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オシャレなものから、ベタなものまで…
チラシで見るよしもと芸人たちのイベント録!

落語、漫才、講談、浪曲など上方演芸と上方喜劇に関する資料を収集、保存、研究、展示している大阪府立上方演芸資料館・ワッハ上方。4月1日(金)からは府の指定管理を受けた吉本興業が同館の運営を始め、同時に第一弾企画展として『チラシ百花繚乱』がスタートした。

11040132.jpgこの『チラシ百花繚乱』とは、1990~2000年代の約20年間になんばグランド花月や旧baseよしもとなど各劇場で行われたイベントのチラシを常時約300枚展示し、入れ替えなども含め8月30日(火)までの期間内に約1000枚以上のチラシを展示してゆくもの。

初日、同館を訪れた坂田利夫、矢野・兵動 矢野、シャンプーハットは、一面に張り巡らされたチラシをしげしげと見つめ、感慨深い表情に。

坂田は、「みんなオシャレやね。お笑いのチラシっていったらベタなイメージがあるけど、自然体に写ってたりして。これとかね…」と、指を差したのがイラストを用いたチラシ。一同、「よりによってイラストですか!」。

11040133.jpgまた、矢野はコンビの単独ライブ『漫才病』のチラシを見つけ「これ! 平成19年に初めてNGKでやったイベントの!」とハイテンションに。そしてぐるっと見渡して「これ!」と一枚のチラシの前で立ち止まった。そのチラシとは『矢野の話を聞け!』というソロイベントのもの。紙質にこだわった思い出の1枚だそう。「こうしてみると、チラシも自分たちが生きてきた証のひとつ。イベントが終わったら廃棄するものを、こうして見せてくれてうれしいね」。

そしてシャンプーハット・小出水は、「チラシにも歴史を感じますね。もう芸人を辞めている人もいれば、今、大ブレイクしてるコンビもいる。baseよしもとのメンバーも今となっては錚々たる顔ぶれで、当時、同じ土俵の上でがんばってたんやなぁって思いますね。僕はあごひげを伸ばしている時代の写真もあって、今みたらテレちゃう。テレ出水テレ樹で~す」。

シャンプーハット・てつじは「人のチラシを見るのもめっちゃ楽しい。覚えてるイベントもたくさんありますね」。また、自分たちのソロイベント『かさぶた人間』のチラシでは、「これ、初めてNGKでイベントしたときのものですわ。今となっては信じられませんが、このとき、写真集も売ってたんですよ」。

「シャンプーは元祖ビジュアル系でしょ。このチラシからもう笑わかす気ゼロや!」(矢野)

「いやいや、尖ってたって言ってくださいよ!」(てつじ)

と、ここで笑わかす気満々の坂田のチラシが紹介されて…。

11040134.jpgイベント名もずばり『エロ師匠とアホ師匠 ~きん枝と坂田の2.26~』。1995年に桂きん枝と行ったイベントなのだが、内容に関しては「覚えてないな~(笑)。」(坂田)。

また四代目林家小染のイベントチラシを発見した坂田は、「小染くん、懐かしいな~。昔、四畳半のアパートで僕ら同棲してたんやで…」と当時のエピソードを語った。

それぞれ、チラシ1枚にさまざまな思い出が詰まっているようで、話も尽きない様子。時代の変遷から懐かしさや目新しさも楽しめるこのチラシ展、なんばグランド花月やなんば 5upよしもとへ起こしの際に、ぜひ立ち寄ってみて。




(2011年4月 1日更新)


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開催情報

ワッハ上方企画展『チラシ百花繚乱』

▼4月1日(金)~8月30日(火)
11:00~18:00(予定)
※水曜休館。5/4(水・祝)開館、5/6(金)休館
ワッハ上方4F 展示室
一般400円 大・高250円 中・小100円
[問]ワッハ上方[TEL]06(6631)0884

大阪府立上方演芸資料館 ワッハ上方
http://www.wahha.or.jp/