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全国制覇のあとは新たな相棒と
パワーアップする次の物語へ

今年7月、826askaはライブで全国47都道府県を巡り終え、エレクトーン奏者として初めて全国制覇を達成。また10月にはYouTubeチャンネルの総再生回数が3億を突破し、まさに快挙続きといったところだ。そこでぴあ関西版WEBは、約1年半ぶりとなるインタビューを実施。昨年、オリジナル曲5曲を含むアルバム「Infinity」を発表し、この秋には新たなツアー「826aska Live Tour 2026 Genesis」も行う彼女に、気になる近況や記録更新のことなどたっぷりと話を聞いた。思わず期待が高まるエレクトーンならではのエピソードもお見逃しなく。

――前回のインタビューからおよそ1年半。その間にいろいろと記録を更新されていますね。まず、移動車のaska号が走行距離20万kmに到達。赤道約5周分だそうです(笑)。

「もう、本番より移動時間の方が長い時とかありますもんね(笑)。移動中はMCを考えたり......あと寝てます(笑)」

――その移動距離にともなうように、全国47都道府県でのライブ開催も達成。これはずっと狙っていたんですか?

「いや、最初から全都道府県に行こう!とは言ってなくて。たぶん前回の取材の時も掲げてなかったかな?って。でも、いろんな所に行かせていただくから、あれ、これ制覇できるかも!?ってなって、せっかくならやろうよ!っていうので、なかなかライブに行けない県......青森とか岩手とか、そういった場所には全国制覇ライブで行くことに。ホームページで日本地図を更新(ライブを開催した都道府県をチェック)したりしてました。私的には(なかなか行けない都道府県に)ファンの方はいるのかな?と思ってたんですけど、行ってみたら初めての場所でも意外とその地元の方が来てくれて、ここにも私のことを知ってくれてる人がいるんだ!って知る機会になってうれしかったですね」

――全国制覇ライブで印象深かった所は?

「最後が鹿児島だったのでファイナル感がありました。ついに達成した!っていうので感慨深かったし、東北も普通に行く機会が少ないので岩手、青森、秋田とかも印象に残ってますね」

――そしてYouTubeチャンネル総再生回数が3億を突破し、チャンネルは今年で17年目に。長く続けられる秘訣は?

「私のYouTubeは毎日投稿とか週1投稿とかではなく、わりとマイペースにやらせてもらえてる部分があって......。それに最初は趣味の感じだったし、自分が出したいタイミングで、自分が納得できるものを投稿しているので、その分、ファンのみなさんも繰り返し何回も見てくれることが多いかなと。動画の本数的にはそんなに多くないんですけど、やっぱり何回も見てくださってるおかげですね」

――今、多くの人がYouTubeでバズる秘訣を知りたいと思うんですが、なにかありますか?

「いや、私もその1人なんで(笑)。でもなんでしょう......バズるのって。今、最初の6秒が大事とかって言うじゃないですか。インパクトとかね。ただ、私の場合は音楽のコンテンツなんで、そこは難しいなって思いつつ、(考えるのは)衣装とかサムネとかですよね。やっぱり目をひきつけるように。でも私はみなさんほど、気にしてないというか、古来からの(方法)っていうか。令和にのってないと思います(笑)」

――でも3億回ですから(笑)。長くやっていると、時とともに視聴者の反応の変化も感じますか?

「そうですね。バズでいうと、たとえばTikTokとかで流行ってる「○○○」って曲をやってほしいっていうコメントがバッ!と来ることがあるんですけど、でも、その3週間後にはまったくその曲のリクエストは来ないみたいな(笑)。曲の流行り廃りがすごくはやいっていうのはありますね。だからあまり流行りを気にし過ぎないようにはしてます」

――そういえば、3億回達成記念の配信を見たんですが、ライブチャットがすごく盛り上がっていました。

「たしかにしゃべってるくらいの感じで書いてくれる方もいます。私も、今日何食べたの?とか、投げかけるっていうのをやったりしてますね。そうするとみなさんも書いてくれるので。コール&レスポンス(笑)。あと、配信を見てくれてコメントしてくれてる方はほとんどライブにも来てくれてる方なので、顔と名前を認知してますね。ファンの方とは交流する機会もたまにあるし、ライブ終わりに待ってくださってたりすると、その時にちょっと会話したりとか。どこから来られたんですか?って。それでみなさんグイグイきてくださるんです。やさしいファンが多いんです」

――活動が長くなれば、ファンとの付き合いも長くなりますよね。

「そうなんですよ。家庭の事情でしばらく(ライブに)来られなくなりますとか、ちゃんと報告してくれるんです。孫が産まれて......とか説明してくれます(笑)」

――3世代でのファンも増えそうですね。さて、前回の取材から約半年後の2025年10月にアルバム『Infinity』を発表。取材時、話に出ていなかったですよね。

「がんばって作ってました(笑)」

――オリジナル曲には、エレクトーンが得意とするオーケストラサウンドを感じる表題曲「Infinity」だけでなく、ダークな曲「蒼炎」もあって、これまでのイメージをいい意味で裏切られました(笑)。

「そうなるように作りました(笑)。ずっと明るい曲が多かったので、「蒼炎」は全然今までにないイメージの曲を作りたいなって、ダークな曲を作ろう!と思って作ったんです。「Infinity」は壮大な、鳥が冒険してるみたいな、世界中を旅してるイメージで作りました。知らないジャンル(の曲を作るの)は新しい発見にもなりますね。でも、実は普段から聴く曲にはダーク系も多いので。戦闘BGMみたいな曲がけっこう好きで(笑)。よくゲーム音楽も演奏してるので、自分が演奏している曲の中から、なんかこういう感じっていうのを想像して作ってますね」

――好きなアーティストやジャンルは?

「アーティストさんっていうより、曲で(選んで)聴くかもしれないです。サントラが多いですね。「鬼滅(の刃)」とか、アニメのサントラ。「進撃の巨人」のサントラがすごくかっこよくて......」

――たしかにアルバムには「Ashes on The Fire」(「進撃の巨人」)も収録。かわいらしいから「ちいかわ」とかが好きなのかな?と勝手に思ってました(笑)。

「『ちいかわ』、見たことないんです。私、「ちいかわ」味ありますか(笑)?」

――『進撃の巨人』よりはあるかな(笑)。

「(「進撃の巨人」は)血がたくさん出てます(笑)。でもすごくおもしろいんですよ、アニメとして。深い話ですね。考察したり、考えたりするのが好きなんです。あ、でも「クレヨンしんちゃん」もずっと好きですよ(笑)」

――なるほど(笑)。ちなみにアルバムに対するファンの反応はいかがでしたか?

「「また逢いたい」っていうしっとりしたオリジナル曲があって、ピアノの音色を主に使ってるんですけど、そういうバラード系の曲も今までなかったので、けっこう好評でした。このアルバムではいろんなジャンルを弾いてますね」

――YouTubeでもしっとりとした「千と千尋の神隠し」の「あの夏へ」をピアノ&エレクトーンで演奏していましたよね。画面を分割して2人のaskaさんが同時に演奏。

「あれはピアノ&エレクトーンでコラボできる楽譜を使ってるんです。うちにピアノもあるのでせっかくだから、エレクトーンでピアノの音っていうよりかは本物でって。あと、最初はピアノを習ってたっていうのもあって、ピアノも忘れないようにと」

――同様にエレクトーン2台でアース・ウインド & ファイアーの「セプテンバー」も。1人2役的な演奏は難しそう。

「あれもエレクトーン&エレクトーンの楽譜があるんですけど、リズムを流してるのは片方だけなんですよ。片方のエレクトーンがリズムを流して、一方のエレクトーンはその音を聴きながらやらないといけない。(2台を)合わせるけど、体は1つしかないから、録音した演奏を流して、それを聴きながら合わせてるんです。だから難しかったですね。実は(使用する)エレクトーンが新しく今年発売されたばかりのものになったんです。で、画面の右側のエレクトーンが新しいやつで、左側が今まで使ってたエレクトーンなんですけど、音の対比ができたらおもしろいかなってやってみたんです」

――おもしろかったので、またぜひ。ではライブの話も。まず前回のインタビューで、幅広い層に向けたセットリストを考えるのが大変だとお聞きしましたが、その後どうですか?

「変わらずですね。やっぱり演奏する曲が増えれば増えるほど、どれを選ぼうかな?って悩んじゃう」

――あと、ボーカルのある曲はイントロだけ盛り上がって人の声の音がピンとこない"イントロ詐欺"になるからやれないという話も(笑)。

「あ、しましたね(笑)。でも、少しずつポップスのボーカルがある曲も、コピーしたり、音作りをしていってます。ちょっとずつ、よりかっこよくなるようにって。やっぱりその方の歌声に合わせた音色を選ぶようにするのが大事で......。最近、中島みゆきさんの「地上の星」をやったんです。中島さんの声って低めでかっこいい感じで、トロンボーンとかラッパ系を合わせると"ぽく"なるんですね。っていうのを、楽器をいろいろ選びながら、どれが近いか?って聴いて、なるべくかっこよくなるようにしてます」

――彼女の特徴的なビブラートやこぶしはどうやって表現するんですか?

「えっと、右足に2つペダルがあるんですけど、その左側のペダルでピッチを上げ下げできるんですね。それで"うぉぉ"っていうのを、足で"うぉぉ"って(細かく足を動かす)やったり、"あぁぁ"みたいなのは、足を"あぁぁ"って(大きく)揺らしてるんですよ。そうやって足を使ったりしてますね。足がないとボーカルのある曲はなかなか難しいです。右足にかかってる(笑)」

――表現力が増して、ますますいろんな曲ができそう。なんなら演歌も行けるのでは(笑)?

「演歌。けっこうウケがいいんです。でも、あれこそこぶしがすごいんで、演奏するのがすごく難しいんですよ。もう右足が......(笑)。でも、レパートリーは増やしたいですね。ユーロビートとか? あまりやってないかも。ジャズとかも」

――夢が広がります(笑)。ではライブに話題を戻し、新たなツアー「826aska Live Tour 2026 Genesis」について。Genesisは創世記という意味ですが、全国制覇も終え、次のフェーズへ!という感じですか?

「Genesisは始まりっていう意味でもあるので、今回からさっき話に出た新しいエレクトーンでツアーを回ろうと思ってて。なので今までとはまた違う、新しい相棒と一緒に始まる物語みたいな感じです」

――エレクトーンのモデルが新しくなるとできることも増えるんですか?

「増えますね。ボタンが増えたり、スライダーがここ(上鍵盤の左側)にできたりして、音色の数が増えました。あと、左の鍵盤が増えたんですよ。あっ、鍵盤増えてる!って(笑)。勉強しながら......ですね。自分がアップデートしないとっていう」

――次のツアーがより楽しみになりますね。

「アニソンとかクラシックとか映画音楽とか、いろいろなジャンルを......もちろん自分のオリジナル曲も含め......演奏したいと思ってますし、やっぱり自分がこだわって作った音色を使う、耳コピしたカバー曲とかにも注目してほしいですね。YouTubeとかの動画に出てない曲もあるので、ライブでペンライトとかを振りながら一緒に楽しんでもらえたらうれしいし、新しいエレクトーンをがんばって使いこなす様子も見てほしいです」

Text by 服田昌子




(2026年10月30日更新)


Profile

2001年8月26日生まれ。福井県在住のエレクトーンプレイヤー。名前は8月26日が誕生日であることから。YouTuberからプロのエレクトーン奏者となり、現在はコンポーザーとしてもその才能を発揮しつつある。5歳からピアノを習い始め、8歳でエレクトーンを始めると同時にYouTuberデビュー。STAR WARSの演奏が海外メディアで取り上げられ人気が上昇。その後、日本のテレビ番組でも取り上げられ、多数のメディアやイベントに出演し、徐々にその名を広めてきた。2026年10月、826askaのYouTube動画の総再生回数は3億を突破。チャンネル登録者数も90万人を超え、再生数100万回を超える動画は60本以上、なかには1000万再生をも上回る動画も複数存在するほどの人気を誇る。2019年3月にはヤマハミュージックコミュニケーションズよりメジャーデビューを果たし、10都市11公演の全国ツアーも成功させた。単独ライブではチケット完売実績も多く、名実ともに“最前線”エレクトーンプレイヤーと呼ぶに相応しい実力を遺憾なく発揮。また、2024年には福井新聞文化賞「新進賞」を受賞し、2025年には地元・鯖江市にて「めがねのまちさばえ大使」に就任するなど、地域活動も積極的に行っている。


Live

「826aska Live Tour 2026 Genesis」

【神奈川公演】
▼10月31日(土) 13:30/17:30
横浜ベイホール

PICK UP!!

【大阪公演】

▼11月8日(日) 13:30/17:30
梅田BananaHall
指定席-6000円
※4歳以上有料。3歳以下は保護者1名につき1名まで膝上無料。座席が必要な場合は有料。
※来場者特典あり。
※入場時、ドリンク代別途必要。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【愛知公演】
▼11月21日(土) 13:30/17:30
名古屋ReNY limited
【東京公演】
▼11月28日(土) 13:30/17:30
神田明神ホール


「826aska Christmas Live 2026」

PICK UP!!

【大阪公演】

▼12月19日(土) 13:30/17:30
PLUSWIN HALL 大阪
プレミアム-8260円
指定席-6500円
※4歳以上有料(3歳以下は保護者1名につき1名まで膝上無料。座席必要な場合は有料)。ドリンク代別途必要。来場者全員にクリスマスカードプレゼント。プレミアムご購入の方は、公演終了後2shot撮影有り。
[問]マックスファイブ■03-3861-0971

【静岡公演】
▼12月26日(土) 13:30/17:30
LIVE ROXY SHIZUOKA

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