ホーム > インタビュー&レポート > 「今だからこそバンドが一番大事で、バンドを頑張りたい」 『That's All I Wish』ほか新曲群に『OPERA』再現ライブ、 そして8年ぶりの武道館…オカモトコウキ(g)が語る17年目の分岐点 OKAMOTO’Sインタビュー&動画コメント
作り込むところとバンドサウンドのベストな融合ポイントが分かってきた
――『今ここで』『Seasons (feat. KEIJU)』『That's All I Wish』と、ここ最近のシングルはMONJOE(DATS)がアレンジ/作曲で参加していますね。
「MONJOEくんとは彼がDATSをやっている頃からの知り合いで、古くから付き合いはあったんですけど、彼は彼で今はプロデューサーとしてNumber_iをはじめいろいろと手掛けたりもしていて。我々はロックバンドだからメンバーで合わせてライブ録音みたいな感じで制作することが多かったんですけど、そこに新しい風を吹かせたいなというときに、メインのサウンドは打ち込みだけど元々バンドもやっていてそういうところも分かっている、同世代ぐらいの人がいないかなと考えて、MONJOEくんがいいんじゃないかと」
――バンドサウンドに回帰したアルバム『4EVER』('25)を経て、次のフェーズに向かうには打ってつけの人選で。
「そこのバランスは常に行ったり来たりしていて、肉体的に作ったから次はもうちょっと作り込もう、今度はワンテイクでバンドサウンドを捉えよう、みたいに作品ごとに右往左往している感じです。ただ、音楽的にはかつてないほど充実していて、『Seasons (feat. KEIJU)』も『That's All I Wish』も、作り込むところとバンドサウンドのベストな融合ポイントが分かってきた感覚があります」
――冒頭のレトロオリエンタルなサンプリングフレーズも印象的な『That's All I Wish』は、ABEMAオリジナル婚活リアリティーショー『Girl or Lady 3』の主題歌ですが、番組側からバンドにオファーがあったと。
「これまでのシーズンの主題歌はちゃんみなさん、iriさんと女性アーティストだったので、意外なチョイスではあったんですけど、番組を作っていらっしゃる方がOKAMOTO'Sを好きで聴いてくれていたみたいで。個人的にも恋リアは割と好きなんです。『ラヴ上等』も見ましたよ」
――バンドの現状にも恋愛の曲にも聴こえる歌詞のダブルミーニングも絶妙で、タイアップとバンドのメッセージの最高の着地点だと思いました。
「打算的だったり、狙い過ぎるとバレますから。リスナーの皆さんはちゃんと音楽を聴いているから」
――同曲でベースを弾いたmiidaのアベマコト(ex. 挫・人間)さんも旧友なんですよね?
「僕が20代前半からずっと仲良くさせてもらっているベーシストで、お互いにいろんな音楽を薦め合って共に成長してきた仲間なので、特に緊張感もなく(笑)、自然にやれました」
――Instagramにも"10年くらいラストワルツのDVD見まくってグルーヴ整えてきてたんでバッチリでした"と(笑)。
「僕とアベくんがザ・バンドが好きで、酔っ払うと最終的に『ラスト・ワルツ』('78)のDVDを見るという(笑)」
――あとは、オカモトショウ(vo)さんの弟のハミー(東京パピーズ/からくりごっこ)さんがベースを弾くことも。
「ハミーは昔からOKAMOTO'Sのことが好きで、我々がデビューする前からライブを見に来ていたんです。お兄ちゃんのライブを最前で見るかわいい弟、みたいな(笑)。だから、急に"あの曲をやりたいな"となっても、曲が頭に入っているから弾けちゃうというか」
――17年やってきたOKAMOTO'SのDNAは静かに広がっていた。
「そこはもう本当に奇跡的な存在が近くにいたという感じです」
『OPERA』がなかったら今はない
――東名阪ホールツアー『OKAMOTO'S HALL TOUR 2026 「90'S TOKYO BOYS IN HALL"Future Eve"」』は、 '15年にリリースしたアルバム『OPERA』の再現ライブがテーマになっています。今なぜこのタイミングでそれを?
「コンセプトアルバムから何曲か抜粋しても結局よく分からなかったりもするし、『OPERA』は自分たちにとってターニングポイントになった、好きだと言ってくれる人も多いアルバムだったので、いつかまたまとめて見せたい気持ちはずっとあって、2~3年前から計画していたんです。ホールだったら集中して聴けるだろうし、見せ方的にも合っているんじゃないかと。もちろん『OPERA』の再現だけじゃなくて、皆さんが聴きたいであろう楽曲、『That's All I Wish』を含む新曲もやるし、来年の日本武道館を見据えてやっておきたいことの一つではあったので、そこをきっちり成し遂げたいなと思って」
――リリース当時の自分と今の自分を照らし合わせて、何か思うことはありますか?
「当時は、"こんなに若くて、こんな音楽をやっているバンドは他にいないはずだ"と自信を持ってデビューしたけど、現実はそう甘くなくて広がっていかない、みたいな20代特有の焦燥感が爆発したのが『OPERA』で。それまでは大人の言うことをちゃんと聞いてきたけど、いろんな人の反対を押し切って、"コンセプトアルバムを出したいんだ、この曲をこの曲順で入れたいんだ"と初めて無茶をした。やっぱり思い出深いし、ミリオンセラーを達成したわけではないけれど、ライブの動員もこのアルバムをきっかけに増えたり、同世代の人がライブに来てくれるようになって。『OPERA』がなかったら今はないだろうなと自分でも思うので」
――大阪がファイナルというのも関西住みとしてはうれしいところです。
「関西のオーディエンスの皆さんは、我々がデビューして一番最初に受け入れてくれた人たちという印象があるんです。最初に"めっちゃカッコいい"と言ってくれて、ライブも一番盛り上がる。17年間ずっと支えられてきたので、ホールで皆さんに届けられるのがすごく楽しみです」
――そして来年3月12日(金)には、キャリア2度目となる8年ぶりの日本武道館公演も控えています。周年でも何でもない時期に、改めて武道館でやることになったのはいったい?
「バンドって永遠に続けられるわけじゃないんだなと思ったというか、何となく現状維持で10年20年やっていけるかもしれないとどこかで思っていたなら、ふんどしを締め直さなきゃいけない。じゃあ今のライブの規模感にまとまっていていいのか。'19年に10周年の記念で武道館でやりました。それで"僕たち武道館でやったバンドなんです"って、記念碑みたいに言い続けるのか。だからこそ、何でもないタイミングで武道館をやる。そこが目標ではなく、ここからまた出発しようという意思を込めての武道館なんです」
――初めての武道館までの過去の自分と、その後から次の武道館までの今の自分って、年齢も何もかも違うじゃないですか。そういう意味ではまた違うエモさがありますね。
「前回もそこに到達するのはすごく大変だったし、もちろん当日は感動はしましたけど、またそのうちできるはずだと思っていました。でも、その後にコロナ禍に入って、そんな簡単な話じゃなかったんだなと後から気付いたりもして...。あの頃より濃い8年間を過ごした今だからこそバンドが一番大事で、バンドを頑張りたいと強く思っています。サポートはいろいろな経験になるし、ソロもやりたくて準備していたんですけど、今はちょっとそういう感じじゃないなと。バンドに全振りしないとヤバいなと思って、この間も合宿に行って曲もいっぱい作ったし、どうなるかは誰にも分からないですけど、武道館まで走り切るしかないと思っています!」
Text by 奥"ボウイ"昌史
ライター奥"ボウイ"昌史さんからのオススメ!
「前回インタビューしたのは何と'19年。くしくもOKAMOTO'Sが初の日本武道館を目指す10周年イヤーのさなかで。あれから7年の時を越え、再び彼らが武道館を目指すタイミングで久々の取材となったのには、何だか運命的なものを感じました。今年に入ってからの配信曲『Seasons (feat. KEIJU)』『That's All I Wish』が特にですが、17年目にして新たな可能性を感じさせるクリエイティブ、恋愛リアリティーショーという劇薬を前に、タイアップとメッセージを両立させた底力はさすがで。今こそ世界進出してほしい。ただ! そんなあれこれを全部吹っ飛ばすほどビックリしたのがハマ・オカモト(b)の脱退。取材したときにはもう決まっていたのかな...でも、コウキくんの話を聞いていると、今のOKAMOTO'Sだからこそ乗り越えられる気がするんです。ホールツアー初日にサプライズ披露され即配信された最新曲『LOSTRANGER』しかり、11月よりスタートする全国ツアー『OKAMOTO'S LIVE TOUR 2026-2027 LOSTRANGER』しかり。早くも前進し始めたOKAMOTO'Sの武道館までのストーリーからますます目が離せません!」
(2026年8月21日更新)
Digital Single
『That's All I Wish』
発売中
アリオラジャパン
<収録曲>
01. That's All I Wish
Digital Single
『LOSTRANGER』 New!
発売中
アリオラジャパン
<収録曲>
01. LOSTRANGER
オカモトズ…写真左より、オカモトレイジ(ds)、オカモトショウ(vo)、オカモトコウキ(g)。中学校からの同級生で結成。東京都出身。かの岡本太郎から名前を拝借し、ラモーンズ形式で全員が“オカモト”姓を名乗る。音楽性はロックを中心に多岐にわたり、各年代の音楽のうまみを90年代生まれの新しい感性で抽出、解釈し表現。SUPER EIGHTや菅田将暉、DISH//などさまざまなアーティストのプロデュースや楽曲提供、映画やドラマの劇伴制作などを手掛ける。また、各メンバーは独自にソロでの音楽活動、他アーティストのサポートなども行っている。’19年には10周年を掲げ、初の日本武道館公演も成功させた。’24年には15周年イヤーを迎え、8年ぶり2度目となる47都道府県ツアーを開催。’25年1月には10thアルバム『4EVER』をリリース。同年9月に『今ここで』、’26年2月に『Seasons (feat. KEIJU)』、6月に『That's All I Wish』、8月16日に『LOSTRANGER』を配信。現在は『OKAMOTO'S HALL TOUR 2026 「90’S TOKYO BOYS IN HALL “Future Eve”」』を開催中。’27年3月12日(金)には約8年ぶりの武道館ワンマン『OKAMOTO'S OK,BUDOKAN』も決定している。
OKAMOTO'S オフィシャルサイト
https://www.okamotos.net/
『OKAMOTO'S HALL TOUR 2026
「90'S TOKYO BOYS IN HALL
“Future Eve”」』
【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼8月15日(土)LINE CUBE SHIBUYA
【愛知公演】
チケット発売中
※チケットは、インターネットでのみ販売。
▼8月21日(金)18:30
名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール
全席指定6600円
ジェイルハウス■052(936)6041
※3歳以上、チケット必要。
Thank you, Sold Out!!
▼8月22日(土)18:00
NHK大阪ホール
全席指定6600円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※3歳以上は有料。出演者が許可した場合を除き、撮影・録音・録画禁止。車椅子でご来場されるお客様は事前にお問い合わせください。
『OKAMOTO'S LIVE TOUR 2026-2027
LOSTRANGER』 New!
【東京公演】
▼11月19日(木)LIQUIDROOM
【神奈川公演】
▼11月29日(日)F.A.D YOKOHAMA
【宮城公演】
▼12月5日(土)仙台 darwin
【石川公演】
▼12月13日(日)金沢AZ
【埼玉公演】
▼12月19日(土)HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
【北海道公演】
▼1月9日(土)ペニーレーン24
▼1月10日(日)CASINO DRIVE
【鹿児島公演】
▼1月16日(土)鹿児島CAPARVO HALL
【福岡公演】
▼1月17日(日)DRUM Be-1
【香川公演】
▼1月23日(土)DIME
【岡山公演】
▼1月24日(日)YEBISU YA PRO
【愛知公演】
▼2月6日(土)ボトムライン
一般発売10月17日(土)
▼2月7日(日)17:00
BIGCAT
スタンディング5800円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※3歳以上は有料。出演者が許可した場合を除き、撮影・録音・録画禁止。車椅子でご来場されるお客様は事前にお問い合わせください。
『OKAMOTO'S OK,BUDOKAN』
チケット発売中
※チケットは、インターネットでのみ販売。店頭での販売はなし。発券は、3月5日(金)10:00以降となります。
▼3月12日(金)18:30
日本武道館
全席指定8800円
HOT STUFF PROMOTION■050(5211)6077
※3歳以上チケット必要。