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「この看板と皆の笑顔を引き連れて、全国ツアー回ってきます!」
ザ50回転ズ、初日・磔磔で魅せた新たなる旅の幕開け
『ROCK & ROLL JUNGLE! Tour』京都公演ライブレポート

今年もロックンロールバンド・ザ50回転ズが全国を駆け巡る時期がやってきた。初日9月6日(日)に行われた京都磔磔での公演。今回は、2024年に20周年ツアーの初日を飾ったこの場所から、全国22カ所を回る『ROCK & ROLL JUNGLE! Tour』がスタートした。5月には自身3度目となるヨーロッパツアーを回り、良い刺激を受けたであろうザ50回転ズの面々。憧れのハコで最高のロックンロールを鳴らし、元気に新たなツアーの幕を開けた。そんな初日の模様をレポートしよう。

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9月になった京都は、少し秋の気配。時折涼しい風が肌を撫でる過ごしやすい気温だった。今年のツアー初日もチケットソールドアウトの超満員。いつもはツアー初日特有のピリリとした空気が漂っているが、この日は緊張感もありながらも、期待感の方が上回っているようで、どこか和やかなムード。フロアを埋め尽くした老若男女のオーディエンスは、ソワソワした様子で開演の時を今か今かと待っていた。

磔磔のシンボルの蔦が絡まるステージには、ツアーのキービジュアルを想起させる赤&黄色のトルネード模様にツアーロゴがあしらわれた電飾が鎮座する。今回のツアータイトルが"ジャングル"とあって、磔磔はまさにピッタリの会場だ。

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定刻になり、2011年にリリースされたザ50回転ズの『ロックンロール世界紀行』に収録の「首狩族の逆襲」が流れると、オーディエンスは歓声を上げてクラップを響かせる。ヨーロッパからジャングルへ、まさに世界旅行だ。そしてお馴染みDr. Feelgoodの「Riot in cell block No.9」が流れると、フロア後方の木製の階段からボギー(ds&vo)、ドリー(b&vo)、ダニー(vo&g)がそれぞれポーズを取りながら(サービス精神旺盛!)入場。ダニーとドリーは、これまでの片腕に稲妻模様が入ったスーツを両腕に模様が入ったものにアップデート。より"ビリビリ"させた衣装でステージに上がる。

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ダニーが「ヘイ、やっと来たぜツアー初日ー! この曲から始めよう!」と叫び、ライブは「ロックンロール・マジック」から幕を開ける。とびきりのロックンロールサウンドに包まれ、ピカピカ光る電飾に彩られて、フロアはのっけからノリノリ! <ドキドキしてきた今までも ワクワクしたいぜツアー初日!>とダニーが感情を溢れさせると、さらに熱量がアップ。続き「始めるぞこっから!」と気合いたっぷりに叫び、ドリーがボーカルをとる「OH! ALL NIGHT LONG」へ。今度は横ノリでゴキゲンに揺れまくる。そして「レッツゴー3匹!!」を投下! ジャンプで染められたフロアは思い切り拳を突き上げる。ザ50回転ズの魅力と魔法に巻き込まれて、もう既に"楽しい、嬉しい!"が止まらない。

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興奮を抑えきれないフロアのあちこちから「カッコ良いー!」と声が飛ぶ。ダニーは「集まってくれた皆が1番カッコ良いよ! おおきに、ありがとう!」と返し、「待ち侘びてました『ROCK & ROLL JUNGLE! Tour』初日! たどり着いたなー!」と満面の笑みを浮かべる。敏腕照明スタッフ・テリー氏作の電飾を嬉しそうに紹介し、「最高の看板背負って、ワンマンツアー全国行ってきまーす!」と破顔して、早速ツアーグッズを紹介。Tシャツの絵柄はヨーロッパツアーの合間を縫ってダニーが描いた裏話を明かすなど、関西弁丸出しのマシンガントークも軽快だ。そこにドリーとボギーがちょこちょこツッコミを入れて爆笑をさらう。そんな様子から、本人たちのツアーへの喜びと期待がありありと伝わってきた。

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MCでダニーも触れていたが、ザ50回転ズにとって磔磔は、"立てたら解散してもいい"と言っていたほど憧れのハコ。それから幾度となく立っているのにも関わらず、彼らの姿は毎回新鮮に映る。それは彼らがロックンロールの魔法にかかったピュアな少年のマインドのままだからだろう。数々のレジェンドが伝説のライブをしたハコで、瞳を輝かせて大好きなロックンロールを鳴らす3人。結成から22年経った今も、そしてこれからも、ずっとその姿勢は変わらないだろう。その安心感と信頼がファンとの絆を固く結んでいるし、50回転ズを50回転ズたらしめている。

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「MONEY! MONEY!」「おねがいR・A・D・I・O」を疾走し、「エイトビートがとまらない」ではボギーが男らしいドラムボーカルを披露。ダニーとドリーは前に出て、ボギーを引き立てる。しかしアウトロでダニーのメロディアスなギターリフが炸裂したと思えば、"ジャーン! ジャーン!"と何度もポーズをキメて、見せ場をかっさらう場面も。ダニーの自由な振る舞いに「1回もやったことないことやるか?(笑)」(ドリー)、「ギター、ダニー! ......言わなしゃあないやん(笑)」(ボギー)とこぼす2人。そんなダニーは満足気に「非常に最高の気分です!」と叫び、「今のはまあまあ茶番ですやんか」とおどけてみせた。

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この日のダニーはいつになく饒舌だった。「嬉しい。最高のツアーになりそうです!」と感謝と手応えを口にしつつ、今日のライブのネタバレをしまくったり、エピソードトークでドリーとボギーにツッコマれては爆笑の渦を巻き起こしたり。演奏中ははちゃめちゃにカッコ良いのに、喋ればお腹がよじれるほど面白い。そんな3人が大好きな観客は手を叩いて大笑いし、幸せな時間を存分に楽しんでいた。

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中盤では、ドリーがエレキベースをウッドベースに持ち替えたアコースティックバージョンで楽曲を奏でていく。まずは「ちょっと遊びやってみよか」と、Creedence Clearwater Revivalの「Lookin' Out My Back Door」、レイ・チャールズの「Unchain My Heart」を即興でプレイ、カントリーとソウルの名曲を磔磔に響かせた。ダニーは興奮したように「カッコ良いー!!!」と叫ぶ。自分たちが1番自分の音楽を楽しんでいる。そのことが伝わってきて、こちらも嬉しくなる。

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ウッドベースで演奏された「ゲゲゲの鬼太郎」。深みのある低音とオシャレなアレンジが楽曲の世界を押し広げる。そして「カッコええの聴きたいねん! ウッドベースのバチバチが」とのダニーの振りからドリーのスラップが炸裂した「ホテルカスバ」へ。一気に大人な雰囲気で会場を染め上げると、「ロマンチックな夏のナンバーを」と言葉を添えて「11時55分」を披露した。エバーグリーンなギターリフとどこか懐かしいグッドメロディ、優しい歌詞と歌声が心地良く、オーディエンスはうっとりと身体を揺らす。楽器がひとつ変わるだけで曲の味わいが変化する。そんなことも教えてくれた、楽しくもスペシャルな時間だった。

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後半は再び勢いを増して「I can not be a good boy」で加速。間髪入れず「拝啓、ご先祖様」を叩き込む。そこからの「デヴィッド・ボウイをきどって」「あの日の空から」へと続く流れは、まるで1人の人生を見ているようだった。学生時代にロックンロールの魔法にかかり、好きなことを突き詰めると決めたけど、憧れた場所は遠いまま大人になった。「あの日の空から」はそんな大人に贈る人生讃歌のようだ。<難しいことはわからないけど いつでも見てるぜ 俺はあの日のお前さ>と理解者でいてくれる3人の愛情と存在は、この場所にいた全ての大人の救いになっているに違いない。ダニーの「届いてるかー! いつでも見てるぜー!」という言葉が、それぞれの胸にじわり沁みこんでいった。

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「このまま最後まで飛ばしていこう!」と勢いを増した「NO NO NO」に続いては、ドリーがボーカルの「YOUNGERS ON THE ROAD」をタイトにぶち込んだ。<幸せの足跡が今京都で聞こえる>と歌詞を変えて歌えば、フロアは大歓喜。セットリストのせいだろうか、ツアーに向かう3人を送り出すというよりも、一緒に旅をしている感覚になった。

ラストスパートは「50回転ズのテーマ」から「おさらばブギウギ」へ爆走! "俺たちがザ50回転ズだ!"と堂々と打ち立て、メンバー紹介からのソロプレイやコール&レスポンスで一体感をMAXに引き上げる。踊り狂うフロアを見て、ダニーは満面の笑みで「初日京都、最高の夜でした! ツアー行ってきます!」と高らかに叫んだのだった。

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熱きアンコールに応え、再びステージに戻ったメンバー。ダニーは「最高のツアースタートでした! 俺たちのロックンロール・ジャングル、うまく迷いこみましたか?出られなかったらまたツアーおいでよ! いつでも待ってるぜ!」と放ち、京都のバンド・騒音寺とのスプリット7インチシングルとしてリリースしたばかりの、RCサクセションのカバー「雨あがりの夜空に」を爽快にキメる。ザ50回転ズの解釈で再構築されたロックなアレンジは最高にあたたかくてクールでカッコ良い。なお、7インチの音源は2005年に録音されたもの。それから21年のキャリアを重ねたザ50回転ズによる最新のプレイはタイトで洗練されており、実力の高さをこれでもかと提示した。余談だが、会場を出る時、磔磔の壁に若き忌野清志郎の写真が飾ってあるのに気がついた。ロックンロールヒーローが見守ってくれていたのだと思い、思わず頬が緩んだ。

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アンコールはまだ終わらない。代表曲のひとつでライブアンセムの「Vinyl Change The World」を華やかに投下して、フロアを完全掌握した。

前に出て手を繋ぎ、笑顔でお辞儀した3人は、サム・クックの「Twistin' The Night Away」をBGMに退場した。しかし曲が終わってもクラップは鳴り止まない。ダブルアンコールがくるか?と待っていると、しばらくしてメンバーが再登場! ダニーは「またきっとロックンロールが鳴る場所で会いましょう! ツアー行ってくるぜ!」と宣言し、ラストに「涙のスターダスト・トレイン」を全力投球。興奮に満ちた最高の余韻を残し、初日を大成功で終えた。

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定番曲から久しぶりの曲まで、新旧織り交ぜた名曲・良曲揃いの全23曲。ロックンロールへの敬愛、トークと笑いもたっぷりの、実にザ50回転ズらしい2時間だった。

まだザ50回転ズのライブを観たことがないという人も、少し離れていたという人も、常連の人も、12月19日(土)に大阪・梅田CLUB QUATTROで行われるファイナル公演まで続くジャングルの旅に、ぜひ加わってほしい。やっぱりザ50回転ズはいつだって最高なのだから。

Text by 久保田 瑛理
Photo by 小林 まり




(2026年9月 8日更新)


Set List

01. ロックンロール・マジック
02. OH! ALL NIGHT LONG
03. レッツゴー3匹!!
04. MONEY! MONEY!
05. おねがいR・A・D・I・O
06. エイトビートがとまらない
07. KILLER
08. ブンブンブン
09. グローリー・グローリー
10. ゲゲゲの鬼太郎
11. ホテルカスバ
12. 11時55分
13. I can not be a good boy
14. 拝啓、ご先祖様
15. デヴィッド・ボウイをきどって
16. あの日の空から
17. NO NO NO
18. YOUNGERS ON THE ROAD
19. 50回転ズのテーマ
20. おさらばブギウギ

EN1-01 .雨あがりの夜空に
EN1-02. Vinyl Change The World
EN2-01. 涙のスターダスト・トレイン

Live

ザ50回転ズ ワンマンツアー2026“ROCK & ROLL JUNGLE! Tour”

PICK UP!!

【兵庫公演】
▼9月12日(土) 16:00
神戸VARIT.
オールスタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以上有料、未就学児童入場・可。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400

【奈良公演】
▼9月13日(日) 16:00
NEVERLAND
オールスタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以上有料、未就学児童入場・可。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400

【広島公演】
▼9月20日(日) SIX ONE Live STAR
【熊本公演】
▼9月22日(火・祝) NAVARO
【福岡公演】
▼9月23日(水・祝) 小倉FUSE
【新潟公演】
▼10月3日(土) GOLDEN PIGS BLACK STAGE
【長野公演】
▼10月4日(日) 長野ライブハウスJ
【香川公演】
▼10月17日(土) DIME
【徳島公演】
▼10月18日(日) club GRINDHOUSE
【茨城公演】
▼10月24日(土) 水戸ライトハウス
【神奈川公演】
▼10月25日(日) F.A.D YOKOHAMA
【静岡公演】
▼11月3日(火・祝) 静岡Sunash
【福島公演】
▼11月7日(土) 福島OUT LINE
【宮城公演】
▼11月8日(日) LIVE HOUSE enn 2nd
【北海道公演】
▼11月21日(土) CASINO DRIVE
【北海道公演】
▼11月22日(日) 札幌近松
【福岡公演】
▼11月28日(土) LIVE HOUSE CB
【岡山公演】
▼11月29日(日) CRAZYMAMA 2nd Room
【東京公演】
▼12月5日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
【愛知公演】
▼12月6日(日) NAGOYA JAMMIN’

PICK UP!!

【大阪公演】

▼12月19日(土) 16:00
梅田クラブクアトロ
オールスタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
オールスタンディング(早割)-5000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以上有料、未就学児童入場・可。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400

ぴあ早割りチケット受付中!

オールスタンディング(早割)-5000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※大阪・福岡・岡山・東京・愛知《5公演対象》

オフィシャルWEB2次先行受付中!
受付期間:9/6(日)15:00~15(火)23:59まで

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