ホーム > インタビュー&レポート > 超新星主演の韓国発ジュークボックス・ミュージカル 『RUN TO YOU ~俺たちのストリートライフ~』 ただいま大阪松竹座で上演中の本作について 韓国ミュージカル界の実力派、チョン・ウォニョンと クァク・ソンヨンにインタビュー!
--ぴあ関西版WEBです。今日はよろしくお願いします。『RUN TO YOU ~俺たちのストリートライフ~』が日本に初上陸となりましたが、まずは大阪のお客さんの印象を教えてください。
チョン・ウォニョン(以下、ウォニョン):初めての日本公演ということで、台詞も字幕です。シーンによっては字幕を通してお伝えすることが難しいのでは?と思っていましたが、蓋を開けてみれば、お客様は僕たちと同じ感覚を持っていただいていて、韓国よりも盛り上がっていると思います。中には何度も足を運んでくださるお客様もたくさんいて、楽しく舞台に立たせてもらっています。
クァク・ソンヨン(以下、ソンヨン):昨年、南座で上演された韓国ミュージカル『宮』の時もお客様は心を開いてくれて、オーバーな表現をしなくても心の動きが伝わリました。今回も、一緒に楽しんで、一緒に喜んでくださっていて、とても感動しています。
--劇中に流れるDJ DOCの歌詞は社会的メッセージがとても強いと思うのですが、楽曲に共感することは何ですか?
ウォニョン:この作品は、最初のワークショップから参加しています。ワークショップとは、台本が出来上がった後に、本当にこの作品がミュージカルとして上演できるかどうか、制作や作家の方と一緒に検証する作業です。DJ DOCは韓国ではワイルドなイメージがありますが、彼らの歌には愛と青年の成長という2つの重要なポイントがあると思っています。社会に対する反抗というよりも愛を歌っていると思いますね。
ソンヨン:DOCは思春期によく聴いていましたが、メッセージ性の強い歌だけでなく、キュートな歌や、バラードもあります。そういったものがある中で、『RUN TO YOU』での楽曲は今の時代に合った歌だと思いますし、今、ウォニョンさんが言ったように、若者たちの心を代表した歌だと思います。主人公たちの成長過程や愛について、そして心を伝えた歌だと思います。
--『RUN TO YOU』は今の韓国の若者事情をすごく反映していますが、この作品を日本で上演するということについてはどう思われますか?
ウォニョン:そうですね。日本でも韓国でもどこでも、誰しも一度はぶち当たったことのある経験を描いているので、日本の方も同じように感じ取ってもらえると思います。
ソンヨン:劇中に出てくる若者たちは、仕事と愛、どちらを選ぶかという岐路に立たされています。それは誰もが通過することだと思うので、どのように乗り越えていくのかをお伝えできればと思っています。
--なるほど。ウォニョンさんは韓国でも出演されていますが、日本版との違いはありますか?
ウォニョン:実は韓国ではジェミン役よりもスチャン役の方が人気あったんです。でも、日本ではジェミン役を超新星の二人が演じているので…。
ソンヨン:泣かないで!(笑)
ウォニョン:(笑)。お客様がみんな、ジェミンの方を見ているのです。握手の時もみんな、ジェミンを見ながら…。って、これは冗談ですが、ちょっと本音も…(笑)。ただ、今は少しずつ僕の方にも視線が来ているのを感じています(笑)。
--(笑)。では、演じる上ではどうですか?
ウォニョン:演技の上では特にありませんが、ワークショップも含めると日本公演は4回目の出演になります。当初、スチャンはセヒに片思いをする役ではなかったのですが、次第に片思いというふうに変わっていきました。また、日本ではセヒ役がソンヨンさんになったので、相手が変わったことで台詞から受ける印象などは変わりましたね。
--ジェミン役もスチャン役ともWキャストで、ソンヨンさんは上演期間中にお相手が変わりますが、この点についてはどうですか?
ソンヨン:そうですね。キャストの方それぞれ性格も違いますし、オリジナルの魅力を持っていらっしゃるので、本番でどうなるか楽しみにしているところです。
--では、話を変えまして、お二人は大阪をどのように楽しまれていますか?
ウォニョン:日本は何を食べてもおいしい、何を飲んでもおいしいと聞いていたのですが、今は喉の管理が大変で、早く寝ることを心がけています。韓国と日本の一番の違いは、韓国に比べて日本は公演時間が早いんです(※韓国では、ほとんどの公演が20時開演)。2回公演の時など早い時間から喉の調整をするので、今は節制していますね。なので、まだゆっくりと楽しめていませんが、道頓堀の有名なお店には行きましたね。
ソンヨン:私は先日、黒門市場に行きました。ショッピングセンターや繁華街より庶民的な場所をぶらぶらと歩くのが好きなので、黒門市場でもたくさん歩きました。お好み焼きの「オモニ」という有名なお店にも連れていってもらったり、「金龍ラーメン」も食べましたよ! あと、京都の南座に行って、清水寺や錦市場にも行きました。すごくよかったです。私は楽しんでますね(笑)。
ウォニョン:大阪に家があるの(笑)?
ソンヨン:(笑)。地元感覚で巡っていますね。
ウォニョン:そういえば、日本のタクシーはドアを開けてくれますよね。韓国では自分で開けるので、日本のタクシーに慣れて向こうに帰ったら、ただ立ちつくしてしまうかもしれません(笑)。
--(笑)、気をつけてください。では最後に、『RUN TO YOU ~俺たちのストリートライフ~』の見どころを教えてください。
ウォニョン:この作品は韓国でも初めてのヒップホップミュージカルです。ジュークボックス・ミュージカルはたくさんありますが、アバの楽曲だけで構成されたミュージカル『マンマ・ミーア!』のように、DJ DOCの楽曲だけが使われています。とてもワクワクして、楽しいミュージカルなので、俳優がステージで跳ねている時は、周りの人の目は気にしないで一緒になって踊ってください。あと、僕のことを見てください(笑)。
ソンヨン:ライブだと思って、一緒に楽しんでいただければと思います。歌や踊りを通して作品の世界を伝えていきたいと思っていますので、応援してください!
--ありがとうございました。
(2012年10月24日更新)
発売中
Pコード:423-690
(公演日8日前まで販売)
▼開催中~11月4日(日)
大阪松竹座
1等席12000円
2等席9000円
3等席5000円
4等席2000円
[作][演出]ソン・ジェジュン
[音楽]DJ DOC
[出演]グァンス(超新星)/ゴニル(超新星)/チョン・ウォニョン/ソ・ギョンス/カン・ホンソック/クァク・ソンヨン/他
未就学児童は入場不可。韓国語上演・日本語字幕付。一部Wキャストあり。
[問]大阪松竹座[TEL]06-6214-2211
大阪松竹座
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/
前売り券は各日公演日8日前まで販売
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1240562
ジェミン役(Wキャスト)…グァンス(超新星)、ゴニル(超新星)、
スチャン役(Wキャスト)…チョン・ウォニョン、ソ・ギョンス
ジョンフン役…カン・ホンソック
セヒ役…クァク・ソンヨン
[Wキャスト]
10月6日~21日:グァンス、チョン・ウォニョン
10月23日~11月4日:ゴニル、ソ・ギョンス
音楽に対する情熱と、歌手という夢を持っているジェミン、スチャン、ジョンフン。夢をつかむためにナイトクラブで働きながら暮らしているが、さっぱり道は見えない。そんなある日、彼らに興味を持った有名音楽事務所が、デビューを提案する。“ストリートライフ”というグループを結成した三人は、強力なラップ、心に響く歌詞、ノリのよいメロディーを武器に、一躍人気歌手に踊り出る。一方、リーダーのジェミンは自分達の将来を考え、恋人・セヒとの別れを決意する。成功を手に入れた彼ら、しかし数々のものを犠牲にし、自分たちに何も残っていないと気づいた三人はある決断をする―。
(公式サイトより)
【カーテンコール☆写真撮影OK☆イベント】
10月27日(土) 12:00公演 ★グァンス出演
10月23日(火) 13:00公演 ☆ゴニル出演
10月30日(火) 13:00公演 ☆ゴニル出演
【ハイタッチ会】
10月21日(日) 17:00公演★
10月24日(水) 13:00公演☆
10月26日(金) 17:00公演☆
10月28日(日) 17:00公演☆
出席キャスト(予定)
★…グァンス、チョン・ウォニョン、カン・ホンソック、クァク・ソンヨン
☆…ゴニル、ソ・ギョンス、カン・ホンソック、クァク・ソンヨン
※各イベントとも、注意事項等、詳細はチケットぴあWEBサイトをご覧下さい。