ホーム > インタビュー&レポート > テンダラーがなんばグランド花月で単独ライブを開催! 気になる内容や、近ごろのお二人についてインタビュー
2月13日(日)、“笑いの殿堂”なんばグランド花月で8年ぶりの単独ライブを開くテンダラー。単独ライブの構成内容はもちろんのこと、この時期に開催することになったきっかけや、ふたりの“意識”などを聞いてみました!
―― @ぴあ関西です。今日はよろしくお願いします。8年ぶりのなんばグランド花月での単独ライブですが、まずは前回についてお聞きします。前回はどんなライブだったんですか?
浜本広晃(以下、浜本)「前回も新ネタをいろいろやって、あと、大きい会場でイベントをするときはプラスアルファでネタ以外のこともするんですが、前回はイリュージョンのようなものをしました。僕がルパンで、白川が銭形で。僕がダンサー扮する警官に捕まえられて、舞台上で布をかぶせられるんですけど、その布をパ~っと外したらそこには銭形がおって、ルパンは客席から出てくるっていう、本格的なものをやりましたね。今回もそういうふうなサプライズを考えてます」
―― 単独は目前ですが、サプライズの練習などはもうされてるんですか?
浜本「こないだしました。広島に手伝ってもらえる友達がいるんで、広島に行って練習して、で、ちょっと首の筋を痛めました……(笑)」
―― 割と激しい感じなんですか?
浜本「ある種、激しいですね(笑)」
―― なるほど。そしてゲストがブラックマヨネーズで。ブラックマヨネーズとの舞台はどんなことをお考えですか?
浜本「baseよしもとにいたころも、僕たちの単独ライブに、ちょこちょこ出てもらってて。ブラマヨのふたりにドッキリ仕掛けたりとか、ゲームコーナーとか、ようやってたんですよ。今回は当初、トークをしようかなって思ってたんですけど、昔みたいに舞台でわぁわぁ言ってゲームを楽しむのもおもしろいなって思って、昔やってたようなゲームコーナーを一緒にやろうと。ブラマヨ用に考えたゲームも作ったんで、楽しんで見てもらえたらいいですね」
白川悟実(以下、白川)「ブラマヨとのコーナーは久しぶりなんで、楽しみですね。多分、ふたりのリアクションも変ってるでしょうしね」。
―― 共演されるのも久しぶりですか?
浜本「久しぶりですね。こないだ『寛平まつり』のときに一緒になりましたけど、それはトークでしたからね」
―― じゃあ、baseよしもと以来ですか?
浜本「そうですね~。あと、僕たちがNGKで行った単独ライブの第1回目ってテレビ収録があったんですよ、その前説をブラマヨがやってくれて。それを小杉が覚えてくれてて、前説以来ですね~って言うてました」
―― ではこの時期、8年ぶりに開催するに至ったいきさつを教えてください。
浜本「この8年間、僕たちは何もしなかったのかっていうと、山ほど単独ライブをやってきたんですよ、細かく。いろんなイベントをやってきたんですけど、全部2、300人ぐらいのキャパのところでやってて。そんな中で、『上方漫才大賞』を目指したいなって思ったときに、小さい会場でやっても目立たないんですよね、あんまり。打っても響かないというか。ずっと打ち続けてはいるんですけど、全然響いてない感じがして。それで、これからは1年に1回、大きいところでやっていこうかってなって、その第一歩ですね」
―― なるほど。8年の間には結成15周年もありました。この間に、何かご自身の中で変ったことなどありますか?
浜本「白川くんが40歳になったことですね」
―― ああ、前回は32歳だったんですね。
白川「そう。だから今回、動きのキレがちょっと心配ですね」
―― 32歳のときはイリュージョンもばっちりで……。
白川「はい。でも、そのときも大概太ってて大変でしたけどね(笑)。今回はとりあえずキレですね」
浜本「今回はそこもフォローしつつ……。そういう部分がバレないように(笑)」
―― 浜本さんがお隣で見てても、年いった…
浜本「年いったな~って思うことですか(笑)。“昨日、深酒したな”っていうのはわかりますね」
―― どうなるんですか?
白川「顔のむくみがすごい」
浜本「昨日、朝まで行ったんやろうなみたいな」
白川「むくみがずっと取れてないかも。その深酒もあんまりできへんようになりましたしね」
―― 40歳になってみてどうですか?
白川「楽しいですね! みんなが笑ってくれるから、いい意味で。“40歳!? 見えへんな!”っていうリアクションとか」
―― 弾けてるイメージがありますね、若い頃より。
白川「弾けんとね! 老け込んでいくからね!」
―― 浜本さんは全然、体型もお変わりになりませんね。変ったことは、白川さんが不惑になったこと……。
浜本「そうですね~、あと、僕がしれっと焼き鳥屋をオープンをしたくらいですかね(笑)」
―― いや、しれっとじゃないと思いますよ(笑)。では、お話をまた単独ライブに戻しますが、なんばグランド花月で単独をするということは、おふたりにとってどんな位置づけですか?
浜本「高校球児にとっての甲子園、聖地ですね。NGKでやるとなると、いつもとはまた違う気合が入ります。NGKの舞台のためのネタを書いてるときも、気になるところは徹底的に追求するというか、妥協しないところがありますね。もうちょっと、もうちょっとっていうのが増えていきます」
白川「やっぱ特別ですね、上に本社もあるしね」
―― 甲子園といえば砂を持って帰るのが恒例ですが、それがNGKとなると…。
白川「そうですね~、使えそうな備品とか(笑)?」
―― お盆とかですかね。
浜本「まあ、むっちゃダサく言うんやったら……“お客さんの笑い”にしときましょか(笑)」
―― おお~。
白川「ほんで俺、お盆かいな!」
浜本「俺、ええこと言うてるのにすべってる!」
―― では、2011年、どんな一年にしていきたいですか。
浜本「今年から1年に1回、NGKでイベントをやっていこうと思って。やっていくためには自分たちも、メディアをもっと意識しようと思ってます。関西でレギュラー番組が持てるように、また1からがんばっていきたいですね」
白川「イベントを定期的にやって、“やってる!”っていうのが伝わるように。“あ? やってたん? 知らんかったわ”じゃなくてね。テレビに出るのもそうですけどね、存在をどんどんアピールできるようにやっていきたいですね」
浜本「僕たちが狙える賞って、もう『上方漫才大賞』しかないんですよ。また、『上方漫才大賞』って“こうしたら獲れる”っていう、わかりやすいコンテストとかもないんで、地道にがんばるしかない。どこで認めてもらえるかわかんないですけど、名前がいろんなところで挙がるように、いろんなことをやっていきたいです。燃費だけはいいんで、我々は。止まらんとやっていこうかなって思います」
―― その「1からがんばる」と思われた、そのきっかけは何ですか? 結成15周年も過ぎ、数字の表現だけで言うと、特別なタイミングではないと思うのですが。
浜本「明確な目標があった方がいいじゃないですか。それで、ふたりでいろいろ話し合って、意見がこじれることもあったんですけど、でもやろう!ってなったときに、“『上方漫才大賞』ってあるから、どこでどう認めてもらえるかわからないけど、それに向けてがんばろう”ってなったことですね」
--初心に戻るということですね。
浜本「そうですね、はい。本当に。この年ですけど、初心に戻って」
―― そのことで、生活に変化とかありましたか? いつにない習慣がついたとか。
浜本「今まで日記とか書いてなかったんですけど、1日1日、日記まではいかないですけど、ちょっと書くようになりましたね。1、2行ですけど、記録をとるようになりました。何となく書こうと思って、新しいノートを買って、書いてます。ネタとかも、今までは頭で考えてて、メモを取ることなくずっと覚えてたんですけど、えらいことで、“あれ、どうやったっけ?”っていうのが多なったんで(笑)、まあ、そういうこともあって書き留めるようになりましたね」
白川「僕は常に書き留めてます。忘れるんで(笑)。携帯メモにも書いてるし、手帳にも書いてるし」
―― どこに書いたか忘れたということはありませんか?
白川「ええ!? それジジイやないですか! でも、メモったものを見返したとき、暗号みたいになってて“何これ?”っていうことはありますね」
―― 白川さんは生活の変化はありますか?
白川「ボーっとする時間はなくなりましたね。とにかく何かに使おうと」
―― 有効的に。
白川「そうですね。寝る時間も少なくなりました。人生、あと何年やって思ったら時間がもったいない」
―― 30年は確実にあるのではないですか?
白川「30年は無理ちゃいますかね~? 自分では60歳じゃないかと思うんで(笑)、あと20年と思ったらね、時間がないですね」
―― そうなんですか…。では最後に、ここをご覧になっている読者の皆様へメッセージをいただけますでしょうか。
浜本「ネタはもちろん、プラスアルファの部分で、僕らしかできないようなことをお見せします。ほかのコンビの単独とは違うなって絶対思ってもらえると思うんで、本当に楽しみにしていてください!」
白川「会場が大きいところなんで、大きいところなりのプラスアルファをお楽しみに! もちろんネタも!」
―― しかも今年から年に1回。楽しみですね!
浜本「そうですね。これからもがんばります!」
―― 今日はありがとうございました。
(2011年2月 7日更新)
▼2月13日(日) 19:30
なんばグランド花月
全席指定2500円
[出演]テンダラー
[ゲスト]ブラックマヨネーズ/他
※この公演は終了しました。