ホーム > インタビュー&レポート > 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/TenTwenty)に 高樹リサ(FM802)がインタビュー ミュージシャンとしてのラジオは “自分にしかできないこと”を肩肘張らずに
高樹「まずは『JR西日本 presents 大阪ステーションシティ15周年記念 802 PSY TONE RADIO in 大阪駅』、お疲れ様でした。イベントを振り返っていかがですか? 終わった直後、ホヤホヤの気持ちを聞かせてください」
斎藤「すごく盛りだくさんでした。最初に思い浮かぶのは、ゲストのお三方がすばらしかったことですね。そのすばらしさのベクトルも三者三様で、それを自分の番組のイベントで惜しげもなく発揮してくださったということがうれしかったです」
高樹「実は大学の後輩だったという井上さんに対しては、やわらかな空気を作ってらっしゃるなって感じたんですけど......」
斎藤「山内総一郎さんや健司くんは、プライベートでよく連絡を取ったり、遊びに行ったりする仲で、そんな3人のなかで、ほぼほぼ初対面の井上さんが来てくださって、しかも1番年下で、逆の立場だったらなかなか勇気のいることだなと。それがありがたかったので......」
高樹「丁寧な向き合い方だなと思いました。そして番組のイベントは公開収録も含めたら、今回で4回目です」
斎藤「公開収録の1回目って......? 2回目は山村隆太(flumpool)さんで......」
高樹「1回目は大きなクリスマスツリーがあって......」
斎藤「あ、(ゲストが)田淵(智也)の時だ! 思い出しました。そっか~」
高樹「回を重ねるごとに楽しさは増していますか?」
斎藤「やる方の気持ちとしては、そんなに変わりはないんですけど、受け取られ方がだんだん育ってる感じはありますね。たとえば、オンエアでのやり取りとか、前回の公開収録のおもしろかったシーン(いますかー?、いるよー!のコール&レスポンス)を、今日もやってみたんですけど、そういうのが積み重なっていく感じがうれしいです」
高樹「もちろんアーティストではあるけれど、そういった意味ではラジオのイベントごとにラジオDJ感が強まってきた感じもしますか?」
斎藤「正直わかんない(笑)。無理なことは無理だし、重きを置いてるのはミュージシャンの活動なので、そこをブラすつもりはなくて。ただ、音楽を生業にしてるからこそ話せる話があると思っていて、そっちに思いっきり舵を切って肩肘張らずにやってるっていう感覚ではあります」
高樹「番組が始まって1年半以上が経ちますが、これまで振り返ってみて番組内での印象的なエピソードはありますか? ハイライトはいっぱいあると思うんですけど」
斎藤「いや~、いっぱいありますよ」
高樹「けっこうプライベートなお話をされたりとか」
斎藤「そうですね。今年4月から8月まで、毎月1か月を通してゲストに来てもらっていて......」
高樹「マンスリーゲストですね」

斎藤「これまで4時間も1人の人とがっつり話すってことがなくて、いろんなところで話してきた人でも、初めて出る話がたくさんあって......。普通に飲みに行ったり、15分のゲストだったりでは決して話せない、そういう(1か月で4時間話す)ラジオじゃないとできない話が、僕はすごくうれしくて、印象的だったと思います」
高樹「やっぱりスタジオに入ってラジオってなると、空気感は違いますか?」
斎藤「肩肘張らないのをテーマにしているので......(砕けた空気感)。僕自身ラジオにお呼ばれしてしゃべる機会があるんですけど、しゃべんなきゃいけないこと、これは外せないっていうことがいくつかあって、それをしゃべっているとあっという間に終わっちゃうことがあるんですよね。だから、そうじゃなく、プライベートの延長の話し方とか、もしくはほかのちゃんとしたラジオDJの方だったらしないような質問とか、それは自分にしかできないことなのかもなと思って、ざっくばらんに話をして、あとはスタッフの方を信じておもしろく使ってください!っていう(笑)。それでしかないですね」
高樹「スタッフとは1年半ずっと同じチームでやってるわけじゃないですか。だから、リラックスした空気感が感じられますよね」
斎藤「それは大いにありますね。ずっと物腰やわらかく付き合ってくれて、すごくありがたいし、そのおかげで今の『PSY TONE RADIO』の空気があると言っても過言ではないと思ってます」
高樹「新曲を番組で自ら解禁できる状況はどうですか? ラジオ側に解禁を託してくださることも多いですけど」
斎藤「ありがたいですね。自分の言葉でどういう気持ちで作ったとか......それはたぶん、1人でしゃべってないと出てこない曲への関わりだと思うんですけど......そういう曲振りができることもうれしいです。あと、タイムリーに今本当に話したい!っていうことを話せる場があるのも、自分の音楽活動においてすごくありがたいです」
高樹「これからの『PSY TONE RADIO』でやりたいことはありますか? ここまでFM802がいろいろと無理なお願いもしてきたと思うんですけど(笑)」
斎藤「いやいやいやいや(笑)」
高樹「逆に言うと、何かできるんだ!みたいなこともあると思うんですよ」
斎藤「そうですね。僕がこの番組やっててうれしかったことの1つなんですけど、GLAYのJIROさんとお食事に行けたんですよ。前後で番組やってるっていうだけの理由で(JIROがDJを務める『BUGGY CRASH NIGHT』は『802 PSY TONE RADIO』放送後の毎週土曜24:00〜オンエア)。だから、そういったつながりをもっと深めていきたいなって。夢物語ですけど、僕がギターを弾いて、JIROさんがベースを弾いてとか......」
高樹「おお!」
斎藤「そういうFM802じゃないとできない垣根の超え方をちゃんと形にしたいなって思ってますし、FM802にはそれを喜んでやってくれそうな方がたくさんいるなって思うので(笑)、そういう無茶をしたいですね」
高樹「手前みそな言い方をすると、それだけFM802を信頼してくださってるっていうことですか(笑)?」
斎藤「FM802の方って、おもしろいね!って言ってから行動に移すまでのスピードが圧倒的に速いと思ってて、そのフットワークの軽さと、行動に起こす熱や強さみたいなところを本当に信用してます。そういう局で番組をさせてもらってるからこそ、ちゃんと音楽で回収できるので、ま、しゃべりはかっちりはしなくてもいいか......みたいな(笑)。そういういい意味での甘えもあったりして、すごく頼もしいです」
高樹「ありがとうございます。JIROさんとのコラボ、実現してほしいです」
斎藤「DJバンドみたいなのもやってみたいです」
高樹「DJバンド、かっこいい」

斎藤「オチケンさん(落合健太郎)がドラム叩くとか......わかんないですけど(笑)。FM802はそういうのも楽しんでできるし、形にしてくれそうな局だなってずっと思ってますね」
高樹「もちろん肩肘張らずっていうテーマはあるんですけど、自分の中で番組に関する欲って高まったりしますか?」
斎藤「あ、高まんないですね(笑)。むしろ自分の軸足が音楽活動にあるんだなっていうのを認識するかもしれない」
高樹「インプットの場にもなってる?」
斎藤「インプットでもあるし、あと、お便りとかですね。お便りでライブに行きました!とか、この曲どういう風に作ったんですか?っていただいて、それに対してしゃべらせてもらうと、リスナーの方が喜んでくれてってなって、やっぱり自分はミュージシャンなんだなってすごく再認識します。音楽活動をするなかで、こういうしゃべりたいことがある!って時にしゃべれる場があることを含め、ミュージシャンとしてのラジオが僕の中で強い。だから1年半番組が続いてしゃべりに自信もついてきたから、これからはしゃべりをがんばるぞ!ってことは1㎜もないですね(笑)」
高樹「これからお迎えしてみたいゲスト......話してみたい方とかいらっしゃいますか? そういう欲は?? さっき番組だからこそ(じっくり話ができる)っていうことだったので」
斎藤「イベンターの方とか、ライブを作ってるスタッフの方とか、あとお世話になってるライブハウスの店長とか」
高樹「楽しそうですね」
斎藤「普通、ミュージシャンとか出役の方にゲストに来てもらうのが当たり前だと思うんですけど、一度ゲストにオチケンさんに来てもらったことがあって......。ミュージシャン以外の方と話せるのはすごく新鮮でした。(裏方の人は)自分の気持ちをしゃべる場もないまま働かれてるような気もしてるので、そういった方の声を聞くことで、自分もリスナーもライブのあり方や音楽のあり方の解像度が上がるんじゃないかなって。それはやってみたいですね」
高樹「やっぱりミュージシャンとしてDJをやってくださってるからこそのお話が、これからも『PSY TONE RADIO』で聞けそうですね」
斎藤「はい。楽しく続けられたらと思ってます」
写真提供:FM802/撮影:松本いづみ
文:服田昌子
(2026年10月14日更新)
毎週(土) 23:00-24:00
DJ斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/TenTwenty)
https://funky802.com/site/blog/1623
「802 PSY TONE RADIO」公式X
https://x.com/802PSYTONERADIO
「802 PSY TONE RADIO」公式Instagram
https://www.instagram.com/802psytoneradio/