5upよしもとから100組の芸人が集結した
空前のカウントダウンライブがDVD化！
ネタ、コーナー、そして卒業…
天竺鼠が盛り沢山すぎる見どころを語る！

――5upよしもとの新システム「煌～kirameki～WEST」がスタートして1カ月、先輩方がいない楽屋の雰囲気などにはもう慣れましたか？

瀬下豊（以下、瀬下）：楽屋から先輩方がいなくなったのは3月からやのに、もう来られたら違和感あるぐらいです（笑）。「あ、武智さんや」「今日は何ですか？」みたいな。慣れるのって早いもんですよね。

川原克己（以下、川原）：まあ、僕とかは楽屋で誰とも接していなかったんで、いようがいまいが変わらないんですけどね。

瀬下：ええ～!?　そうかなあ（笑）

川原：卒業してからも、一番来てるのがクロスバー直撃の渡邊さんです。カウントダウンライブが終わってから、今日までずっと「仕事がない」って言って楽屋にいました。渡邊さんに関しては、まだ卒業してない感じですね。

瀬下：楽屋にいるか、クラブに行ってるか。

――（笑）。劇場の顔としての自覚も強くなってきたのでは？

瀬下：みんなと一緒にまとまって、上がって行こうという意識は強くなりました。お客さんを呼ぶためにどうすればいいかも、みんなで考えて。PRのため、あらゆるところに僕らが出ていくようにしてるんですけど、（煌～kirameki～WESTについて）ちょっとずつ広まってるんちゃうかなと思ってます。まだまだこれからですが、出だしにしてはいいんじゃないでしょうか。

――ちなみに「煌～kirameki～TOP」になって、周囲の反応は変わりましたか？

川原：僕らはもともとキャーキャー言われるタイプではないんですよ。単独ライブでも、ありがたいことなんですが男性や年齢層の高い方が多くて。ただ、一応若手のトップなんで、もっとキャーキャー言われるようになるのかと…。

瀬下：言われたかったんや（笑）。

川原：やっぱり、中高生にも言われたい。

瀬下：確かに、ファンの層が幅広くなるのはいいことですからね。

――さて、いよいよDVDのお話なんですが、まずは1万人近いお客さんを前にした瞬間のお気持ちから聞かせてください。

瀬下：舞台袖では、お客さんがどれだけ入ってるのかわからなかったんですよ。で、ふたを開けたらめっちゃ入ってて。感動したし、テンションが上がりましたね。鳥肌立ちました。

川原：ライブ前の取材で言ったこともあるんですけど、あれだけいっぱいの人が集まると、履いてる靴がかぶってるやろうな、と。だから本番でも、僕はお客さんの靴のほうに集中してましたね。

瀬下：何に集中してんねん！

川原：真ん中あたりまでしか見えませんでしたけど…誰もかぶってなかったですね。靴って、たくさん種類あるんですねえ。

瀬下：靴の話はもうええねん。

――では、この日のライブで一番思い出に残っていることは？

瀬下：僕は、カウントダウンが終わって一発目に、ゴールデンボンバーさんをモチーフにした「ムチャぶりボンバー」というコーナーをやらせてもらったんです。始まる前は怖かったけど、出て行ってからは裏腹にめちゃくちゃ楽しかった。とにかくお客さんがすごく盛り上がってくれて、自分はアーティストなんちゃうかと錯覚を起こしましたから（笑）。

――ノリノリに見えましたが、実は怖かったんですね！

瀬下：ビクビクして袖で震えてました（笑）。でも、4人（瀬下、和牛・水田、GAG少年楽団・坂本＆福井）で「やりきろう」「裏切りはなしな」と話し合って。終わって帰ってきてからも、円陣組んで「ヨッシャ―！」って言ってましたから。記念写真も撮ってね。いやあ、いい思い出になりました（笑）。

川原：僕は、「5upドリームチーム ネタバトル」で（モンスターエンジン）西森さんとユニットコンとをやらせてもらったのが一番楽しかったです。年は１つ違いますが、実は西森さんと僕は誕生日がまったく同じなんですよ。だからこそ息の合ったネタができたな、と。見てもらったらわかるんですけど、誕生日が1日でも違ったら、まったく違うネタになってたと思います。西森さんとは結構早い段階から仲良くさせてもらって、すごい考え方が似てる感じがあった。その後、誕生日まで一緒やとわかったときは、なんかあるんかなと思いました。

瀬下：最後のライブで、しかも抽選で決まった組み合わせやからね。ほんまにあるんかも。

川原：うれしかったです。

――ほかに、自分たちは出ていないけど「面白かった！」というところは？

川原：「キャラクタースカウト競争」のときは、（藤崎マーケット）トキが出番ギリギリまで迷ってました。これでええんかな、変えよかなって。

――葛藤の末の、あのフレディ・マーキュリーだったと。

瀬下：そう考えながら見ると、さらにいいですねえ（笑）。トキの表情に注目すると、少しはそういう部分が透けて見えるかもしれません。

――ところで、このライブは（NSC大阪）25期以上の皆さんの卒業式でもありましたよね。最後の挨拶で、スマイル・ウーイェイよしたかさんが泣かれたりとか…。そのあたりも特典映像として収録されています。

瀬下：あればヤバかったです。よしたかさんが泣く前に、実は（ウーマンラッシュアワー）村本さんあたりが、結構きてたんですよ。あと、モンスターエンジン・大林さんが意外とずっとこらえてたり。瀬戸さんも言葉に詰まったりね…ホンマにビックリしました。後輩としては、そういう場面を見ると感慨深いものがありましたね。

――後輩の皆さんも、もらい泣きしていたんですか？

瀬下：僕は、自分が泣いてるの見られたくないから、ずっと違う方向を見てました（笑）。顔を見たらヤバいなと思ったんで…すぐもらっちゃうから。

川原：僕は、泣きそうは泣きそうやったんですけど、それは眠たかったからですね。

瀬下：確かに夜遅かったけどやな（笑）。眠たくて泣くのは赤ちゃんやろ。

川原：やっぱりそれは見られたくないんで、顔は隠してましたけどね。

――そんな感動のシーンも大きな見どころですね。さらに、このDVDには全100組の5up芸人が登場しています。中でもおふたりがとくに注目している後輩芸人はどなたですか？

川原：僕は、ななまがりですね。ただ、怖いんで、夜中は見ないほうがいいです。僕もネタを考えるのにいろんな発想をフル回転させますけど、「怖い発想」を持ってるのがななまがり。売れるとかはもう捨ててるんちゃうかな（笑）。

瀬下：僕は…カバと爆ノ介ですかね。バカなことをずーっとやってる。好きですねえ、ずっと見ていたい。セルライトスパも面白いですし…。

川原：でも、実はここに出てるほとんどが、知らない芸人ばかりなんです。だから、僕もDVDを見直して、新たな面白い芸人を探したいですね。

瀬下：そういう意味では、このDVDは芸人の「青田買い」用バイブルとしても使ってもらえると思います。

――なるほど。そういえば、舞台裏で何かハプニングはなかったんですか？

瀬下：「ムチャぶりボンバー」のコーナーに入る前、メイク道具がなくなりました。実は（銀シャリ）鰻さんが勝手に持って行って、ユニットコントのおじいちゃんメイクに使ってたという（笑）。その後、今度は鰻さんが本番で使うカツラがなくなったって探し始めて…。とにかく楽屋が広くて大人数なので、そこにあるはずのものがなかったりというハプニングは多々ありました。あの時は焦りましたよー。

川原：年が明けて、楽屋でお餅が出たんですよね。それをみんなで食べるとき、お祭りでテンション上がってたこともあり、みんなで餅にかけたノリみたいなのをワイワイやってたんです。「餅こし（持ち越し）」とか「お餅ろい（面白い）」とか…なのに（かまいたち）山内だけずっと「おいしい」しか言わなくて。それでちょっと変な空気になりました。最後だったんでね…せっかくやし、先輩方も手を出してほしかったですけど、みんなやさしいからそんなこともなく。

瀬下：何やねん、「せっかくやし」って（笑）。

川原：あれは事件寸前でした。

――舞台裏も表同様に盛り上がっていたんですね（笑）。ぜひDVDではその雰囲気もチェックしたいところです。では、最後にひとことメッセージをお願いします！

瀬下：5upよしもととしてこんな動員数はこれまでなかったですし、しかもカウントダウン、そして卒業。めっちゃ盛りだくさんです。一夜限りのネタもありますし、ぜひそういうのを皆さんに見てもらいたい。211分と長いので、次の日が休みの夜に、ゆっくり見てください。

川原：今までにない、そしてこれからも多分ない感じのDVDなんで…ちょっとお値段が高いですけど。

瀬下：高くないよ！（笑）　お手頃やって！

川原：う～ん、内容からしたらちょっと高いですね…まあ、それもお祭りということで、勢いで買ってください。

瀬下：なんちゅうこと言うねん！（笑）　内容からしたらすごいお得ですよ！　もちろん5upよしもとにも、これを見て足を運んでいただけたらうれしいです！

（2013年4月 3日更新）