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メンバー卒業により新体制となったPompadollSが
3人で奏でる“正統進化型・邦楽ロック”の最新解答!
シングル「リトルワールド」の制作で挑んだこと

童話をモチーフにしながらその世界観を現実へ落とし込んだ唯一無二の歌詞と、テクニカルで少しクラシカルなキーボードの調べ×邦楽ロックサウンドという新たな音楽性で、2024年の結成以降急速にその名を広げてきた“正統進化型・邦楽ロック”バンド・PompadollS。ありえない速度で快進撃を続けた2025年末に1stフルアルバムを発表したかと思えば、2026年2月にメンバー2人の卒業と残りのメンバー3人でバンドを続けること、さらにドラマーの但馬馨がキーボーディストに転向することが伝えられた。その発表から4カ月。6月に新体制初となるニューシングル「リトルワールド」をリリースした。TVアニメ『愛してるゲームを終わらせたい』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲は、これまでのPompadollSのイメージを軽やかに突き破るような、推進力を備えた楽曲だ。2025年以降、活動の広がりやバンドの大きな変化を経た今、これまでとこれからのPompadollSについて五十嵐五十(Vo&Gt)と青木廉太郎(Gt)に話を聞いた。

初期衝動の一歩外に出るべきだし、
次のステップに行く必要があると感じた



――PompadollSはプロフィールで"正統進化型・邦楽ロック"という独自のキャッチコピーを掲げていますが、まずはこのコピーを作った理由から教えてください。

青木「活動が始まる前の段階から"何かキャッチコピーが欲しいね"と話していたんです。いきなりPompadollSです! と言っても、何者かわからないじゃないですか。King Gnuさんが"トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル"と掲げたように、具体的すぎないけど音楽を示していて、かっこいい響きのもの...ってみんなで考えて」

五十嵐「建前上はロックの心を忘れずに、でも新しいことをやるという意味も含めて」

青木「あと僕らは邦楽ロックで育ってきた自負があるので、素晴らしいものであると再定義したいという想いもあります。それも含めて、PompadollSがやる音楽は既存の邦楽ロックよりも一歩進化したものでありたいという気持ちもコピーに込めています」

――キャッチコピーを掲げたことで進む方向が見えますよね。

青木「困った時には指針になってくれるし、バンドアレンジの面でもこのコピーがあることで具現化したものが作れているのかな。メンバーの但馬がクラシック出身なので、アレンジに迷った時はクラシックの楽器を入れるとかストリングスを入れてみる選択肢が出てくるけど、今までそれをやっていないのは"正統進化型・邦楽ロック"と掲げていることが大きいです」

――あくまでもロックである、と。バンドにしろシンガーソングライターにしろ〇〇系とかジャンル分けしたがるのが我々マスコミなので、ご自身で宣言してくれるのはうれしいです。

青木「僕らはピアノロックと言われることがあるんです。もちろんうれしいしピアノがバンドの特徴ではあるけれどそれだけじゃなくて...あくまでも邦楽ロックだと言われたいという願望もあります」

――邦楽ロックという枠組みの中で、ロックのイメージからは少し遠くにあるとも思える童話をモチーフに選んだのは?

五十嵐「バンドが始まった当初はとにかく差別化したいという気持ちが強くありました。PompadollSといえば〇〇だよねと言ってもらえる何かが欲しかったというか。そこで自分が小さい頃から大好きだった童話が浮かんだんです」

――なるほど、そういう経緯だったんですね。ちなみにPompadollSは2024年から活動を始めて、翌2025年にライブ活動の活発化など動きがグッと広がったイメージがあります。中でも1stフルアルバム『PompadollS』をリリースしたのがトピックスでしたが、どういうことを表現したいと制作された作品なのでしょう。

五十嵐「1枚目のアルバムなので今まで自分たちが積み上げてきたものがどんなものか、そしてこのアルバムを経てこれから私たちがどういう音楽をやっていくか、その全てがわかるものにしたい...PompadollS入門的な位置付けのものにしたいというイメージです」

――"これまで"に関してはアルバム制作時点で明確にできることだと思うのですが、"これから"についてはどんなイメージをされていたんですか?

五十嵐「これまではとにかく自分たちがやりたいことを詰め込んでいく感じでした。でもこれからはやりたいことを取捨選択して、もう少しやることの精度を上げていくようなイメージでしたね。今までやってきたことを捨てるのではなくて、削ぎ落とす感じで」

――それは歌詞だけでなくサウンドの面でも?

青木「サウンドとしては取捨選択というのとはまた違うかもしれないですけど、精度を高めた方がいいのは間違いなくて。アルバムを作るまではかなり初期衝動的なものでずっときていたんです。でも今回のアルバムにはこれから突き詰めていきたいサウンドの種をたくさん蒔くことができたので、今後どんなものを作っても突発的に聴こえないんじゃないかなと思います」

――歌詞にやりたいことを詰め込んでいたとか初期衝動だったとか、何かタイミングがないと気づかないことである気もします。

青木「タイミングはなくて、実はずっと考えていたことでした。バンドを始めた頃は"今は初期衝動でいい時期だから"ってやんちゃなこともして。そこからバンドの規模が大きくなってきてPompadollSとしてどういう音楽を届けていくか考えた時に初期衝動から一歩外に出るべき、次のステップに行く必要があると感じたのがアルバム制作のタイミングでした」




原作があるアニメのタイアップソングに
バンドの引き出しを増やしてもらった



――バンドのネクストステージも見据えたフルアルバムを年末にリリースした後、今年2月にサイカワタル(Ba)さんと小松里菜(Key)さんが卒業して新体制になりました。メンバーが3人になっても同じバンド名で音楽を続けていこうと思った理由が気になります。

五十嵐「PompadollSとしてまだやっていないことがあるし、まだやれると思ったからですかね」

青木「うん、全然やれると思った。アルバムの中で次にやりたいことの種はたくさん蒔いたけど、まだ花を咲かせていないんです。未完成のままのものを、僕ら3人なら完成に近づけられると思ったのは大きかったですね」

――とはいえ、キーボードが卒業してドラムがキーボードへ転向するって聞いたことがありませんよ。

青木「ですよねぇ。関係者やファンのみなさまには多大なるご不安を...」

――不安というよりも初めて聞いた! みたいな。ドラムがキーボードになるの? どういうこと? って。

五十嵐「バンドの外から見ると、そう見えるかもしれないんですけど」

青木「実は但馬がピアノが上手いことはメンバー的に周知の事実でした。彼は芸大の打楽器科で学んでいたのでもちろんドラムは上手いんだけど、ドラムを始めたのは高校生の頃なんです」

――意外と最近というか。

青木「そう。とはいえ音楽で芸大に進学するくらいなので、大前提としてピアノが弾けるんですよ」

――言われてみれば...そりゃそうですよね。

青木「ピアノは7歳からやっているので、ピアノ歴の方が長いんです」

――PompadollSの楽曲はキーボードの音が不可欠というほど、大事な楽器ですしね。

五十嵐「だからこそ、正規メンバーにキーボードを弾いて欲しいと思って」

青木「もちろん2人の卒業が決まった時、いろんな選択肢はありましたけど、正攻法はドラムがキーボードへ転向することでした。正攻法とはいえ、ウルトラC感もありますけど。発表した時はどうしたって驚かれましたし(笑)」

――ちなみに但馬さんがキーボードをやるよと言い出してくれたんですか?

五十嵐「私たち2人はやって欲しいと思っていたけど、なんとなく言えない感じはあって」

青木「バンド会議で2人の卒業が決まりました、ちょっとこれキーボードどうする...? って言葉からほんの2分くらいで"じゃあ俺がやる"って言ってくれて」

――頼もしい! もちろん但馬さんのキーボード転向は驚きましたけど、音源聴いてひっくり返りました。なめらかに新しいPompadollSへと引き継がれている感じがして。それを感じたのが今回新体制でリリースされた1stシングル「リトルワールド」です。TVアニメ『愛してるゲームを終わらせたい』のエンディングテーマで原作がある曲ですが、どんなところから制作を始めたのでしょうか。

五十嵐「原作の漫画を全部読んでから制作を始めたんですけど、高校生のラブコメディーなんですね。私自身、当時の気持ちを思い出してみてもどこか不十分に感じたので、まず海に行って」

――海!?

五十嵐「江ノ島の海辺で遊んでいる女子高校生たちをずっと観察して曲を作りました(笑)」

――追体験して制作するという...!

五十嵐「とにかくリアルな素材を集めたい! と思って」

――そこで見たことでコレだ! と思えるようなことはありましたか?

五十嵐「女の子たちが輪になって、ずっと必死に写真を撮っているんです。外から見たら何が違うかわからないけど何十枚も撮っていて、その中で交わされている会話ではところどころ私にもわからない単語が聞こえてくるんです。でも彼女たちの中ではちゃんと伝わっていて。その輪の中に違う世界ができているんだなと思いました」

――確かに、外の声が耳に入らないほど楽しいことやおもしろいことがいっぱいの頃ですよね。

五十嵐「ね? その世界の中には私たちの知らない単語やこだわりがあって、その世界なりのルールも確立しているんだなぁって。思い返せば、私の学生時代にもあったことなんです。あぁ、これを曲にしようって」

――ちなみにこの「リトルワールド」、今回は童話をモチーフにされていま...す?

五十嵐「実はしていないんです。ただいつもは童話をモチーフにするところを今回は原作があるので、それに置き換えて」

――なるほど!! 歌詞を読んで、これはどこかに童話のモチーフが隠れているんだろうか、私の知らないお話なんだろうかといろいろ推測していました。

青木「曲のタイトルを見ても、こういう童話がありそうですよね」

――そうそう。童話ではなく、別のお話をモチーフにする楽曲の作り方をしたのは初めてですか?

五十嵐「初めてです。童話をモチーフに曲を作ると自分の本棚にそのモチーフの本が差し込まれるような感覚になるんですけど、今回はその本棚に新しく漫画が1冊加わったような感覚で。すごくおもしろくてうれしいです」

――サウンドもこれまでは童話を思わせるようなどこか不穏な気配やダークなニュアンスが効いた楽曲だったように思いますが、今回はすごく開けるようなポップな雰囲気で大きな変化を感じました。

五十嵐「歌詞は明るめで作ったけど、実はよく読むと切なさを含んだ歌詞になっているんです。そういう歌詞はサウンドが明るいほどより際立つなと思って」

青木「とはいえ、迷いましたよね。タイアップソングだけどやっぱりPompadollSの曲でもあるので、いつものダークファンタジー的な要素を多くするか、ダークファンタジーの要素は置いておいて高校生の恋愛ものだからこそそっちを強調するような明るくポップなものに寄るか...」

――実際は後者になりましたね。

青木「とはいえ前者もたくさん検討はしました。コードを暗いものに変えてみたりイントロのコードも音楽的チャレンジをたくさんしてみたうえで、シンプルなところに落ち着きました。それと当初はめちゃくちゃテンポを落とした曲にしていたんですけど、そういうことはまだやらなくていいのかなと思いました」

――まだやらなくていい?

青木「さっきも言ったアニメタイアップだけどPompadollSの曲でもあるし、逆もまた然りでPompadollSの曲でもあるけど作品のものでもある。だからこそ高校生らしさのあるエネルギッシュな感じは必要だなと思ったんです」

――曲の中で歌詞にはない「イェイ!」っていう声や、ラストの英語詞をみんなで歌うアンセム的なパートは青春感がありました。こういうのもこれまでのPompadollSならやっていないですよね。

青木「うん、そうですね。これまで通りだったらやっていなかったと思います」

――新しい原作モチーフにバンドの新しい扉を開けてもらいましたね。

五十嵐「それもあるし、引き出しをひとつ増やしてもらったような気もします」

――そしてこの後、大型フェスへの出演も控えています。

青木「まだまだライブは初期衝動を持って臨んでいるんですけど、そういう不器用なところがPompadollSのよさでもあるのでまだまだ体当たりで挑んでいきたいなと思っています。新体制にもなったのであまりこざかしいことをできる状況でもなければ、そういうことができる性格でもないですし。もうこのままドーンといって、バンドを広げるだけ広げる。知ってもらうだけ知ってもらいたいですね」

取材・文/桃井麻依子




(2026年7月 2日更新)


Release

Digital Single「リトルワールド」

発売中&配信中

配信はこちら

【完全生産限定盤】
1900円
(「リトルワールド」手書き楽譜/五十嵐描きおろしステッカーシール/便箋セット付)
SECL-3317〜3318
ソニー・ミュージックレーベルズ

《収録曲》
01. リトルワールド
02. リトルワールド – Instrumental

ご購入はこちら

Profile

ポンパドールズ=2024年1月活動開始。童話をモチーフとした楽曲と現実世界が交差する世界観、唯一無二のクラシックピアノとパンク&ハードロックの掛け合わせで迫力ある演奏力を兼ね備えた東京発の新世代ピアノロックバンド。童話『ヘンゼルとグレーテル』を題材にした代表曲「悪食」が日本や韓国の10代の琴線に触れTikTokで1000万再生を突破。日本のSpotifyバイラルチャート1位を記録すると、韓国のSpotifyバイラルチャート4位も獲得する。その後SNSでさらに注目を集め、「悪食」は500万ストリーミングを達成。2025年6月に開催された初の東京ワンマンライブは即日完売。2026年6月にはZepp Shinjukuでのワンマンライブを予定している。さらに、国内主要フェスへの出演に加え韓国でも支持を拡大しており、2026年5月に開催予定のソウル公演はチケット受付開始から1分で完売となった。映像・アートワーク・楽曲すべてを自ら手がけ、10代を中心に熱狂的なファン層を形成している。

Live

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL2026 -THANKS 10TH GIGA-』

【大阪公演】
▼8月2日(日) 舞洲スポーツアイランド
4DAYS大人42000円、小学生16500円
3DAYS大人33000円、小学生14000円
2DAYS大人22000円、小学生10000円
1DAY大人12000円、小学生5500円

※PompadollSは2日(日)出演
※雨天決行・荒天中止。
※ご来場は公共交通機関をご利用ください。
※小学生以上チケット必要、未就学児入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際チケット代金の払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※詳細はオフィシャルホームページhttps://www.giga-osaka.com/にてご確認ください。
[問]キョードーインフォメーション ■0570-200-888


「SUMMER SONIC 2026 OSAKA」

【大阪公演】
▼8月14日(金)~16日(日) 11:00
万博記念公園
3DAYチケット-54000円
1DAYチケット-19000円

※PompadollSは14日(金)出演。
※大阪府青少年健全育成条例により、16歳未満の方は午後7時(保護者が同伴する場合その他規則で定める場合にあっては、午後10時)から翌日の午前5時まで、16歳以上18歳未満の方は午後10時から翌日の午前5時まで立ち入り禁止となります。サマソニ大阪会場にご来場の方は速やかにご自宅及び宿泊施設へお戻りください。
※雨天決行(天災等を除く)。チケット代に万博記念公園入園料を含みます。未就学児は保護者1名につき1名まで無料。小学生以上チケット必要。東京・大阪で出演者が異なる場合がございます。出演アーティスト変更による払戻しは致しません。アーティストの出演日、及び出演ステージが変更になる場合がございます。各会場の入場制限を行うことがあります。オフィシャルHP(http://www.summersonic.com)内の「注意事項」を必ず確認、了承の上、チケットをご購入下さい。
※万博記念公園は朝9:00よりご入場いただけます。
[問]キョードーインフォメーション ■0570-200-888

チケット情報はこちら


 

全国9都市『Lost Tales』ツアー

【香川公演】
▼11月1(日) TOONICE
【広島公演】
▼11月3(火・祝) 広島ALMIGHTY
【宮城公演】
▼11月7日(土) enn 2nd
【北海道公演】
▼11月13日(金) SPiCE
【愛知公演】
▼11月26日(木) ボトムライン
【新潟公演】
▼11月28日(土) 新潟 CLUB RIVERST
【福岡公演】
▼12月4日(金) LIVE HOUSE OP’s
【大阪公演】
▼12月6日(日) BIGCAT
【東京公演】
▼2027年1月17日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)


Link

PompadollS オフィシャルホームページ
https://pompadolls.bitfan.id/

オフィシャルX
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オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/pompadolls_band/

オフィシャルYouTube
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