「ぶっちゃけ、後悔はさせません……僕は！」
浪花のアルファベットスターことBKB
バイク川崎バイクがなんばグランド花月で
単独ライブを開催！　その意気込みを聞いた！

――『5upよしもと 真夏のキラキラ単独祭り』のトップバッターにして、初のなんばグランド花月（以下、NGK）での公演ということで、おめでとうございます。まず、NGKで単独ライブを行なうことになった経緯を教えてください。

バイク川崎バイク(以下、BKB)：NGKの支配人から「（単独ライブを）しませんか？」と。お祭りをしないかと声をかけていただいて。3月に5upよしもとでやった単独ライブを支配人が観にきてくださったんですね。その単独は一応、満席になって、300人くらい入ってくれたんですけど、300人の“ブンブン”を見た支配人がいたく感動されたらしくて。こんなにお客さんを巻き込んでいるヤツがいる、NGKの1000人も巻き込んでほしいと。それで、夏の単独ライブをやらせていただくことになったのですが、それこそ無謀ですよね…(笑)。

――最初にお話を聞いた時は、どう思われましたか？

BKB：「え？　単独ですか？」って。ゲストをいっぱい呼ぶ、僕主催のお祭りライブかなと思っていたので。「一人で、いつもみたいにやってくれたらいいから」って。「えー…あー…、マジっすか」と。

――なるほど。そして内容はどのようにお考えでしょうか。

BKB：約1時間半の予定で、ほぼネタメインのライブになると思います。この格好をしたBKB漫談…僕はストロングスタイルって呼んでるんですけど、いつものそれもありますけど、それだけではない幅広さをお見せできればと思います。

――ネタ以外には何かお考えですか？

BKB：ほぼネタライブです。トークとかもなく。スピンオフ的にはあるかもですけど、ばっちりトークコーナーを設けるということはないです。今回は構成も観てほしいですね。構成にザ・プラン9のお～い！久馬さんについてもらうんです。

――そうなんですね。久馬さんにお声をかけた理由は？

BKB：外(5upよしもと以外)の作家さんとやってみたかったという気持ちがありましたし、芸人としても非常に尊敬しています。ザ・プラン9さんのコントはいつも練られていて、観た後に「いいものを観せてもらったな～」って思うんです。僕もそういった感じの舞台にしたくて力をお借りしようと思いました。あと、NGKの支配人からも（そうすることで）「新たな一面が出せるかもしれないよ」という助言もあって。

――今の心境としてはどうですか？

BKB：ずっと実感がないですね。いつもどおりできればいいなぁって思ってます。NGKの舞台に立ったことはあるので、ある程度のイメージはついていて。まあ、集客具合によって盛り上がりも変わってくるでしょうし…。やっぱり“819cc”席をガソリン満タンにして、フルスロットルで盛り上げたいですね。実感は、幕が開いて、お客さんが手拍子してくれている光景を観て沸いてくると思います。

――BKBさんはツイッターなんかで「この夏の最高の思い出作りに」という触れ込みで宣伝されていますが、BKBさんの最高の夏の思い出を教えてください。

BKB：最高の思い出ですか…？　二十歳のころとかに彼女と一緒に歩いたお祭りとかですかね…(笑)。やっぱり懐かしいですね。若いころのそういう記憶は。ノスタルジックなイメージですね。

――なるほど。では、来てくださったお客様にはNGKでどういう思い出を作ってもらいたいですか？

BKB：今回、「BLUENA KIMOCHI BUTTOBE」Tシャツっという、とても素敵なTシャツを販売させていただくんす。非常にかわいく仕上がっていますので、まずはそれを買ってもらって(笑)。で、イベント観ていただいて、「あ～、なんかわけ分からんかったけど、楽しかった、悩み吹っ飛んだ！」って、そんな気持ちになってもらえたらと思います。よく「元気になれた」というご感想をいただくんです。小っちゃい男が一人で、「BKB！ BKB！ ブンブン！」って言ってるのを観て元気をもらえたと。今度の単独は819人というキャパですし、音楽ライブのような気持ちで来てもらってもいいかもしれないなって思います。もちろん、ちゃんとコントもします。

－－1000人近い規模で一斉にやる「ブンブン」は、ステージから見ると凄そうですね。

BKB：圧巻やと思います。本当に感動すると思います、それは。5upよしもとのカウントダウンライブとか、「TKF大祭り」とか、１万人規模の前でも“BKB”をさせてもらって、それも圧巻やったんですけど、今回は単独なので…。

－－自分だけを観に来てくれてますもんね。

BKB：そうなんです。自分だけ観に来てくれている819人の”ブンブン”とか“BKB”コールってすごい感動があるような気がします。もう、はなからエンジンが温まると思います。

－－5upよしもとの『真夏のキラキラ単独祭り』もBKBさんのイベントを皮切りに始まりますしね。ここでいい結果を出して…。

BKB：中張又張につなげたいですね。

――BKBさんはずっと、“BKB”のネタをされていますが、ここ１、２年でグンと浸透した感じがああります。この状況をご自身はどう受け止めてられていますか？

BKB：僕も分からないですけど、これがやり続けることのよさなのかもしれないですね。

――今は、やり続けてきたひとつの通過点？

BKB：そうですね。続けてこられたのは劇場のお客さんがいてくれたからであって。あと、先輩や仲間たちが「大丈夫、大丈夫」とか言ってくれて(笑)。

――それはすごくありがたいですね。

BKB：ありがたいです、本当に。

――この、NGKでの単独イベントが決まって、先輩方や仲間からは何か声をかけられましたか？

BKB：みんな大体、「すごいな」ぐらいです。シンプルに。僕のことをあんまり知らない、東京のお兄さん方とかには「1時間半、何すんの？」とか言われました。

――そこは「大丈夫です」と。

BKB：もちろん。大丈ブンブンです！と。

――ピン芸人なって今年で？

BKB：7年目くらいですね。

――この間に、芸風として何か変わりましたか？

BKB：1年目は今のようなネタはやってなかったですし、徐々にカスタムした感じですね。「ブンブン」と言い出したのもここ2年くらいで。並行して劇場ではずっと、コントもやってきて…。テレビとかに呼んでいただけるようになったのは最近なんですけど、テレビでは僕の10％ぐらいしか見せてないと思います。……あ、ちょっと言い過ぎですね。40％、40％ぐらいしか見せられてないと思います。

――残りの60％というのはどんな部分ですか？

BKB：それはもう、自分で言うのもなんですけど、人間味であったりとか(笑)。どんなヤツか分からないですもんね、BKBとか言いながら舞台に出て、帰っていって。そうですね、」人間味とか、昔、美容師やってたとか、コントもしっかりやってるとか、心理テストが好きとか、もっといろんな面を見せていけたらと思うんですけどね。

――今が40％だとすると、今度のNGKではどのくらいお見せしますか？

BKB：50％は見せられるんちゃいますか？

――100％まではいかない？

BKB：100％見せることはないんちゃいますかね。100％見せたら、面白くないんですよ。面白くない部分も込みの僕なので。家の僕とかも含むので。でも、分かんないですけどね、それが求められる時もあるのかもしれないです。けど、エンターテイメントとしては違う気がします。まあ今回は、……50ccは見せたいですね。

――それで言うと今は40 ccで…。40 ccってバイクは何になるんですか？

BKB：40 ccのバイクはないです。バイクは50 ccからです。

――え？　じゃあ、今はバイクじゃない？

BKB：バイクじゃないです。

――電動自転車くらいですか？

BKB：電動自転車は20ccくらいちゃいます？

――ということは、電動自転車以上の馬力はあるけど、バイクではなかった？

BKB：原付まで行ってないですね。ややこしいですね、変に単位をccで言うたもんやから、ややこしなってすみません。

――バイクもいろいろありますよね。250CCとか…。

BKB：そうですね。ハーレーだと1000ccですし、883cc、“パパサン”って言うんですけど、そういうのもありますし。これからどんどん大型になっていきたいですね。まだ原チャなので。

――このNGKでの単独ライブをきっかけに。

BKB：そうですね。

――では、劇場についてお聞きしますが、5upよしもとが新システムになって4ヶ月になろうとしていますが、新システムになってからどうですか？

BKB：うーん、先輩がいない寂しさはでかいですね。僕はやっぱり先輩にいじられて何ぼだったりもあったので。今は自力が問われるというか、しっかりMCをしたり、同期の中でのノリにちゃんと参加したりとか、勉強段階ですね。勉強不足……勉強不足……。BKB。

――26期生で一番先輩でもありますが、引っ張っていく立場としてはどういう劇場にしてきたいですか？

BKB：それはもう、劇場ですからね。劇場に足を運んでもらうカロリーって相当なものやと思うので、いつも来てもらっているお客さんには楽しんでもらうことが一番です。そういう中で、「あ、この人、出てるんやったら行ってみよう」って思われるようなスターがもっと生まれていったらいいなと思いますね。そしたら勝手に盛り上がるので。絶対にそうなんですよ、今までの歴史を見ても。どの世代にも、この人おった、この人おったっていうのがありますから。5upよしもとに出ているみんなが、そういうスターになれたらいいなぁと思いますね。

――BKBさん自身も。

BKB：スターに名乗りを上げたいですね。

――どういうスターになりたいですか？

BKB：うーん……わちゃわちゃして、にぎやかで、お祭り人間的な…。ライブ感を重視した芸人になりたいですね。なんせ5upよしもとに来たら絶対に面白いことは間違いないので、宣伝と劇場の惹きを考えたいですね。劇場ではいつも、面白いことをやっているので。

――では、最後に、単独に向けてメッセージをお願いします！

BKB：だまされたと思って来てほしいですね。絶対にハッピーな気分になれるライブにしますし、それこそ僕はアクセル全開で。ぶっちゃけ後悔はさせません、……僕は。BKB。

――倒置法。

BKB：倒置法になりましたけど。倒置法で逃げるパターン。カムヒィーーア！

――テレビとかでBKBさんをご覧になって、ちょっとでもBKBという存在が引っかかっている方にも、是が非でも来てほしいですね。

BKB：ぜひもんですね。とりあえず、青田買いしてもらいたいですね。テレビ以上のものはお見せできますし、いずれブームに……。今年こそは「“ブンブン”、BKB」がブームになる予定なので、先に１回、観てほしいです。「一緒に“ブンブン”したことあんねんで！」とか言ってほしいです。なので一緒に“ブンブン”しに来てください！(笑)　なんせ楽しいですから！

（2013年6月26日更新）