けて、朝晴役の大内厚雄は「初舞台で不安なことも多いと思うので、いい雰囲気の中で一緒に作っていきたいですね。リアルな中学2年生と親子関係を作り上げるのは初めてなので新鮮です。初演とはまた違う、新たな親子を演じたいと思います」と語り、演じる父親像については自身の経験から表現したいと話す。「本当に大切なことは失ってから気付くんですよね。僕は実際に親や友達を亡くしているので、今回幽霊の役を演じるにあたっては、その経験を踏まえながら想像していきたいと思います」。

 

“親と子の別れ”を描いた切なくも心温まる物語。ファンタジーながらも、誰もが身近に感じられる親子の関係に心揺さぶられるはず。「いくつ年を重ねても、親子関係というのはずっと変わらずあるもの。自分の子どもを守りたいという親の想いと、子どもから親への想いは、いろんな年代の方が共感できるものだと思います。きっと感じていただけるものは大きいと思うので、初めての方にもぜひ観ていただきたいと思います」(大内)。

 

(取材・文/黒石悦子)




(2013年8月17日更新)


Check

キャラメルボックス
〈2013サマーツアー〉
『雨と夢のあとに』

発売中

Pコード:427-378

▼8月22日(木)~25日(日)

(木)(金)19:00
(土)14:00/19:00
(日)14:00

シアターBRAVA!

S席-6500円

A席-5500円

[原案・原作]柳美里

[劇作・脚本][演出]成井豊+真柴あずき

[出演]吉田里琴/大内厚雄/大森美紀子/西川浩幸/岡田さつき/岡田達也/岡内美喜子/三浦剛/鍛治本大樹/小林春世/笹川亜矢奈/毛塚陽介/楠見薫

※未就学児童は入場不可。

[問]シアターBRAVA!
[TEL]06-6946-2260

演劇集団キャラメルボックス
http://www.caramelbox.com/

シアターBRAVA!
http://theaterbrava.com/

チケット情報はこちら