インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > マイケル・ジャクソン&ジャクソン5のヒット曲とダンスで贈る 感動のライブステージ・パフォーマンス『スリラーライブ』が 遂に大阪上陸! 初日12/18公演の模様をレポート

マイケル・ジャクソン&ジャクソン5のヒット曲とダンスで贈る
感動のライブステージ・パフォーマンス『スリラーライブ』が
遂に大阪上陸! 初日12/18公演の模様をレポート

 世界中で200万人を興奮の渦に巻き込んだ『スリラーライブ』。ジャクソン5からマイケル・ジャクソンまで、マイケルが残したヒット曲とダンスを凝縮したステージが、東京公演を経ていよいよ12月18日より大阪へ上陸。元々は熱心なファンの男性が、マイケルの誕生日を祝うために音楽や映像を駆使して行っていたイベントが、マイケル自身の助言によりトリビュート・ショーへと進化。そして今や、世界各国の劇場で繰り広げられる『スリラーライブ』へと大きく発展した。マイケル自身もトリビュート・ショーの段階で賛辞を贈り、「THIS IS ITツアーで訪れたときには変装して、『スリラーライブ』を観に行くよ!」と語ったという。哀しいかな、それは実現されなかったが、マイケルの音楽とダンス、そこに宿った魂はいつまでも私たちの中に生き続ける。歓喜と興奮、そして感動に包まれた大阪公演初日の模様をレポート!

世界を熱狂させたライブ・ステージパフォーマンス映像はこちら!

thrillerlive_hiki.jpg

 場内が暗くなり、いよいよショーがスタート。ステージの左右には階段が組まれ、その2つの階段をつなぐようにブリッジが配置。そのブリッジの下部分、ちょうどステージの正面後方がスクリーンとなって、マイケルの映像と共に“KING OF POP”の文字が浮かび上がる。『スリラー』でグラミー賞の過去最多8部門を受賞したことなど、数々の偉業と共に『BAD』『HIStory』ツアーのカットが映し出される中、鳴り出した聴き覚えのあるイントロが…。それに合わせ登場したのは、アフロヘアーのウィッグを着けた5人組。そう、ステージはジャクソン5の『ABC』から始まった! フロントに立ち抜群の歌声を聴かせるのは、メンバーの中でひときわ小さな少年。この曲が発売された当時、わずか11歳だったマイケルを彷彿とさせ、まるでタイムスリップしたようだ。楽しげなダンスに乗せて『帰ってほしいの(I want You Back)』『アイル・ビー・ゼア』と続くヒットメドレーに客席は大いに沸き、手拍子や熱い声援が飛び交う。当時、マイケルも曲作りに携わったという『シェイク・ユア・ボディ』は熱い躍動感溢れるナンバー。その曲をはじめとするジャクソンズ時代の楽曲では、ブレイクダンスやアクロバティックな動きを含む男女ダンサーの弾けるようなダンスパフォーマンスに、客席はもう座って観て聴いていられないという様相で、どんどん熱を帯びていくのが分かる。

thrillerlive_moonwalk.jpg そして、グループと並行してソロ活動を行っていたマイケルが、クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、1人のアーティストとしての転機を迎えたといえるアルバム『オフ・ザ・ウォール』期の楽曲が始まる。タイトル曲を筆頭に、男女ダンサーたちのセクシーなダンスが繰り広げられる『ロック・ウィズ・ユー』や、マイケルの美しいファルセットが思い出される『今夜はドント・ストップ(Don’t Stop til You Get Enough)』に場内が酔いしれる中、第一部が幕を閉じた。

thrillerlive_michael.jpg 15分の休憩を挟んで、第2部は『スタート・サムシング』からスタート。ジャクソン5、ジャクソンズを経て、ここからはいよいよ本格的に、“KING OF POP=マイケル・ジャクソン”のナンバーが軸となっていく。マイケル自身、ツアーでも冒頭か最初の場面で歌うことが多かったという『スタート・サムシング』は、“何かを始めよう”という詞のメッセージとも相まって、胸の鼓動を高鳴らせる。そして『今夜はビート・イット』ではイントロが鳴り出した瞬間に大きな歓声と拍手が! 発表当時、『ウエストサイド物語』をモチーフにしたストーリーが展開されるミュージックビデオも話題を呼んだが、そのストーリーを踏襲するような、まるでミュージカルのようなダンスと演技にはシビれる。夢見るような気分にさせるバラード『キャント・ストップ・ラヴィング・ユー』に続いては、ステージ上にソファが運び込まれ、不穏な空気をまとった男女たちがあちらこちらから集まってくる。そう、『スムーズ・クリミナル』だ! マイケルに扮したシンガーはもちろん、白いスーツと白い帽子。そして世界を震撼させたあのダンス、身体を約45度近くまで傾けて素早く起き上がる“ゼロ・グラヴィティ”ももちろん披露。原曲の持つスリリングな雰囲気をそのままに楽しませてくれる。

thrillerlive_beatit.jpg 『マン・イン・ザ・ミラー』『ヒール・ザ・ワールド』など、マイケルの慧眼の深さを垣間見ることの出来るナンバーに聴き惚れていると、ステージにはどこかで見覚えのある映像が。スワロフスキーをちりばめた白い手袋を着けた手が黒い帽子を手に取り、マイケルの頭にセット。そう、あの独特の斜めの角度に。『ビリー・ジ-ン』だ。ムーンウォークを初めて披露したのはこの曲だった。熱いため息にも似た歓声と拍手に、誰もがこの曲を愛していることがわかる。そして、ステージ後方に嵐のような雲の流れが映し出される。音楽界に革命をもたらし、マイケルファンの誰もが何回、何百回と目にし魂に焼き付けたであろう『スリラー』のミュージックビデオ。そのストーリーが再現されようとしていることに、客席は割れんばかりの拍手で応える。マイケルに扮したシンガーは衣装もマイケルそのまま。ミュージックビデオを上回るクオリティのゾンビと共に繰り広げる群舞では、客席にもゾンビが登場する驚きの一幕も。わずかの狂いもなく再現されるダンスパフォーマンスには、ダンサーやシンガーひとりひとりの中に息づくマイケルへの深い敬意や愛情が表出されているようで、胸に迫るものがある。

thrillerlive_child.jpg 冒頭のジャクソン5コーナーにも登場した小さなマイケル少年が現れ、「もっと聞きたい?」という文字がスクリーンに。大きな歓声は、「聞こえないよ!」という言葉が現れると同時にあたたかな笑いに変わった。キャストがほぼ総出演して披露された『バッド』、そして『ブラック・オア・ホワイト』。“君が黒人か白人かなんて、どうでもいいことさ”というマイケル自身のメッセージ同様、このステージを作っているメンバーもまた、肌の色も年齢も、きっと生まれた町も育った環境もバラバラな男女たち。人種や性別、そんなつまらない枠をとっぱらい、音楽を通じてひとつになれること。手を携えて素晴らしい世界を作っていけることをマイケルは音楽を通じて私たちに伝え、遺してくれたのだ。そんな思いが去来する中、ステージではメンバーひとりひとりとともに、素晴らしい音楽を奏でてくれたバンドも紹介され大きな感動に包まれたまま、『スリラーライブ』は幕を閉じた。

thrillerlive_final.jpg ロビーには、グッズと一緒にマイケル・ジャクソンのパネルも展示され、写真撮影をする行列が出来ている(巨大パネルの前に立つだけでゼロ・グラヴィティが体験出来るコーナーも!)。終演後は、キャストの数人がロビーに登場し、激しいダンスステージを終えた直後にもかかわらず、疲れたそぶりも見せずにサインや握手をし、ファンたちと言葉を交わす。興奮と歓喜でにぎわうロビーで「若返ったわ」と嬉しそうに話す奥様ファン、子供連れのママ友達のグループもいれば、20代前半と思しき男女たちも。様々な世代を虜にするマイケル・ジャクソンのエンタテインメントの偉大さを今一度実感すると共に、マイケルと同じ時代を生きたことを幸せに感じる。誰の中にもマイケルは生き続ける、それを心から実感させてくれる『スリラーライブ』。大阪公演は12月27日(木)まで。マイケルファンならずとも、この貴重な機会をお見逃しなく!

 

Text by 梶原有紀子
Photo by 田浦ボン



(2012年12月19日更新)


Check

Set List

マイケルの歴史を網羅した
全32曲140分大満足のステージ!

 
『THRILLER Live/スリラーライブ』
12月18日(木) at 森ノ宮ピロティホール
 
【ACT 1】14 SONGS
(OVERTURE)
01. ABC ★
02. 帰ってほしいの ★
… I want You Back
03. アイル・ビー・ゼア ★
… I’ll Be There
04. 愛ある世界へ ☆
… Show You The Way To Go
05. ハートブレイク・ホテル ☆
… This Place Hotel
06. シェイク・ユア・ボディ ☆
… Shake Your Body
07. 今夜はブギー・ナイト ★
… Blame it on The Boogie
08. あの娘が消えた ☆
… She’s Out of My Life
09. オフ・ザ・ウォール
… Off The Wall
10. ゲット・オン・ザ・フロアー
… Get On The Floor
11. ロック・ウィズ・ユー ☆
… Rock With You
12. さよならは言わないで ★
… Never Can Say Goodbye
13. 今夜はドント・ストップ
… Don’t Stop ‘til You Get Enough
14. キャン・ユー・フィール・イット
… Can You Feel It ☆

【ACT 2】18 SONGS
01. スタート・サムシング
… Wannabe Starting Something
02. ダンシング・マシーン ★
… Dancing Machine
03. P.Y.T(Pretty Young Thing)
04. 今夜はビート・イット
… Beat It
05. ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール
… The Way You Make Me Feel
06. キャント・ストップ・ラヴィング・ユー
… I Just Can’t Stop Loving You
07. スムーズ・クリミナル
… Smooth Criminal
08. ダ-ティ・ダイアナ
… Dirty Diana
09. デンジャラス
… Dangerous
10. マン・イン・ザ・ミラー
… Man in The Mirror
11. ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス
… They Don’t Care About Us
12. ヒール・ザ・ワールド
… Heal The World
13. ビリー・ジ-ン
… Billie Jean
14. スリラー
… Thriller
15. バッド
… Bad
16. ブラック・オア・ホワイト
… Black or White
17. スムーズ・クリミナル~リプライズ
… Smooth Criminal Reprise
18. スリラー~リプライズ
… Thriller Reprise

※★…ジャクソン5曲
※☆…ジャクソンズ曲

上映時間:約140分 (休憩15分)

Live

完売公演も続々、後半が狙い目!
1日2回公演で12/27(木)まで開催中

『THRILLER Live/スリラーライブ』
チケット発売中 Pコード422-662
▼12月18日(火)~27日(木)
(火)(水)(木)(金)14:00/18:30
(月)(土)(日)昼12:00/16:00
※12/20(木)・25(火)休演。
森ノ宮ピロティホール
S席8500円 A席7500円
※一部公演にてS席(注釈付)8500円、立見6500円を販売致します。
キョードーインフォメーション■06(7732)8888
※4歳以上はチケット必要。4歳未満は入場不可。
※S席(注釈付)は、端よりのお席となりシーンにより一部見えづらい場合がございます。予めご了承ください。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

リピーターチケット販売開始!

※森ノ宮ピロティホール
会場ロビー内のみで販売

ご来場されたチケットの半券ご提示で、1枚のチケットにつき他公演のチケットをS席5000円、A席4000円にて4枚までご購入頂けます。

【交通】長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」2番出口から徒歩約2分、JR環状線「森ノ宮駅」から徒歩約5分

 
『THRILLER Live/
 スリラーライブ』公式サイト

http://thrillerlive.jp/


PHOTOS OF PREVIOUS CAST MEMBERS


PHOTOS OF PREVIOUS CAST MEMBERS


PHOTOS OF PREVIOUS CAST MEMBERS